2008年1月20日日曜日

Roy Jones Jr. beat Felix Titto Trinidad in desision victory

北米3連休の初日となった土曜日、世界の金融市場を揺るがす震源地でもあるWall Streetからも遠くないMadison Square Gardenにおいて90年代にボクシングのpound-for-poundランキング(全階級横断のランキング)で常時首位を争った二人の伝説のボクサー同士の試合が行われました。

会場には12千人以上が詰め掛けて試合を見守ったそうですが、共に4階級を制した元世界王者同士の戦いは最終的にヘビー級まで制したRoy Jones Jr.の体格面での有利さもあって7回と10回にはTrinidadが尻餅をつくダウンを取られてUnianimous DecisionでRoy Jones Jr.が大差の判定勝ちを収めました。

格闘技、特にボクシングファンである私は本当にこの二人が好きでした。全盛時には、本当にこの二人は無敵でしたし、もしかしたらボクシング史の中でも最高の選手なのではないかと思っていました。(実際に One of the best である事には疑いの余地は無いと思います)

両者共に全盛時のパワーもスピードも無く、本人たちもそれを自覚しています(Royが39歳、Tittoが35歳)が、それでもハイレベルな見応えのある戦いを演じ、ファンもそれを大いに評価して喜んでいました。

圧倒的な超越を失っても円熟の技術や深みを提供してむしろ一層の敬愛や支持を集める彼らは素晴らしいと思いました。そしてこれこそが、Wall Streetを始め米国全体が目指すべき方向なのではないかと言う気もするのです。政治的にも金融的にも軍事的にも米国の一極支配体制は終焉に向かっており、それを達成するかに見えたGlobalizationという潮流はむしろ他の国々や経済圏に多くの発展機会をもたらす福音となりました。

現在次期大統領候補の予備選が行われている米国は、政治でも金融面でも世界の中で果たす役割の再定義の段階に入っているのでしょう。

土曜日のMadison Square Gardenに、そのヒントがあったと私は感じています。