2010年7月26日月曜日

Financial marlet is stressed and tested after the Stress Test.

皮肉なもので注目された欧州のストレステストは、金融市場に大きなストレスを残して無難に終了したと言う印象があります。

ストレステストの結果が予想外に悪いものである可能性は無視出来ない状況でしたし、無難な結果が出たところで、そもそものテスト基準が節穴だらけじゃないかということで金融市場が否定的な反応をするというシナリオも十分実現性の高いものだったと思います。
 このような状況下、恐らく為替市場のポジションは大きくユーロ売りに傾いた上体で本番の発表を迎えたのだと思うのですが、発表直後から注文通りにユーロ売りが出たものの大してフォロースルーも無かった事で市場では徐々にユーロショートの炙り出しが始まったようです。週末なので最後は手仕舞って越週しようという参加者も多かったと思うのですが、このあたりの市場のドタバタした駆け引きは金曜日の一時間足のチャートに如実に現れています。


チャートの右半分がストレステスト前後の攻防と言う事になりますが、一度ぐんぐん下げてから、するする買戻しが入って痛み分けのような値動きで終了している事がわかります。




週明けからはユーロが対ドル、対円でどこまで戻せるのかが注目されますが、失速すると一気に売り込まれる可能性もあるので注意が必要でしょう。

欧州懸念は一服したのであって払拭された訳ではないのです。

それにしてもStress Testの後はマーケット全体がStressed and Testedという感じですね。