帰国してからずっとあるイベントのプロジェクトに従事してきました。
海外が長かったせいで、非常に官僚的な部分もある日本の会社の動かし方に不慣れだった私は時として非常に苦戦しましたが、孤軍奮闘の結果何とか形を作ることが出来ました。
このイベントは先週遂に本番を迎えて成功裏に終了し、今後の細かい費用の支払いなどを除けば事実上私の双肩から大きな荷物を降ろすことが出来ました。
イベントは都内の著名ホテルで行われましたが、国際的なイベントで海外からもずいぶん人が来ており、その一部には私の友人達も入っていました。
勿論ずっと掛かりっきりだったわけではありませんが、数ヶ月間担当者として準備を進めてきたイベントですので本番のイベントにも参加してお祭り気分を楽しめばこれまでの苦労も報われるだろうと私はかなり期待していました。
ところが・・・・・どっこい大作
営業課の作成した当番表では、私の出番は前日夜と当日早朝の会場展示物準備と当日夕刻の後片付けとなっていました。日中のイベントには営業課の人間が交代で参加して顧客のケアや展示商品の売り込みを行う体制となっていたのです。
ま~仕方ないかな・・・・
特定の企業を担当しているわけではない以上、それは仕方の無いこととも思えました。
ちょっとさびしい思いを抱きながら当日の早朝から会場で準備を行い、イベント開始を見届けてからオフィスに出社した私は、自分の担当時間を終えて戻ってくる営業課の同僚たちがわが社の展示が充分ライバル企業のそれと互角以上の出来栄えであったと褒めてくれるのをせめてもの慰めにしていました。自分は自分の持ち場で役割は果たしたのだと。
夕方ホテル会場に出向いて後片付けをして大きなダンボール箱をいくつも抱えてタクシーで帰社する途中に一人だけ会場にも残って後片付けを手伝ってくれた後輩が”そもそもどうしてロバートさんだけなんでしょうね・・・後片付けの当番が・・・・”と言ってくれた時には、しまい込んでいた感情がちょっと揺さぶられそうになりました。
帰社後に全てが完了したと言う報告をしようと上席者を探しましたが、なんと全員退社済みでした。
まじ・・・・かよ・・?
脱力状態で週末を過ごしましたが、週が明けてから、どういう風の吹き回しか(?)、イベント成功に尽力したスタッフを慰労する昼食会を開きたいと言う話が持ち上がりました。
少し・・・気持ちが持ち直した感じですが、昼食なんかよりも、やはりあの時、オフィスに残っていてほしかったと強く思います。形だけではちょっと寂しい・・・・・
When lonliness finds you, you think of ....life.