久しぶりの日本の梅雨は幸いにして例年よりも雨量が少ないようですが、今週くらいから夏の気配が確実に強まってきました。
既に日中は相当暑いのですが、私は昼間は空調のきいた会社に居ることが殆どで朝と晩しか自宅には居ないため、これまでのところ何とかエアコンなしでも大丈夫でした。
しかし今週に入ってからは、朝6時過ぎに家を出た時から既にかなり蒸し暑く上着を脱いで歩いています。また夜寝る時も網戸にして風を入れながら就寝しています。
7月には家族を呼び寄せますが、日中も過ごし易くしてあげないとたまらないだろうと言うことで遂に先週末に最新式のエアコンを2台購入しました。今週末に取り付け工事を行いますがちょっと楽しみです。
少し前のドラム式洗濯機の話とも通じますが、日本の電化製品は本当に多機能で様々な工夫に感心しています。
エアコンでも最新式は、10年間掃除不要というのが当たり前で、自分でフィルター掃除を行うようになっています。米国で使用していたエアコンはすぐにフィルターに埃がたまり、細菌が発生するのか久しぶりに使う時などはちょっと匂うような時もありましたが、自己掃除機能付き且つ殺菌機能なども充実した日本のエアコンは大いに期待できます。冷やすだけではなく高い除湿能力で快適な空間を維持すると言うのも素晴らしいですね。
ところで、これらの工夫の背景には何があるのでしょう?
それを考えた時に直ぐに思い浮かんだのが、東京大学の小宮山学長が訪米時の講演会で力説されていた言葉です。
”日本は課題先進国である”
”少子高齢化など現在日本が直面している課題は50年後、100年後には全世界の課題になる”
彼はそういう話をされていました。
我が家は3階建ての建物の3階にありますが、1階の住人は夏になると油断すると布団もカビる様な湿気に悩まされるそうです。また私と同じ3階の住人に聞くと、湿気は1階よりはマシですが、物凄い熱波を感じるそうです。
布団もカビるような湿度というのは恐ろしいの一言ですが、こういう気候だからこそこういうエアコンが開発されたと言う事が言えるのでしょう。米国の東海岸では、ここまでの除湿機能も除菌機能も不要なので、このような技術も開発されないのだと思います。
”課題があるところに対策がある”、”課題が工夫を、工夫が技術を生む”
そういう事だとすれば、少子高齢化、地方の過疎化、都心と地方の格差拡大、などという課題にこれからの日本がどのように対処出来るのかはとても重要だと思います。
もしかしたら先進国の中では突出した高温多湿の国である日本の技術が所謂地球温暖化対策の切り札となる可能性も充分にあるのではないでしょうか?
大学まではエンジニアを目指していた私は、今金融と言う分野に身をおいていますが、長期にわたる異常な低金利の国でこそ発展する投資技術と言うものもあるのではないかという気持ちになってきました。海外のヘッジファンドの動向を必要以上に気にしている時代もあったと語り合う時代が早く来ればいいな~と思っています。
今日も暑いな~・・・先ずはエアコンを待ちましょうか。