2014年3月16日日曜日

Review of the Week.(Mar.10th - Mar.14th.2014)

2014年3月10日(月)~14日(金)の週の簡単なReviewです。

1 Key Events.

 ①ウクライナ情勢
  ・G7が声明文⇒ロシアはウクラナ新政権との2国間協議及び国連
        の仲介などで問題解決に取り組むべき。
         6月のG8会合(ロシアのソチ)の準備を凍結。  
  ・欧州連合(EU)⇒冷戦後では初となる対露制裁の枠組みで合意
          渡航禁止や資産凍結を含む内容。
     
 ②中国
  ・2月貿易収支⇒▲230億ドル(予想+145億ドル)
         =予想外の赤字。
         輸出▲18.1%(予想+6.8%,yoy),
         輸入+10.1%(予想+8.0%)。
  ・2月小売売上高⇒+11.8%(予想+13.5%,yoy)
  ・2月固定資産投資額⇒+17.9%(予想+19.4%,yoy)。
  ・2月鉱工業生産⇒+8.6%(予想+9.5%,yoy)。

 ③日本
  ・2013年第4四半期GDP⇒+0.7%に下方修正(yoy)。
  ・同GDPデフレータ⇒▲0.3%に上方修正(yoy)。
  ・1月経常赤字⇒▲5千9百億ドル。
  ・1月機械受注⇒+13.4%(予想+7.4%,mom)。
  ・1月鉱工業生産⇒+3.8%(mom)。
  ・3月日銀政策決定会合⇒金融政策据え置き
       全会一致で年間60~70兆円のマネタリーベース拡大。
  ・日銀 黒田総裁⇒消費税引き上げ前後で景気の凸凹を見込む。
          2014年~2015年は0.5%~1%の成長へ。
          CPIは2014年末~2015年初に2%へ(会計年度)
  ・2月日銀政策決定会合議事録
         ⇒4月の消費税増税の景気悪影響は限定的。
         経済動向、物価動向は想定通り推移。
                                    今後は輸出や設備投資の伸びで消費増税による
         個人消費の減速をカバーできるかどうかが重要。
  ・2月工作機械受注額⇒+26%(yoy)。5ヶ月連続の伸び。
  ・1月第三次産業活動指数⇒+0.9%(mom)。
  ・2月国内企業物価指数⇒+1.8%(yoy)。
  
 ④豪州 / ニュージーランド
  ・NZ2013年第4四半期製造業活動⇒+6.3%(qoq)。
  ・RBNZ(NZ中銀)
   ⇒OCR(政策金利)を2.50%から2.75%に引き上げ。
    今後の追加利上げも示唆。
  ・豪州2月NABビジネス信頼感⇒7に低下。
  ・豪州3月Wespac消費者信頼感⇒▲0.7%。
  ・豪州1月住宅ローン貸出件数⇒±0(予想+0.8%)。
  ・豪州2月雇用統計⇒新規雇用+47.3千人(予想+15.3千人)。
        1月分も▲3.7千人から+18千人に上方修正。
        フルタイム雇用が増加。パートタイム雇用は減少。
        失業率は6%(unch)。

 ⑤欧州圏 / スイス
  ・スイス1月小売売上高⇒+0.3%。
  ・スイス2月PPI⇒▲0.4%(mom)。
  ・欧州圏3月Sentix投資家信頼感⇒13.9に下落。
  ・欧州圏1月鉱工業生産⇒▲0.2%(mom)。
  ・独1月貿易黒字⇒eur17.2bio(縮小)。
  ・独2月CPI確定値⇒+1.2%(yoy)。
  ・ECB Coeure専務理事⇒欧州圏にデフレリスクは無い。
             兆候あれば即行動の用意。
 
 ⑥英国
  ・BOE Carney総裁⇒英国の余剰設備は1.5%水準以上。
           将来の引締めプロセスは段階的。
           QEの解消は数次の利上げ後。 
  ・BOE Bean副総裁⇒現行以上のGBP高は輸出に悪影響。
           市場はBOEの利上げ時期に過度の関心。
  ・1月鉱工業生産⇒+0.1%(mom)。製造業生産+0.4%(mom)。

 ⑦米国 / カナダ
  ・米2月小売売上高⇒+0.3%(予想+0.2%)。
  ・米2月輸入物価指数⇒+0.9%(mom)。
  ・米失業保険申請件数⇒3月7日の週は315千件(予想334千件)。
  ・米2月PPI⇒+0.9%,コアPPI⇒+1.1%(共に予想を下回る)。
  ・加1月新築住宅価格指数⇒+0.3%

 ⑧BIS
  ・各中銀のForward Guidanceは市場の安定に寄与。
  ・Forward Guidanceの景気刺激効果に関しては未知数。
  ・各中銀は市場の反応を過度に懸念しており出口政策の
   遅延リスクになっている。
 
2 金融市場
 
 ①株式市場 / 債券市場
  ・株式市場下落+債券市場上昇(利回低下)の図式。
  ・日経平均は1万5千円割れ⇒14,327.66円で越週。
  ・週次でDow▲2.35%,S&P500▲1.97%,Nasdaq▲2.1%。
  ・米10年債利回りは2.65%(先週2.79%)。
  ・米30年債利回りは3.59%(先週3.73%)。

 ②商品市場
  ・中国減速懸念で原油価格は$100割れ。
            バレル単価$98.99(先週$102.57)。
  ・金は堅調なるも銀は失速気味銅は下落
  ・金価格はオンス単価で$1,380.19(先週$1,338.64)。
   6週連続陽線で6ヶ月ぶり高値。

 ③為替市場
  ・ドルインデックス続落で79.4水準。80は遠し。
  ・リスク回避バイアスで日本円が大幅上昇。
  ・利上げによりニュージーランドドルも堅調。
  ・英国ポンドは下落。ウクライナ緊迫はポンド売りの傾向。