2013年11月4日月曜日

Well-Tuned EIGO. : Unlisted.

世界にはいくつ位の言語が存在しているのかよく判りませんが、各言語の間で名詞を除けば必ずしも単語間に”=”で対比出来るような1対1の紐付けが出来ない事が外国語学習の大きな壁になっていると言われます。帰国子女のような環境を除けば我々は必ず既に習得している母国語を通して外国語を学ぶからです。

List という単語も我々がちょっと意外に思う一面を有すると思います。

金融市場にはListed Marketと言う言葉があります。上場市場です。
各取引所に取引銘柄として上場されたものがListedであり、上場するという動詞はListと言う事ですが、逆に上場されていない銘柄はunlistedと言う事になります。

ここまでは、上場する=Listに載せる と言うイメージの中で判りやすいのですが、以下のような英文には一瞬「おや?」と思う人も少なくないのではないでしょうか。

例えばあるWebsiteに行くと下の方に、

This site is unlisted.

と出てきます。Websiteとしてページを作成しておきながらUnlistedと言うのは一瞬戸惑うのですが、次に続く以下の英文で「なるほどね」となります。

Think twice before sharing.

このWebsiteはUnlistedなのでShareするなと言う事ですが、要はUnlisted=非公開と言う事になります。Listに載せない、或いはListから外しているということで非公開にしていると言う事であり、上記のような英文が出るWebsiteは、一部の購読者だけを案内するリンクで誘導するようなWebsiteなどに出てきます。

冒頭の上場の話で考えても、上場するというのは株式や会社の情報を公開する事でもあるのでList=上場する、公開する と言う事であり、Unlistはその反対で非上場、非公開にする事でもあるわけですね。

インターネットの時代になって有料会員限定で情報を出すようなWebsiteは、GoogleやYahooなどの検索対象からも外して(Unlist)してあるので、上記のような注意分はそれをRemindする目的で掲載されていると言うことでしょう。限定情報なので他人に教えるなと言う事ですね。