2013年11月24日日曜日

Review of the Week(Nov.18th - Nov.22nd. 2013)

11月18日(月)~22日(金)の週の簡単なReviewです。

1 Key Events.

 ①欧州
  ・独Bundesbank月例報告⇒独経済の好調の継続を確信。
             ECBの金融緩和を支持。
  ・ECB Nowotny⇒欧州経済は概ね良好。低インフレは懸念材料。
   同 Praet⇒金融政策の策が尽きる事は無い。
                                (QEも将来の選択肢)
  ・独ZEW⇒11月は56.4に上昇。2009年10月以来の高水準。
  ・独Bundesbank Weidmann⇒ECBの利下げは緩和サイクルの
              開始にあらず。
  ・ECB Constancio⇒QEの議論はしたが具体論の段階ではない。
  ・ECB Draghi総裁⇒マイナス金利やQEは可能性の検証段階。
  ・独11月IFO⇒109.3に上昇(予想107.7)。2012年4月以来高水準。

 ②米国 / カナダ
  ・CFTCデータ⇒ユーロロングポジションが3週連続減少。
         円ショートポジションが急増。
  ・NY Fed Dudley⇒経済指標は良好。
          財政問題は経済の足枷にはならない。
          市場はTapering時期に神経質すぎる。

  ・Philly Fed Plosser⇒Fedは9月にTapering開始が望ましかった。
          2014年にインフレ2%,失業率6.25%へ。
  ・10月CPI⇒+1.0%に減速(yoy)。2009年10月以来の低水準。
  ・10月PPI⇒+0.3%(yoy)。コアは+1.4%(yoy)。
  ・失業保険申請件数⇒323千件に大幅減少。
  ・カナダ10月CPI大減速⇒+1.1%(yoy)から+0.7%(yoy)へ。
  ・カナダ9月小売データIは上昇⇒+1.0%(mom;予想+0.5%)

 ③中国
  ・政府の改革案⇒政府と市場の機能分担の見直し。
         市場主導の資源配分を期待。
  ・PBOC Zhou総裁⇒為替水準決定で市場の役割を拡大。
          PBOCは”Normal”な為替介入から撤退。
          当局管理下の市場需給による変動相場へ。
 ④豪州 /   NZ
  ・11月RBA議事録⇒非常にハト派トーンの内容。
           追加緩和の可能性排除せず。
  ・NZ Q3PPI予想以上の上昇⇒Outputs+2.4%(予想+1%)。
                Inputs+2.2%(予想+0.6%)。
  ・RBA Stevens総裁⇒為替介入には柔軟なスタンス。
           ただし持続的効果やコスト見合いは検討課題。
              
 ⑤OECD /   IMF
  ・(OECD)世界経済の成長鈍化に警鐘
  ・(同)2013年成長予想を3.1%⇒2.7%に引下げ。
  ・(同)2014年の成長予測を4.0%⇒3.6%に引下げ。
  ・(同)特に新興国の経済の先行きを不安視。
        ・(IMF)新興国の下ぶれリスクを懸念。
   米Taperingは大きなリスク。

 ⑥日本
   ・日銀政策決定会合⇒金融政策維持。
   黒田日銀総裁⇒日米欧の回復順調。米財政問題も影響軽微。


2 金融市場
 
 ①株式市場 / 債券市場
   ・先進国で株式上昇+債券下落(利回り上昇)の潮流。
   Dow$16千越え、S&P500$18百越えの史上最高値。
   ・長期金利は週前半で上昇,後半で低下。
   10年債利回りは一時2.8%超から2.75%で越週。
   30年債利回りは一時3.9%超から3.84%で越週。
  ・米イールドカーブは2011年以降最もSteep化。
  ・新興国市場からは継続的な資金流出。

 ②商品市場
  ・イラン原子力協議の進展期待で原油価格低下。
  ・貴金属市場も小幅なるも継続的な低下。

 ③為替市場
  ・円安継続。
   ドル円は先々週99円台⇒先週100円台⇒今週101円台。
   ドル円101円台は4.5ヶ月振り。
  ・クロス円上昇相場。
   英国ポンド円、ユーロ円も2007年以来最高値。
  ・人民元上昇(バンド拡大期待)、他新興国全般は通貨安。