2008年6月15日日曜日

A rainy season sets in.

東京は本当に梅雨真っ盛り。今年の夏も暑くなりそうです。


今月は、そうですね、半分くらいは傘を持って歩いているような気がします。


今日も地元の商店街で最も人だかりがしていたのは・・・・・ここでした。




財政的にはコンビニでアイスクリームを買う方が経済的なのですが、どうも子供たちにねだられると・・・・・・この通り・・・・

私の Favorite は昔から、キャラメルリボン一筋ですが、これは米国のBaskinには無かった用に思いますが、Ben&Jerryというシリーズで類似のものがあったので見つければ必ず購入していました。

暑い夏、この湿度・・・・せめてアイスクリームなどを美味しく食べて乗り切りましょう。

What a big turn of event !!??

先週の金融市場は全く予想外の展開だったと言えるのではないでしょうか。

先々週の金曜日(6月6日)に発表された5月の米国雇用統計が、予想以上に弱い内容だったことで自国の雇用に不安を抱える金融当局がインフレ対策で金融引き締めを断行できるわけは無いとの思惑から米ドルが一気に反落し、ドル円も106円台から104円台まで下落しました。

これを受けて始まった先週の取引では月曜日早朝、Welington市場からドル売りが加速し、ドル円でも104円40銭まで売り込まれた事で米ドルの先安感が急上昇していました。
 実はこの先週の月曜日ですが、前週の金曜日に米国雇用統計を受けて大きく米ドルが反落した後でもあり、シドニー市場が休場だった事も手伝ってふだんよりも多くの東京勢が深夜出勤してオーダー管理などを行いつつ、ドル売り方向での勝負ポジションを積み上げていました。

私自身「勝負あった」という印象を持っていましたので、米ドルの大幅反落もありうるという予想を持っていましたが、米ドルは週半ばに向けて徐々に地歩を回復し、後半に向けて再び上昇姿勢を回復するという驚異的な粘り腰を見せました。

兎に角過去2週間の攻防は物凄いので整理してみましょう。

1 先々週の6月6日(金)の運命の雇用統計の凄さ

  ・失業率が5.5%まで上昇したのは2004年10月以来の
   3年7ヶ月振り。
  ・非農業者部門新規就業者数が5ヶ月連続で上昇したのは
   2003年6月以来の4年11ヶ月振り。
  ・失業率が一気に0.5%も上昇したのは1986年2月以来の
   22年3ヶ月振り。

2 先週後半に盛り返した米国の不気味な底力

  ・Best week for USD index and worst week for EURO
    in over 4 years
  ・Best week for USDJPY in almost 10 years!

 更に極めつけは・・・・

  ・2Yr U.S. yields have biggest weekly rise this week
   for 26 years up almost 70 bps.

ドル円は週初の104円40銭から108円台まで上昇して終了しています。
米ドルは、木曜日までに全ての主要通貨に対して前週の雇用統計前の水準以上にまで回復していましたが、金曜日が"13日の金曜日"だったこともあり、米ドルは金曜日に試されると言う嫌な予感もあったのですが、その金曜日にある意味では吹き上がるような勢いを示して終了しました。

それにしても6月相場・・・・既に充分に見せてくれていますね。

2008年6月9日月曜日

"Watch my fingers"...is that what you meant ?

これだけ市場が荒れてくると、人々の行動も常軌を逸したものとなり(?)、おかしなものも色々と送られてくるのですが、中には結構な秀作であると認めざるを得ないものもあります。

例えば・・・先週ならこんなものもありました。 よく見つけるな~と思いませんか?

            ECB、Trichet総裁・・おっと・・この中指は?

全く振れないという意味では日本の政治家などに爪の垢でも煎じて飲ませたいようなECBのAnti-Inflation スタンスですが、Trichet総裁の早ければ7月にも追加利上げを行う可能性すら示唆する発言は、米ドルに対して守勢に回っていたユーロが大規模な反撃に転ずる引き金となりました。

結果的にはこの発言が無くとも、金曜日の雇用統計で米国が自落現象的にコケてしまう流れとなったのでしょうが、彼の発言のインパクトは大きなものがありました。

奇しくもFRBのBernanke議長もECBのTrichet総裁も直接、間接の違いはあれど、自国通貨を高めに誘導しようとしたように解釈できると思います。

多くの先進国経済圏に共通の話なのですが、インフレ圧力を何とかしたいものの減速気味の経済の勢いを考えれば中々利上げもし難いという状況下で、以前は問題視されていた自国通貨高が一転して福音となっている事は実に皮肉な事です。

金融当局者も我々市場参加者以上に頭を悩めている事は間違いないことだと思われますが、実際問題としてTrichetさんもこういうポーズで市場を罵りたくなる事もあるのではないでしょうか。

それにしても、この右手は・・・ヤバイですね・・・総裁のスタンス同様にこの一瞬を逃さなかったカメラのピントもぶれなかったと言う事でしょうか。

2008年6月8日日曜日

What a start of the month !!

先週は夜の付き合いが多く、職場以上に多くの情報が入る個人のアドレスに届くメールをチェックも出来ず、週末に市場に関するものだけで数百件のメールをチェックしました。

職業柄、毎日金融市場を追いかけているのでわかってはいたのですが、改めて先週の動きを伝えるメールをまとめて整理していると物凄い週だったということが実感されます。

5月は米ドルや株式市場が安定する一方で原油などのコモディティ市場が下落局面入りした事で金融市場は全体的に安定していましたが、6月は月初から各市場が乱高下する竜巻状態に突入した感じですね。

週初には英国の大手Lender, Bradford&Bingley Plcの資金繰り問題が表面化すると同時に米国のLehman Brothersが1994年の株式公開以来初めて四半期ベースで損失を計上すると同時に大規模な資本増強が必要となると言う報道が駆け巡りました。
 これで6月は開始早々から金融機関の経営危機問題が再燃する格好となり、米ドルと株式市場に圧力が掛かる展開となりました。

これを一気に覆したのがFRBのBernanke議長のドル安牽制発言でした。

通貨に関しては財務省の管轄なので通貨への言及を意識的に必要最小限に留めてきた同議長だけに、彼がここで何を言ったかよりも何かを言ったという事に大いに注目が集まりました。ある指摘によれば彼が議長就任以来議会証言の場などで米ドルについて言及してきた時間の合計よりも長い時間を費やして彼がドル安の負の面について懸念を表明したと言う位インパクトが大きかったと言う事になります。

米ドルは週央に掛けて週初の守勢から一気に復活し、ドル円でも5月の高値105円88銭をあっさりクリアして106円台に突入し一気に上昇軌道に回帰したように思えました。
 
注目の商品市場は週初の米ドル下落局面でも上昇出来ず、週半ばに向けての米ドル復活局面では原油も金も下げ幅を拡大すると言う展開となり、完全に地合いが変わったと言う印象もあったのですが・・・

ここで欧州が口を開きます。

木曜日にはECBが過去6年間で最高水準にある政策金利を据え置くと共にTrichetが登場し、今後欧州経済が減速する局面でもインフレ退治に必要とあれば利上げを躊躇しないと言う姿勢を明確にした事でユーロが復活し、ライバル米ドルとの綱引きを土俵中央にまで戻します。
 原油など商品価格もユーロに追随し、これまでの米ドル優位に"待った"をかけます。

奇しくも週末の金曜日が経済指標としては米ドルの天敵とも言える米国雇用統計の発表と言うことで木曜日までにライバル達も名乗りをあげると言う絶妙の舞台設定が出来上がることになりました。

そして、5月の雇用統計の悪化でまさに自落現象のように米ドル、米株が崩落しました。

非農業部門新規就業者数はマイナス6万人の予想よりは良いマイナス4.9万人と言う結果でしたが、失業率がこれまでの5.0%から5.5%まで一気0.5ポイント上昇すると言う驚愕の結果を受けて米ドルが一気に大幅下落に転じ、米株もダウで$394下落と言う大どんでん返しの展開で週の取引を終了しました。

・失業率が5.5%まで上昇したのは2004年10月以来の3年7ヶ月振り。
・非農業者部門新規就業者数が5ヶ月連続で上昇したのは2003年6月以来の4年11ヶ月振り。
・失業率が一気に0.5%も上昇したのは1986年2月以来の22年3ヶ月振り。

それにしてもこれは・・・・と言う内容ですね。

What a week it really was..............106円台から反落したドル円は104円台で越週しており、これも週明けの動きが注目されます。日経平均は大幅下落が不可避でしょう。

2008年6月1日日曜日

Two sides of inflation...

国内でもよくガソリン価格の値上げなどがニュースになりますが、本当に食料、エネルギー、資源価格の上昇は我々庶民の生活を直撃しています。

値段が上がるだけではなく、そもそも供給が絞られて入手自体が困難という状況も生じている事を4月30日にこのブログにも書きましたが、首を傾げざるを得ない事象が各地で色々と報告されています。
(http://eternallighthouse.blogspot.com/2008/04/nation-of-inflation-and-ration.html)

最近目に留まったものではこういうのがありました。

ペニーと呼ばれる1セント硬貨ですが、これを作るのに1.26セント掛かるようになってしまいました。同様に5セント硬貨は鋳造に実に7.7セントも掛かるようになってしまいました。原材料となる銅とニッケルの価格がこの5年で3倍、亜鉛の価格が2倍ということでは無理も無いのかもしれません。
 1セント作るのに0.26セントが消え、5セントを作るのに2.7セントが消えると言う状況下で年間闇に消えて行く価値が100mioドルという試算もあるそうです。
 これって・・・10円玉など日本の硬貨でも状況は変わらないのではないかと思いますがどうなのでしょうか?

ところがマイナス面が圧倒的に多い中で予想外の効果も出ています。

米国では多くの地区で犯罪の犯人検挙率が大きく上昇しているそうです。$1000程度の情報提供料を当てにした”たれ込み”が急増しており、不法所持の武器の押収につながった場合にボーナスを出すような制度がある地域では不法所持の拳銃の押収が急増しているとか。

ま~1つくらいいい事がないとやってられないと言う気もしますので、犯罪検挙率が著しく低下して日本の警察は優秀だというのは幻想だったと言う事が明らかになってしまった日本でも懸賞金などをもっとアピールすれば治安が良くなるかもしれませんね。

Oil flows the other way ??


5月最終週は金融市場において大いに注目するべき動きがありました。

値幅と言うよりも各市場のベクトルが変わり始めた可能性が出てきたと言う意味においてです。


物価上昇、景気後退、原油、食料、資源価格の上昇などが主導する形の株安、ドル安という多くの市場参加者が思い描いていたメインシナリオに対するサブシナリオとして徐々に存在感を強めてきたサブシナリオであるインフレ懸念による金利上昇、債券下落⇒株式上昇の流れから米ドルも安定するという流れが加速度的に強まってきました。

6月を迎えるに当り、二つのシナリオはほぼ拮抗した状態か寧ろメインシナリオとサブシナリオが入れ替わりつつあるという状況になっているのではないでしょうか。

何はともあれ原油価格の反落が大きな引き金になりました。

直接的な引き金は、米商品先物委員会と英金融サービス庁が共同で原油先物市場の価格動向、大口取引、投機的取引の監視を行うことで同意したと言うニュースでした。

 そんな事が出来るならもっと早くからやればいいのにと言う気もしますが、ひとつの推測として2008年の原油価格上昇が5月まででほぼ2007年度の上昇幅を達成してしまったと言う事実があったと言う指摘もあります。(約$37)


更に長期金利の上昇ですが、インフレ懸念から世界中で債券市場が崩壊して長期金利が上昇していますが、スタート時点で最も金利が下がっていた米国金利の上昇が最も大きく世界的な金利上昇の中でも米ドルが最も恩恵を受ける形になっています。特に10年債利回りが4%をしっかり超えてきた事はインパクトが大きいのではないでしょうか。


最後に株式市場の上昇ですが、長期金利の上昇は単独では株式市場のマイナス要因であるものの、資本市場内のトーレードオフ関係から債券価格下落は株価上昇バイアスを持つと言う事と長期金利の上昇よりも原油価格の反落の方が株式市場に大きな福音をもたらしているという事情から世界的に株価が堅調で、ここでも最もお買い得感の強い米株に世界中から資金が流入しています。

金利上昇、株上昇、ドルが反発という流れが6月相場のメインシナリオとして定着出来るかどうかが大きなテーマになってきました。