2014年7月14日月曜日

Well-Tuned EIGO : Give the Bird.

金貨や銀貨の収集家にとっては歴史ある米国産が主流なのですが、豪州が高精度の銀貨を鋳造して保守本流の米国市場に殴り込みをかける・・・・・そんな話のタイトルが以下のようなものでした。

Australia Gives America the Bird.

この give ~ the bird というのは、いきなり定冠詞のtheが登場することからも慣用句であるとわかるので調べてみると、侮辱する、罵倒する、野次る、喧嘩を売る、と言う意味でした。

なんで鳥(bird)をgiveすることがそう言う意味になるのかと不思議でしたが、これは諸説ある中で最も説得力があると感じた(と言うか覚えやすいと感じた)のは、このbirdと言うのは、鳥の羽のことであり、更に、鳥の羽がついているもの⇒矢、と言うことになるのだそうです。

give the bird = 矢を射掛ける と言うことで、上記のような意味になるのも概念的に頷けますね。

更に、相手に対して中指を立てる行為も、この give the bird で表現されるようですが、これも調べてみると多分古代の戦争で、捕虜などになった敵軍の兵士が二度と弓を取れないように中指を切断すると言う風習(?)があった事と関係があるようです。
 つまり、中指を立ててみせるという行為は、自分にはまだ中指がある=弓が射れると言う事から敵意の表明になるということと理解しました。

日本のちょっと怖い世界では指を詰めると言う行為があり、従って指がなかったりした方が怖いのですが、欧米の世界では真逆という感じでちょっと面白くありませんか?

あまり使用する機会は無いかもしれませんが、意味は覚えておきたい表現ではないでしょうか。