2013年11月10日日曜日

Review of the Week.(Nov.4th - Nov.8th 2013)

11月4日(月)~8日(金)の週の簡単なReviewです。

1 Key Events.

 ①米国 / カナダ
  ・Dallas Fed Fisher総裁⇒連邦政府の財政策を痛烈に批判。
   政府財政政策の無策が柔軟な金融政策を困難にしている。
   QE継続が政府の危機意識を後退させてしまっている。
  ・St.Louis Fed Bullard総裁⇒12月のTapering開始可能性を
   否定せず。
  ・第三四半期GDP⇒年率+2.8%で予想の=2.0%を大幅に上回る。
  ・同GDP価格指数⇒+1.9%(予想+1.3%)。
  ・10月雇用統計⇒NFP+204千人(予想125千人)。
   9月データも+148千人⇒163千人に上方修正。
   失業率は7.2%⇒7.3%に上昇。
  ・カナダ10月雇用統計⇒雇用者数+13.2千人。失業率6.9%(unch)。
  ・カナダ10月住宅着工⇒198千件に上昇。

 ②欧州圏 
  ・11月Sentix信頼感⇒9.3に改善。10月製造業PMI確定値⇒51.3。
  ・EUが2014年成長予測、雇用情勢の見通しを下方修正。
  ⇒GDP成長見通しを1.2%から1.1%に、失業率予想を
   12.1%から12,2%に下方修正。
  ・欧州圏9月PPI⇒▲0.9%(yoy)。
  ・スペイン10月失業者数が87千人の増加。
  ・欧州圏10月サービス業PMI⇒51.6(予想50.9)。
  ・欧州圏9月小売売上高⇒▲0.6%。
  ・ECB政策決定会合⇒政策金利を0.5%⇒0.25%に引下げ。
  ・独9月鉱工業生産⇒▲0.9%。
  ・S&Pがフランスを1ランク格下げ⇒AAに。
  ・独9月貿易黒字eur18.8bio。

 ③英国
  ・10月PMI建設業⇒59.4に改善。
  ・CBI(Confederation of British Industry)成長予測
  ⇒GDP成長予測2013年+1.4%、2014年+2.4%に引上げ。
  ・10月サービス業PMI⇒65.2に上昇(予想60)。
  ⇒1997年5月以来の16年ぶり高水準。
  ・9月鉱工業生産⇒+0.9%(mom:予想+0.6%)。
  ・BOE政策決定会合⇒政策金利据置き(0.5%)。
   資産購入ペースもgbp375bioに維持。
  ・9月貿易統計⇒gbp▲9.8bioの赤字。

 ④スイス
  ・10月CPI⇒▲0.3%(yoy:予想▲0.1%)。
     ・スイス9月小売売上高⇒=1.0%(yoy)。10月失業率は3.2%(unch)。

  ⑤豪州 / ニュージーランド
  ・豪州9月小売売上高⇒+0.8%(予想+0.4%)。
  ・豪州RBA金融政策会合⇒政策金利2.5%に据置き。
  ・豪州RBAStevens総裁⇒豪ドル高に懸念を表明。
  ・豪州10月雇用者数⇒=1.1千人(予想+10.0千人)。
   9月データも下方修正(+9.1千人⇒+3.3千人)で失業率も
   5.7%に上昇。
  ・ニュージーランド第三四半期雇用者数⇒+1.2%。
  ⇒2007年来の高水準。失業率は6.2%に低下(前回6.4%)。

 ⑥中国
  ・10月非製造業PMI⇒56.3に上昇。(2013年最高値)

2 金融市場

 ①株式市場
  ・ECB利下げや米GDP,雇用統計後に乱高下モード。
  ・米株は反落してから猛反発へ。⇒Dowは$15,761.52、
   S&P500は$1,770.57、Nasdaqは$3,919.23で越週。

 ②債券市場
  ・ECB利下げや米GDP,雇用統計後に乱高下モード。
  ・米10年債利回りは2.746%に上昇して越週。
  ⇒9月に2.984%⇒10月に2.471%に低下⇒先週2.746%。
  ・米30年債利回りは3.842%に上昇して越週。
  ⇒8月に3.93%⇒10月に3.565%に低下⇒先週3.842%。

 ③為替市場
  ・ドルインデックスが反発。79割れ寸前⇒81.4へ。
  ・ユーロは反落色を強め、英国ポンドは堅調モード。
  ・米ドルは上昇バイアス、コモディティ通貨には売り圧力
   が残る展開。
  ・日本円は先週も乱高下。レンジ抜け期待は持ち越しへ。

 ④商品市場
  ・商品市場も乱高下。相対的には頭が重い展開に。
  ・原油価格は小幅な上昇。1バレル$94.35水準。
  ・貴金属は大幅な下落で越週へ。
   金価格はオンス単価で$13千割れ。