2014年1月5日日曜日

Review of the Week.(Dec.30th.2013 - Jan.3rd.2014)

2013年12月30日(月)~2014年1月3日(金)までの週の簡単なReviewです。

1 Key Events.

 ①欧州
  ・ECB Draghi総裁⇒欧州の危機は終了していない。
          ただし、喫緊の追加金融緩和は不要。
          2013年中の欧州の改革、改善は想定以上。
          インフレ弱いが当面デフレのリスクも無い。
  ・イタリア12月PMI製造業⇒53.5に改善。
  ・スペイン12月PMI製造業⇒50.8に改善。
  ・独12月PMI製造業⇒54.3に上方修正。
  ・仏12月PMI製造業⇒47.0に下方修正。
  ・IMF⇒スペインの失業率は今後5年間25%以上を見込む。

 ②英国
  ・12月PMI製造業⇒57.3に低下(予想58.2)。
  ・11月モーゲージ承認件数⇒10月の68千から70.8千に増加。
   2008年1月以来で最大件数。
  ・12月PMI建設業⇒62.1に上昇。

 ③米国
  ・S&P Case-Shiller⇒10月主要20都市不動産価格は
            年率+13.6%(予想+13.4%)
  ・12月シカゴPMI⇒59.1(予想下回る)
  ・Conference Board消費者信頼感⇒12月は78.1に改善。
  ・Dallas連銀Fisher総裁⇒銀行の過剰リザーブがインフレの火種。
          QE縮小は前例無き理論上の出口政策。
          Fedは自らを脱出困難な窮地に閉じ込めた。
  ・失業保険申請件数⇒12月28日週は339千件(▲2k)。
  ・12月ISM製造業⇒57.0(予想通り)。

 ④中国
  ・12月PMI製造業⇒51に低下(予想51.2)。
   ⇒全体感としては中国は製造業より非製造業が回復傾向。


2 金融市場.

 ①株式市場 / 債券市場
  ・年末年始はVolatileな展開。
  ・年初は米株も低い寄付きから$100以上下げる展開。
   週次ベースでは結局Dowで▲0.05%,Nasdaqで▲0.59%
   と小幅下落。
  ・長期金利も週次ベースでほぼ横ばい。
   米10年債券利回り3.0%。30年債3.92%で越週。
  ・欧州債の入札は年初から順調。
  ・独伊間の10年債スプレッドが218bpまで縮小。
   ⇒2011年7月以来。

   ②商品市場
  ・原油価格安定。1バレル$94.26で越週。
  ・貴金属は年初に反発。2014年は+1%程度

   ③為替市場
  ・年末年始で不安定な展開。
  ・円安に調整圧力。ドル円は105.43⇒104.05⇒104.85。
  ・欧州通貨が対ドル、対円で下落。クロス円の調整幅大。
  ・資源国通貨は年初から反発へ。
  ・人民元は2013年に対ドルで3%の上昇。
   2014年も同程度の上昇が見込まれ、2014年中に
   USDCNYの6.0割れが焦点に。(現状6.05台)