2007年6月2日土曜日

結局”そのまんま”?

何かと注目を浴び続ける東国原宮崎県知事が、知事給与の明細をメディアに公開していました。記憶が間違っていなければ、最後の手取額が70数万円という数字でした。

「ガックリ来た」、「悲しくなった」、「土日も返上で働いている自分の時給は一体いくらなのか」 ・・・
自虐的な笑みを浮かべて話をする知事の言葉をメディアもそのまま報じていましたが、たけし軍団時代から彼が嫌いではない私はちょっとドキっとしてしまいました。

公務員の給与計算は普通の勤め人とさほど変わらないと考えてよいと思いますが、そうすると諸項目が差し引かれたあとに最後に銀行口座に振り込まれる金額(手取り額)で70数万円という所得であれば支給総額では100万円を超えている筈なので、知事の給与は年二回の賞与も合わせれば年収ベースで15百万円を超えることになると思います。また、この数字は県の下部組織で裏金の存在が発覚したことを受けて知事や幹部の給与が20%程度減額されている月の数字ですから実質年収で2千万円を超える処遇と言うことかもしれません。

そんな処遇に対して給与明細を公表しながら上記のようなコメントをつける知事の庶民感覚はどうなのでしょうか?
 一般論として15百万円と言うのは日本の一部上場企業の経営階層になって初めて手が届く水準であり、今週公表されたデータで日本の一世帯あたりの平均年収が5百万円台後半であったことを考えると、対立する県議会あたりから庶民離れした金銭感覚であると指摘でもされたら謝るしかないのではないでしょうか?

芸能界という億単位の収入も珍しくない世界の感覚を引きずって知事になっているとすれば、これまで大した功績も残せずに去っていった多くのタレント政治家達と何も変わらないのかもしれません。

結局彼は、芸能界時代と何も変わらない、”そのまんま”東 なのでしょうか?

個人的には期待しています。