2014年1月27日月曜日

Well-Tuned EIGO. : Be Grandfathered In.

知人の意外な一面を垣間見て非常に驚くと言う事があるように、外国語に接していると時として既知の単語(群)の意外な一面(使用方法)に遭遇して戸惑ったり感動したりと言う事がありますよね。
それこそが外国語学習の醍醐味であると思っているのですが、今回取り上げるのも、私にとっては、その典型的な事例の一つでした。

A. You will be grandfathered in.

これで意味が取れる人は流石だと思います。

B. You will be grandfathered in at the current price we offer.

これで推測出来る人は勘とセンスの良い人でしょう。

投資関連情報のセールスレターによく出てくる表現なのですが、grandfather(=祖父)と言う単語が動詞として使用されています(ここでは受動態ですので過去分詞ですが)。

英和辞書でgrandfatherの(他)動詞としての意味を確認すると"新法令の適用を除外する"等と出てきますが、正直ピンと来ません。せっかくgrandfatherと言っているのですからここでは"新法令の適用を除外する"よりも"旧法の適用を継続する"としても良いのではないかと思う次第です。

と言う事で、上記の二つの英文は以下のような和訳が適当です。

A あなたへの適用条件は変わりません。

B 将来利上げをしてもあなたへの課金は上がりません(現行価格のまま)。

近い将来に、或いは今後段階的に値上げを予定していますが、あなたが当社の顧客でいる限り契約時の(購読)価格の適用が維持され続けますと言うセールストークですね。今のうちに契約しておきなさいと言う時にも使えるし、一度解約してしまうと再契約の際には新規購読の値上がりした水準での契約になりますよと言う解約阻止にも使われます。
(You would have to pay much higher when you come back as you've been grandfathered in at the old price up until now.)

脱線して恐縮ですが、かつて米国から帰国して所謂社宅に入った際、その地域がとても気に入って付近の不動産を物色したものの、悲しいかな私如きにはとても手の届く価格水準では無かった時の事を思い出します。
 その時は日本の保有資産面での格差は現代を生きる世代ではなく、戦後などの祖父母の時代に彼らが何処にいたのかで勝負が付いているような気がして日本社会の夢の無さ(?)と自分のふがいなさに思いを馳せたものでした(涙笑)。
(実際にその地域での不動産保有者の多くは古くからそこに住んでいたという人々であるように思えました。)

これもまさに・・・・ grandfather in されていたと言うイメージなんですよね。

と言う事でボヤキはさて置き、Grandfatherはお爺さんだけじゃないというお話でした。

2014年1月26日日曜日

Review of the Week.(Jan.20th - 24th. 2014)

2014年1月20日(月)~24日(金)の週の簡単なReviewです。

1 Key Events.

     ①中国
  ・HSBC製造業PMI1月速報値⇒49.6(予想50.4)。
  ⇒6ヶ月振りの縮小。且つ好況,不況の分岐点の50割れ。

     ②カナダ
  ・11月卸売売上高⇒±0%(予想+0.6%,mom)。
  ・11月製造業出荷高⇒+1.0%(予想+0.4%,mom)。
  ・BOC政策決定会合⇒金融政策Unchanged。
  政策金利1.0%据置き。
   ⇒全ての予測期間でのインフレ予想を引下げ。
    インフレの下振れ懸念を強調。
    インフレ動向と家計バランスシート調整の状況を注視。
   ⇒総括すれば将来の利下げ可能性に言及したハト派的内容。
  ・11月小売売上高⇒+0.6%,除自動車で+0.4%。
   (予想を上回る水準,mom)
  ・12月CPI⇒+1.2%(予想+1.4%,yoy)

  ③欧州圏
  1ZEW投資家信頼感⇒6ヶ月振りの下落
   同Sentiment Index61.7(予想63.0)
   同Current Situation Gauge41.3(大幅改善)
  ・欧州圏1月ZEW Economic Sentiment⇒73.3(大幅改善)
    ECB Nowotny ⇒欧州圏の2014年成長は予想を上回る可能性。
         成長の上振れリスクは過小評価されている。
  ・欧州圏1月PMI速報値⇒53.2(予想52.4)。
   ⇒2011年6月以来の最高値。
  ・欧州圏1月製造業PMI⇒53.9に上昇。
   ⇒2011年5月以来の最高値。
  ・独1月製造業PMI⇒56.3に上昇。
   ⇒2011年5月以来の最高値。

  ④英国
  ・11月失業率⇒7.4%から7.1%に低下(予想7.3%)。

  ⑤豪州 / ニュージーランド
  ・NZ2013年第4四半期CPI⇒+1.6%(予想+1.5%,yoy)。
  ・AU2013年第4四半期CPI⇒+2.7%(予想+2.5%,yoy)。

  ⑥日本
  ・日銀政策決定会合⇒現行金融政策Unchanged。

  ⑦米国
     ・財務相長官が唐突な円安牽制発言。
   ⇒通貨安頼みの景気回復は失敗する。
  ・失業保険申請件数⇒1月18日の週は326千件(予想331千件)。

  ⑧IMF
        ・2014年世界経済成長予測引上げ⇒+3.6%(10月)から+3.7%へ
  ・米国は2014年成長を+2.6%⇒+2.8%に引上げ
   ただし2015年成長は+3.4%⇒+3.0%に引下げ。
  ・FRBは2015年に利上げへ。
  ・欧州圏は2014年+1.0%,2015年+1.4%。
   欧州圏には依然10%~20%のデフレ懸念
   南欧州は世界経済にとっての懸念地域
  ・英国経済は2014年は+2.4%(+1.9%から引上げ)
   ただし2015年は+2.2%に落ち着くとの予想。
  ・日本経済は2014年に+1.7%(+1.3%から引上げ)
  ・中国経済は2014年に+7.5%(+7.2%から引上げ)
  ・新興国経済の先進国経済に対する成長アドバンテージ
   は2001年以来最小に。

2 金融市場

  ①新興国市場が総崩れ。
  ・引き金は個別経済指標というより広範且つ唐突なリスク縮小。
  ・トルコ,アルゼンチン,ウクライナ,中国が先導
  ・トルコリラが当局の$2bio規模の買い支えも虚しく史上最安値
  ・アルゼンチンペソが2002年以来となる大幅な下落
  ・ウクライナフリヴニャ(hryvnia)が4年振り安値更新
  ・南アフリカランドも2008年以来の安値更新

  ②株式市場 / 債券市場
  ・新興国市場から先進国市場への資金還流加速
  ・新興国市場内では株式市場から債券市場への資金還流加速
  ・週次ベースで米DOW▲$579.45(▲3.5%)で$15,879.11で越週
  ・同S&P500も$1,800割れで$1,790.29で越週(▲2.6%)
  ・同Nasdaqも▲1.7%の$4,128.17で越週
  ・米10年債利回りは▲0.09%の2.735%,
               30年債は▲0.106%の3.651%
  ・但し週末には米債もにも売り圧力強まる展開。
   ⇒3月初の債務上限繰り延べ期限懸念が再台頭。

  ③商品市場
  ・新興国経済懸念からエネルギー価格頭打ち感
   貴金属は底打ち感上昇
  ・原油価格は先週のバレル当たり$94.08⇒$96.90へ。
  ・金価格は先週のオンス当たりS1,253.43⇒$1,267.90へ。

  ④為替市場
  ・上記①の通り新興国通過総崩れ
  ・リスク回避モードから日本円とスイスフランが急騰モード
  ・主要通貨の負組みは豪ドル,カナダドル,ニュージーランドドル
  ・自国の債務上限延長懸念から米ドルは上昇出来ず

Risk Aversion : From Stocks to Bonds Again.




直接の引き金に関しては様々な憶測や観測が出回っている状況ですが、先週は想定外のリスク回避相場となりました。週の前半から中盤と終盤にかけての展開はまさに別世界と言うべき展開になっていますが、直視するべき事実として巨額の投資資本が新興国市場から流出していると言う事です。

1 新興国市場から先進国市場へ。
2 (先進国では)株式市場から債券市場へ。

という潮流ですが、ここでは2つ目の潮流を見る事にします。米国資本市場内での動きです。
US 10-Year Yield ⇒ Turned Lower?
US 30-year Bond Yield ⇒ Turned Lower?
Dow Industrial Average ⇒ Turned Around?
米株から米債への資本移動により長期債の利回りが10年債
でも30年債でも明確に下落傾向を強めています。米株も
意外なタイミングで正念場を迎えているようです。

Critical Inflections-1 : Commodity Producing Currencies.

所謂コモディティ通貨は、資源や成長と言ったコンセプトと密接に結びついている為に、投資目線でもリターンを生み出すと言う期待からHigh-Beta Currencyなどと呼ばれる事もあります。

従って市場不調時には売り叩かれると言うのも宿命と言えばそれまでなのですが、先週の値動きは市場に備えが無かったと言うタイミングでもあったことからかなり危険な値動きとなりました
AUDUSD DAILY ⇒ Inflection......
NZDUSD DAILY ⇒ Not Pretty at All.













USDCAD DAILY ⇒ Solid Rise of USD vs CAD.












特にAUDとNZDに関しては先週は一旦上昇しているのですね。しかも結構な上昇を・・・・。そこから週の終盤に来て大どんでん返しのような急落をしているのですが、それだけアルゼンチンやウクライナ、トルコからの資本流出が急激であったと言う事でもありますね。

中国に対する懸念も深まっている中で非常に先の読みにくい状況ですが、兎に角怖いのは、週末で一旦は水入りとなっている市場が今週所に何処から始まるのかと言う点ですね。

ずばり・・・ウェリントンやシドニー・・・・と言う市場からのスタートになりますのでまさに週初のAUDやNZDの動向次第でその後のアジア市場の株式や為替のベクトルが大きく左右される流れです。兎に角月曜日は早朝から注意が必要です。

Critical Inflections-2 : USDJPY.

ドル円も幾つものサポートラインで抵抗を試みては、戻りの弱さに追撃売りを浴びると言う強気派からすれば明確な悪循環で102円と言う予想外の水準まで下落しました。
USDJPY DAILY ⇒ Took FX Market by Surprise.

日次チャートで確認できる通りですが、こちらも週前半から中盤までは上昇していた訳ですね。

そこから一気に反転下落して木曜日、金曜日で大陰線を2本続けて週足ベースでは大きな上髭を残す陰線になりました


USDJPY Weekly ⇒ Left a Bad Taste in the Mouth of........


日足も週足もまだ下をやるモメンタムが色濃く残る中で、月足を見ると・・・
USDJPY MONTHLY ⇒ Hanging in ?










月足はまだ確定していませんが、この水準で我慢出来れば中期的な強気形状は維持できる印象ではありますね。

ここから月末にむけた値動きが大きな鍵を握る事はテクニカル分析の意味でも極めて重要になります。

Critical Inflections-3 : JPY-Crosses.

ドル円以上に気になるのがクロス円のダメージです。特に先週の最弱通貨と最強通貨の組合せとなるコモディティ通貨の対円クロスレートは実にダイナミックなチャートを残しています
AUDJPY DAILY ⇒ Red Cliff.
NZDJPY DAILY ⇒ Vertical Decline.













CADJPY DAILY ⇒ Hm.........












どうでしょうか・・・特に南半球のダメージは物凄いですね。滅多に見ないチャート形状と言っても過言ではないと思います。

ところで、欧州通貨のクロス円はどうでしょうか?

EURJPY DAILY ⇒ Turned Round.





GBPJPY DAILY ⇒ Breaking Down....












ポンド円の日次チャートは、その崩れ方はコモディティティ通貨のそれと大差ないようにも見えますね。

主要なクロス円のチャートでも強気形状が維持できていない点は大きな懸念材料となるでしょう。

こうなると週初からオプション市場などでもVolatilityが急騰する可能性が大ですね。

Critical Inflecions-4 : CHF is HERE to STAY.

大転換シリーズ(?)その4はスイスフランの急騰です。リスク回避相場となった先週の終盤戦ですが、いつものように安全資産通貨としての輝きを放ったのがスイスフランでした
USDCHF DAILY ⇒ CHF Jumps vs USD.
EURCHF DAILY ⇒ CHF Jumpes vs EUR.













GBPCHF DAILY ⇒ CHF Shines vs GBP.












対米ドル、対ユーロ、対英国ポンドと言う並み居るライバル通貨に対して週末前に強烈な輝きを放っている事が判りますね。

先週の最強コンビとなった日本円でもスイスフランの輝きはたいしたものです。

CHFJPY DAILY ⇒ CHF only Vows to JPY.




あれだけの強烈な円の急騰に対して金曜日以外は陽線となっており、最後の下落もそれまでの上昇を吐き出した程度に収まっています。つまり週足では対円でほぼFLATであったという事ですね。

足元のリスク回避の動向を注視していく中で、スイスフランと日本円をしっかりフォローしていく必要がありそうですね。

Top FX Movers of the Week.(Jan.20th. - Jan.24th.2014)

2014年1月20日(月)~24日(金)の週を通した週次ベースの主要通貨ペア動向です。

   通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
AUDJPY  88.79    91.57    -278   -3.13% 

CADJPY  92.25    95.13    -288   -3.12% 

AUDCHF 0.7762  0.7991  -229   -2.95% 

CADCHF 0.8065  0.8301  -236   -2.93% 

NZDJPY  84.09    86.13    -204   -2.43% 

NZDCHF 0.7351  0.7515  -164   -2.23% 

EURAUD1.5754  1.5420  +334  +2.12% 

EURCAD1.5162  1.4843  +319  +2.10% 

USDJPY  102.25  104.31   -206   -2.01% 

USDCHF 0.8939  0.9101   -162  -1.81% 

上記通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ JPY(4回),CHF(4回),EUR(2回)
下落通貨 ⇒ AUD(3回),CAD(3回),NZD(2回),USD(2回)

物凄く動いたような気がする割には首位の豪ドル円の下落で3.13%と言う結果でした。
これはこの変動(豪ドル円の場合は下落)が殆ど木、金の2営業日での動きであったという事と、それまでの週前半は逆方向の動き(豪ドル円の場合は上昇)が先行していたと言う理由があります。

つまり週の前半に利益を生んでいたポジションは終盤にどんでん返し的に足元をすくわれた格好になっているケースが多かったと言う事です。各市場とも先週は終値ベースの比較ではなく、高値、安値で変動を見た場合に物凄いSWING相場であったと言う事が言えそうですね。

The Final Round Rush : How They Finished the Week.

2014年1月24日(金)の北米市場における最後の4時間での主要通貨ペア動向です。
大荒れの週末となる中、最後のポジション調整で何が買われ、売られたのでしょうか

    通貨ペア ↑↓  終値     始値   変動(pips) 変動(%)
AUDCHF  0.7762  0.7800   -38   -0.49% 

NZDCHF  0.7351  0.7383   -32   -0.44% 

AUDJPY ↓  88.79   89.16     -37   -0.42% 

AUDUSD 0.8682   0.8716   -34   -0.39% 

NZDJPY ↓  84.09   84.40     -31   -0.37% 

EURAUD 1.5754  1.5696   +58  +0.37% 

NZDUSD 0.8224   0.8251   -27   -0.33% 

GBPAUD 1.8993  1.8933   +60  +0.32% 

EURNZD 1.6630  1.6579   +51  +0.31% 

AUDCAD 0.9622  0.9650   -28   -0.29% 

上記通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ CHF(2回),JPY(2回),USD(2回),EUR(2回),GBP,CAD
下落通貨 ⇒ AUD(6回),NZD(4回)

最後までAUDやNZDの下落が調整無く進行していた事がわかります。
だとすれば・・・・基本的には今週も月曜日早朝から非常に要注意な相場展開が予想されると感がるべきでしょう。ドル円なども窓開けオープンがあっても驚かないと言う状況かと思います。

2014年1月19日日曜日

Well-Tuned EIGO. : (Gate-)Crash / Not To Be Outdone.

先ずはこれから・・・

Beyonce, Kelly Rowland Crash Private Karaoke Party In Miami.

元Destiny Childのビオンセとケリーローランドがマイマミのカラオケパーティに乱入して生歌を披露して店や客を驚かせたと言う事件(?)がありました。スーパースターに乱入されて生歌まで聴けて失神してしまった客も出たそうで、相当盛り上がったのでしょうね。

ここでCrashという動詞が使われてますが、Gate-crashの事で、文字通り(門を壊して)乱入する、飛び入りする、と言う事ですね。

ここまでは実話なのですが・・・・・

これを背景にしたJokeが目に止まって思わず感心し、笑ってしまいました。

Last Week in Miami, Beyonce crashed a karaoke bar and started one of her own songs.
 Not to be outdone, Britney Spears crashed the same bar and lip-synced one of her own songs.
(訳) 先週、マイアミでビオンセがカラオケバーに飛び入りして自身の歌を披露した。
負けじとブリットニー・スピアーズも同じカラオケバーに乱入し自身の歌を口パクで演じた。

ブリットニー・スピアーズにはライブ講演やコンサート等で何かと口パク疑惑も多いので、このようなオチが使われるのでしょう。

Not to be outdone ⇒ Outdoされないように ⇒ 負けじと、対抗心を燃やして
Lip-Sync = Lip Synchronization = 口パク、口合わせ

と言う意味ですが、このように"負けじと~する"、"対抗して~する"と言う時にこの Not to be outdone と言うのがさらっと使えると格好いいですね。

Well-Tuned EIGO. : Fiddle While Rome Burns.

久し振りにこの(やや古典的な)表現に出くわしたのは、Moneynews.com の記事でした。

Jim Rogers :
 Investors May as Well Fiddle While Rome Burns.

ジム・ロジャース氏が、投資家に警鐘を鳴らしていると言う内容なのですが、直訳すれば、
「投資家はローマが炎上している時にバイオリンを奏でているようなものだ」と言う事になります。

Fiddle While Rome Burns = ローマが燃えている時にバイオリンを演奏する と言うのは、ローマ皇帝だったネロが実際にそのようにして国家滅亡を招いたとの故事から来ており、一大危機に適時な対応をせずに暢気且つ無関心でいると言う事ですね。

While Rome Burns の部分は、While Rome Is Burning と進行形での用例も多いと思います。

冒頭の記事は、ジム・ロジャース氏が、現状の株式市場について中銀勢の異次元緩和による資産価格のバブル的上昇は何時弾けるかは予想困難だが、弾けた時には悲惨な結末となる事に警鐘を鳴らしている内容になっています。

ただ、興味深いのは、同氏は記事の中で、「それでも2014年の投資先を二つ挙げるとすれば、それは日本と中国の株式市場だ」と言う発言もしています。その際のタイタニック号を使った比喩も流石と言う感じですね。

Jim Rogers says central banks around the world are arranging deck chairs on the Titanic, but if he had to recommend where to invest in stocks in 2014, two of his top picks would be Japan and China.

決してバラ色ではない投資環境の中、寧ろ何時来るかわからない崩壊リスクの中で目先は上昇余地のあるリスク資産にリスク覚悟で投資をするべき時であるという事ですが、実際の投資家達はあまりにもノーテンキな投資をしていると言う実態とのギャップにロジャース氏が危機感を募らせていると言う事でしょう。

Review of the Week.(Jan.13th - 17th.2014.)

2014年1月13日(月)~17日(金)の週の簡単なReviewです。

1 Key Events.

 ①米国
  ・FRB⇒オバマ大統領が元イスラエル中銀総裁の
      Stanley Fischer氏を次期副議長に任命。
      (Yellen次期議長の後任)
  ・12月小売売上高⇒+0.2%(予想+0.3%)。
  ・Atlanta連銀Lockhert総裁⇒状況に著変無ければ年内は
                      "Similar Tapering Step"を想定。
    雇用にも物価にも若干の懸念。
    12月の失業率6.7%は実体よりもよい数字。
    この状況での6.5%のThreshouldは本来の意味を持たない。
  ・1月The Empire State製造業Index⇒12.5(予想4.5)。
  ・12月Headline PPI⇒+1.2%(予想+0.8%yoy)。
     Core PPI⇒+1.4%(予想+1.3%yoy)。
  ・Philadelphia連銀 Plosser総裁⇒12月の弱い雇用統計は
         Tapering計画への影響は無し。
  ・Dallas連銀Fisher総裁⇒Tapering開始を歓迎。
          2倍のペースが望ましい。
  ・St.Louis Bullard総裁⇒単月データの影響は軽微。
           Taperingは継続。
  ・Richmond連銀 Lacker総裁⇒今後も同様のtaperingを議論。
  ・12月CPI⇒+1.5%yoy。コアCPIは+1.7%。
  ・失業保険申請件数⇒1月11日の週は326千件と微減。
  ・Fed's Beige Book⇒全地域でModerate to Modestな景気拡大。
         全地域で製造業、不動産が拡大。
         異常寒波の影響は軽微。
         複数地域の複数セクターで雇用に逼迫間。
         三分の二の地域で雇用が改善。
 
 ②欧州 / スイス
  ・ECB⇒ Draghi総裁が"The Banker"により
   "Governor of the Year award for 2014"に選出。
  ・11月欧州圏鉱工業生産⇒+1.8%(予想+1.6%mom)。
        ・11月欧州圏貿易統計⇒eur160bioの黒字(予想を下回る)。
  ・スイス11月小売売上高⇒+4.2%(予想+2.3%yoy)。
  ・欧州圏12月CPI⇒+0.8%(unch)。
  ・独12月CPI⇒+0.4%,コア+1.4%(unch)。

 ③英国
  ・12月CPI⇒+2.0%(yoy)に減速(予想+2.1%)。
       コアCPIも+1.7%に減速(予想+1.8%)。
  ・12月小売売上高⇒+2.6%(予想+0.5%mom)。
          1996年以来で12月データの最高値。

 ④世銀
  ・2014年世界経済成長予測⇒+3.0%⇒+3.2%に引上げ。
  ・2015年世界経済成長予測⇒3.3%⇒3.4%に引上げ。

 ⑤豪州
  ・12月雇用統計⇒雇用者数▲22.6千人(予想+10.3千人)。
         Full Time▲31.6千人,Part Time +9千人。
         失業率は5.8%(unch)。
         Participationは64.8%⇒64.6%に低下。

2 金融市場

 ①株式市場 / 債券市場
  ・先週の雇用統計の影響は軽微か?
   株式市場、債券市場共に落ち着いた展開。
  ・週次ベースでDow+0.1%,S&P500▲0.2%,Nasdaq+0.5%。
  ・米10年債利回り2.82%(前週2.86%),30年債3.75%(前週3.8%)。

 ②商品市場
  ・厳冬要因で原油価格は1バレル$94.08(前週$92.71)。
  ・金価格も1オンス$1,253.43と堅調。

 ③為替市場
  ・米ドル反発。NFP後の下落を全戻し。
  ・雇用ショックは豪ドルへ。豪ドルも前週上昇分全戻し。
  ・英国ポンドは調整後に一段高。
  ・日本円は円高一服も小康状態。

AUD : Killed by Shocking Job Data.

先週に前週の米ドルの役割を演じたのは、皮肉にも米雇用統計後に大きく上昇した豪ドルでした。
AUDUSD DAILY ⇒ OMG....

殆ど為替のチャートと言うよりも落雷図みたいなイメージですが・・・

当局がずっと豪ドル高懸念を持っている中で悪い経済指標が続いたと言う側面がありますが、それにしても前週に上昇した以上に下落しているので物凄いVolatilityでしたね。


豪ドルは対円ではこういう感じです。
AUDJPY DAILY ⇒ OMG.......
こちらは前回はここで拾った人が勝ちでしたという水準まで下落してきた格好ですね。

ここから下に崩れると更に走るイメージがありますが、かなり急激に下げてきている事もあり、豪ドルのショートポジションは先々週に大きく縮小したものが先週の展開の中で特に後半の木曜日、金曜日で再拡大して来ている可能性が大です。

そういう意味では現行水準でのショートが膨らんでいる分、Squeezeには要注意であり、ジェットコースターのような相場が続くのかもしれませんね。

USDJPY : Back to Where It Was.

ドル円は結局先週は殆ど"行って来い"相場でしたね。
USDJPY DAILY ⇒ So What?

この日次チャートで現行水準を横に見ていくと、現在値でもある104円前後と言うのは過去の日足で何度も高値や安値になってきたところである事が実感出来ます。

上がってここまで。下がってここまで。

というのを繰り返してきている重要ゾーンなのですね。

どちらの方向から来ても、ここに来るとちょいと一服と言う茶店のような水準と言うと怒られそうですが、そんな一息入れ易い水準ではあるのでしょう。

チャート上に複数のIndicatorを入れてみると、これも興味深いことに売られ過ぎ、買われ過ぎのどちらでもない均衡水準である事もわかります。

円安路線が米雇用統計で壊れそうになったものの、その後の指標や他市場の持ち直しも合って大きな絵は修復されてきたと言う状況なのでしょう。

次の展開はもう少し見極めていきましょう。

EUR、GBP : They Touched and Went Separate Ways.

ユーロと英国ポンドの動向が面白いです。
EURUSD DAILY ⇒ One Thing
GBPUSD DAILY ⇒ Another













先々週の米国雇用統計後のように流石に米ドルに大きなベクトルが出れば同じ方向に動く両者ですが、実態は欧州圏と英国経済は全く別物であり、前者は小康状態で後者は復権著しいと言う状態ですので、やはり英国ポンドの方が足腰もしっかりしていると言うことでしょう。

両者のクロス取引もトレンドが出る時は凄い事になるのですが、そういう意味でもこのクロスが注目を浴びる展開もどこかで巡ってくる可能性もありますね。
EURGBP DAILY ⇒ Trending Down

Stay Tuned.

Top FX Movers of the Week(Jan.13th - Jan.17th.2014)

2014年1月13日(月)~17日(金)の週を通した週次ベースの主要通貨ペア動向です。

     通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
AUDUSD  0.8779   0.8995   -216    -2.46% 

AUDJPY   91.57     93.69     -212    -2.32% 

GBPAUD 1.8702   1.8313   +389   +2.08% 

AUDNZD 1.0626   1.0835    -209   -1.97% 

AUDCAD 0.9624   0.9802   -178    -1.85% 

AUDCHF 0.7991   0.8119   -128    -1.60% 

EURAUD 1.5420   1.5186  +234   +1.52% 

EURUSD 1.3539   1.3664   -125     -0.92% 

USDCHF 0.9101   0.9026    +75    +0.82% 

EURJPY  141.23   142.33    -110    -0.78% 

上記通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ USD(3回),JPY(2回),GBP,NZD,CAD,CHF,EUR
下落通貨 ⇒ AUD(7回),EUR(2回),CHF

米ドルは前週末の雇用統計後の下落はしっかり取り返しており、最弱通貨となった豪ドルは前週の高値(NFP後)から急降下して前週の安値すら割り込むと言う予想外の展開となりました。

The Final Round Rush : How They Finished the Week.

2014年1月17日(金)の北米市場の最後の4時間における主要通貨ペアの動向です。

    通貨ペア ↑↓  終値    始値   変動(pips) 変動(%)
AUDJPY   91.57    91.45    +12  +0.13% 

AUDUSD 0.8779  0.8768   +11  +0.13% 

NZDCHF 0.7515  0.7524     -9    -0.12% 

AUDNZD1.0626   1.0614   +12  +0.11% 

USDCHF 0.9101   0.9111    -10    -0.11% 

AUDCAD0.9624   0.9614   +10   +0.10% 

CHFJPY  114.56   114.45   +11   +0.10% 

CADCHF0.8301    0.8308   -7     -0.08% 

GBPUSD1.6421    1.6409   +12   +0.07% 

EURAUD1.5420   1.5431   -11     -0.07% 

上記通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ AUD(5回),CHF(4回),GBP
下落通貨 ⇒ USD(3回),JPY(2回),NZD(2回),CAD(2回),EUR

豪ドルが調整的な小反発をして終わっている感じです。

2014年1月12日日曜日

Review of the Week.(Jan.6th. - Jan.10th.2014)

2014年1月6日(月)~10日(金)の週の簡単なReviewです。

1 Key Events.

 ①米国
  ・12月ISM非製造業⇒53.0(予想54.5)。
  ・11月Factory Order⇒+1.8%(予想+1.7%)。
  ・11月貿易収支⇒▲$34.3bio(予想以上に赤字縮小)。
  ・上院がYellen副議長の次期議長昇格を承認(56-26)
  ・12月ADP雇用レポート⇒民間雇用+238千人(予想+195千人)
   11月データも+215千人⇒+229千人に上方修正
  ・12月雇用統計⇒NFP+74千人(予想+193千人)。
         2011年1月以来の最低水準NFP。
        11月データは+203千人⇒241千人に上方修正。
        出業率は7.0%⇒6.7%に低下。
         2008年10月以来の最低失業率。

 ②カナダ
  ・Flaherty金融相⇒「製造業にはCAD安が望ましい」
         「OEDやIMFはカナダの金融引締めを予想」
         [2015/16年の財政黒字は予想を上回る可能性」
  ・11月貿易収支⇒▲cad0.9bio(予想▲cad0.15bio)
  ・12月住宅着工件数⇒190千件(予想196千件)。
  ・11月建築許可件数⇒▲67%(mom)と急ブレーキ
  ・12月雇用統計⇒▲45.9千人の雇用喪失(予想=13.1千人増加)
         失業率も6.9%⇒7.2%に大幅上昇。

 ③欧州
  ・欧州圏12月サービス業PMI確定値⇒51.0(Revise無し)。
  ・伊12月サービス業PMI⇒47.9(予想に届かず)。
  ・独12月サービス業PMI⇒53.5(下方修正)。
  ・仏12月サービス業PMi⇒47.8(上方修正)。
  ・独12月CPI⇒+1.4%(予想+1.3%,yoy)
  ・独12月雇用統計⇒失業者数▲15千(予想▲2千)。
   失業率は6.9%で変わらず。
  ・独12月小売売上高⇒+1.5%(予想+0.5%)。
  ・欧州圏12月CPI⇒+0.8%(予想+0.9%yoy)。
  ・欧州圏11月失業率⇒12.1%
   ⇒8ヶ月連続で過去最高値(12.1%)での高止まり
  ・欧州圏11月小売売上高⇒+1.4%(過去12年の最高値)
  ・独11月Factory Order⇒+2.1%(予想+1.8%)。
  ・ECB1月政策決定会合⇒金融政策Unchanged。(政策金利0.25%)
  ・ECBDraghi総裁声明⇒欧州圏金利は相当な長期間現行水準未満。
            低インフレ環境はかなり長期間継続。
            先行きのリスクは下振れリスクに傾く。
            不測の事態にはあらゆる手段で対処。

 ④英国
  ・英国中銀1月政策会合⇒金融政策Unchainged。
             政策金利0.5%、資産購入gbp375bio。
  ・11月鉱工業生産⇒±0%(mom),+2.5%(yoy)。(予想+0.2%,+2.8%)。
  ・11月製造業生産⇒±0%(mom),+2.8%(yoy)。(予想+0.3%,+3.2%)。

 ⑤中国
  ・12月HSBC/Markitサービス業PMI⇒50.9(前月52.5)。
  ・12月CPI⇒+2.5%(予想+2.7%,yoy)
  ・12月PPI⇒▲1.4%(予想▲1.3%,yoy)

 ⑥豪州
  ・11月貿易収支⇒▲aud118mio(予想▲aud250mio)。
   輸出=+10.7%、輸入=▲1.3%(yoy)。
  ・11月小売売上高⇒+0.7%(予想+0.4%,mom)。
  ・11月建築許可件数⇒▲1.5%(予想▲3.0%)。

2 金融市場

 ①株式市場 / 債券市場
  ・株式市場は安定基調
  ・週次ベースでDow▲0.2%,S&P500+0.6%,Nasdaq+1.0%。
  ・債券市場は価格上昇、利回り低下。
  ・米雇用統計後の10日(金)の米債利回りは単日ベースでは
   昨年10月以来最大の下落幅を記録。
  ・米10年債利回り2.86%(前週3.0%),30年債3.8%(前週3.92%)。

 ②商品市場
  ・原油価格は1バレル$92.71で越週(前週$94.26)。
   ただし、金曜日は雇用統計後に1.15%上昇して終了。
  ・貴金属も雇用統計後のドル下落を受けて1.5%程上昇。

 ③為替市場
  ・金曜日雇用統計後に米ドルが大きく反落
  ・最弱通貨はCAD。
  ・米ドルは対CAD以外の全主要通貨に対して下落。
  ・上昇通貨は日本円と南半球通貨。
  ・日本円≧豪ドル,NZD>欧州通貨>米ドル>カナダドル。

Oh...Canada....Again.

先週はカナダにとってはあまりにも厳しい週でした。前半から貿易統計要人発言で売られてはいましたが金曜日に発表された雇用統計が大きく期待を裏切る内容だったために週を通して全くいいところがなかったと言う流れでした。
USDCAD DAILY ⇒ Even USD Jumped vs CAD.

そもそも金曜日には米国の12月雇用統計がズッコケて米ドルが全面安となっていたわけですが、実は米ドルはカナダドルに対してだけは上昇をしていたわけです。それだけカナダドルの売られ方が激しかったと言う事です。

これは対日本円ですとチャートの崩れ方も尋常ではないです。
CADJPY DAILY ⇒ What a Week....


この長い陰線がこれだけ続くと言うのは物凄いダメージですね。

クロス円の上昇をリードしていたクロスの一つですので、このカナダ円の崩落を見ても円安一服感はかなり強まった気がします。

ドル円、クロス円は実質最高値引けと言う形で2013年を終了していますが、2014年は1月早々からかなり混乱が広がってきました。

今週もVolatilityの上昇に要注意ですね。

USDJPY : A Deeper Correction Ahead?

ドル円ですが、どうも一旦105円台は重くなってしまいましたね。
USDJPY DAILY ⇒ Feels Toppish here.

一方でここまでの調整局面でも103円台の固さも確認されてきましたので、先週の雇用統計後の売りでもなんとか104円台を維持して越週と言う事になりました。

今週はシドニー市場からドル円、クロス円の下値を試しに行くパターンも予想されますが、展開次第ではかなり荒れ模様の週明け相場となるかもしれません。

日本が成人の日で休日なのも気になるところですね。

EUR : "Die Hard" Currency.

雇用統計後の米ドルの反落と言う敵失要因も大きいのですが、昨年来のユーロの動向はあらゆる弱気予想を嘲笑うような展開となってきました。
EURUSD DAILY ⇒ It Dies Hard.

ユーロは売りポジションも増加していたはずなので、ここでのショートカバーはまさに絶叫のSqueezeとなった事でしょう。

先々週にベア転が確定したようなチャートでしたので、先週は前半の小幅な戻し局面でも売り上がり戦略が機能していたわけです。

これが木、金で大きくひっくり返ってしまいましたね。

流石に再上昇を確信するようなチャートでも無いのですが、週足ベースで、ニュートラルゾーンまで戻っていると考えた方が良さそうです。

今週はユーロ要因というよりは米ドル要因で動くと思いますが、週初から米ドル売りとなるならばユーロは一旦上値追いの展開となるでしょう。

Precious Metals. : Interim Bottoms Are In.

米ドルのズッコケもあり、貴金属も反発に転じています。

2014年が始まったところでもあり、ここはそもそも買いが出易い所ではありました。個人的な印象はチャート的にももう少し材料が揃って欲しいところではありますが、市場センチとしては一旦貴金属はボトムをつけたという見方が優勢になっています。
GOLD DAILY ⇒ Jumped on Friday.
SILVER DAILY ⇒ Following Suit.













Silverの日次チャートなんて本当に三角関数パターンのレンジ相場に見えますね。ここから上に抜けていければ、所謂"Out of the Box"と言う新たなトレンドの可能性が上昇するイメージですね。

貴金属もここが一つの正念場かもしれません。

Top FX Movers of the Week.(Jan 6th. - Jan.10th.2014)

2014年1月6日(月)~10日(金)の週の週次ベース主要通貨ペア動向です。
本邦勢にとっては仕事始めとなる週の特に円の需給動向が注目を集めましたね。

   通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
CADJPY  95.57    98.55    -298   -3.12%  

EURCAD1.4888  1.4447  +441  +2.96% 

AUDCAD0.9802  0.9513  +289  +2.95% 

GBPCAD1.7955  1.7456   +499  +2.78% 

NZDCAD0.9042  0.8794  +248   +2.74% 

CADCHF0.8283  0.8506   -223    -2.69% 

USDCAD1.0895  1.0633  +262   +2.40% 

USDJPY  104.16  104.84    -68     -0.65% 

EURUSD1.3664   1.3587   +77    +0.56% 

AUDUSD0.8995   0.8946   +49    +0.54% 

上記通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ JPY(2回), EUR(2回),AUD(2回),GBP,NZD,CHF,USD
下落通貨 ⇒ CAD(7回),USD(3回)

期待を裏切る雇用データで米ドルとカナダドルが大きく叩かれる展開でした。雇用統計は大きくぶれる傾向がありますが、隣接する両国の数字が一緒に沈んでしまうと”北米ってどうなの?”と言う印象は強まりますね。特にカナダドルは7日(火)の貿易統計が悪くて売られ始めていたところに週末の雇用データがダメ押し的なダメージを齎したと言う展開で、圧倒的な最弱通貨となっています。

The Final Round Rush : How They Finished the Week.

2014年1月10日(金)の北米市場における最後の4時間の主要通貨ペア動向です。

   通貨ペア ↑↓   終値     始値   変動(pips) 変動(%)
NZDJPY ↑ 86.44    86.27   +17  +0.20% 

AUDJPY   93.69    93.53   +16  +0.17% 

GBPJPY   171.64  171.35 +29  +0.17% 

EURJPY  142.33   142.14  +19  +0.13% 

USDJPY  104.16   104.03  +13  +0.12% 

NZDCAD 0.9042  0.9033   +9   +0.10% 

CHFJPY  115.35   115.24  +11  +0.10% 

EURNZD 1.6456  1.6471   -15   -0.09% 

NZDUSD 0.8300  0.8293   +7   +0.08% 

GBPCAD1.7955   1.7940  +15  +0.08% 

上記通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ NZD(4回),GBP(2回),AUD,EUR,USD,CHF
下落通貨 ⇒ JPY(6回),CAD(2回),EUR,USD

注目どの大きかった年初の雇用統計は見事に梯子を外してくれました。
ドドっと崩されたクロス円がふらふら買い戻されていた様子がよく判りますね。

ドル円で言えば、105円台は重い。104円は中々割れないという膠着戦の様相ですね。