2014年3月23日日曜日

Review of the Week.(Mar.17th - Mar.21st.2014)

2014年3月17日(月)~3月21日(金)の週の簡単なReviewです。

1  Key Events.

①米国 / カナダ
 ・米3月Empire State製造業インデックス⇒5.6(予想5.7)。
 ・米2月鉱工業生産⇒+0.6%(mom)
 ・米2月CPI⇒+1.1%に軟化。コアは+1.0%で横ばい(yoy)
 ・米2月住宅着工⇒0.91mio件。着工許可は+1.02mio件。
 ・米3月FOMC政策決定会合
   ⇒政策金利据置き
   ⇒Tapering継続。月次資産購入額▲$10bioで毎月$55bioへ
   ⇒引締時期の判断基準から失業率6.5%の数値メドを除去
    同じく物価目標2%の数値メドも除去
   ⇒資産購入プログラム終了の6ヵ月後から引締めの可能性
   ⇒景気拡幅ペースと引締め時期の見通しを引き上げ
 ・Fitch(格付機関)⇒米国のAAA格付けを維持
       ⇒OutlookをNegativeからStableに引上げ。
       ⇒2月の債務上限問題への与野党の協調を評価。
        2011年8月や2013年10月のような混乱は見られず。
                            ⇒債務上限をGDP比100%未満に維持する事はAAA格
        の必要条件。
       ⇒実質的な世界の基軸通貨とベンチマーク債権の
       発行体である事による柔軟なファイナンス力が
       米国の特権的強み
 ・加1月国際証券取引⇒cad1.09bioに上昇。
 ・加BOC Poloz総裁⇒第1四半期成長は"Soft Side"
         ⇒2月のインフレ指標も見込みは"Softer"
         ⇒インフレ指標鈍化の程度次第で今後の
          利下げオプションに言及
 ・加2月CPI⇒ヘッドライン+1.1%(予想+0.9%,yoy)
       コア+1.2%(予想+1.1%,yoy)
 ・加1月小売売上高⇒+1.3%(予想+0.8%,mom)
          Ex-Autoで+1.0%(予想+0.9%)

②欧州圏 / スイス
 ・欧州圏2月CPI⇒+0.7%(yoy)に下方修正
 ・欧州圏1月経常収支⇒+eur25.3bioに黒字拡大
 ・独3月ZEW信頼感⇒46.6(予想52.0)。2013年8月以降最低値
          現況信頼感⇒51.3(予想51.7)
 ・スイス3月ZEW⇒19に大幅下落

③英国
 ・2月雇用データ⇒失業保険申請件数▲34.6千件(予想▲25千件)
 ・BOE3月会合議事録⇒政策金利0.5%と月次資産購入額gbp375bio
            の維持決定は満場一致。
          ⇒過去数ヶ月の景気回復を確認
          ⇒GBP上昇は英国経済の比較優位の認識が
            定着していることが原因
 ・2月公的部門純借入高⇒gbp7.5bio増加
           
④豪州 / ニュージーランド
 ・豪RBA金融政策決定会合⇒金融政策変更なし
          政策金利2.5%据置き。
          鉱工業の設備投資の急減速に懸念
          失業率は上昇傾向と認識
          豪ドル上昇圧力一服を歓迎
          政策は中立バイアス。年内変更の可能性低い。
 ・豪2月Westpac景気先行指数⇒▲0.1%(mom)。
 ・豪1月コンファレンスボード景気先行指標⇒+0.2%。
 ・NZ2013年第4四半期経常収支⇒▲nzd1.43bioの赤字(縮小)。
 ・NZ2013年第4四半期GDP⇒+0.9%(予想通り,qoq)。

⑤日本
 ・2月貿易統計⇒▲1.13兆円の赤字(予想▲0.9兆円)。

2 金融市場

①株式市場 / 債券市場
 ・週次ベースでは株式市場は斑模様
  債券市場は価格下落,利回り上昇バイアス
 ・日経平均は反発続かず14,224.23円で越週(先週14,327.66円)
 ・米株は週次でも上昇。Dow+1.4%,S&P500+1.3%,Nasdaq+0.7%
 ・タカ派のFOMCを受けて米長短金利差がFlat化バイアス
  長短金利差は過去8ヶ月の最小値へ
 ・米10年債利回りは2.74%(先週2.65%)。
 ・米30年債利回りは3.61%(先週3.59%)。

②商品市場
 ・原油価格は小反発。バレル単価$99.49(先週$98.99)
 ・貴金属は反落。
  金価格はオンス単価$1,332.66(先週$1,380.19)
  6週上昇後に7週目に反落銀価格も連れ安

③為替市場
 ・ドルインデックス反発。80台を回復
  週央に80.354の3週間ぶり高値をつけて80.083で越週
 ・引き続き円高バイアス燻る
  日経平均の不調と併せてアベノミクスに黄信号との見方も
 ・週次ベースでは南半球通貨が勝ち組
 ・英国ポンド、スイスフランは守勢に回る展開。