先週は日銀の10兆円の追加緩和+2%インフレ目標の検討(1月に結論)などの材料がありましたが、市場にサプライズを齎すものは無く、寧ろ年末要因による調整的なバイアスが強まる中での取引が続いたと言う印象です。
ここへ来てオプション市場における円のVolatilityも大きく低下しており、円安を狙ったオプションのポジホンにも手仕舞い圧力が強まってきたようですが、実際の円安の動きには思ったほどの調整が入りません。今回も84円台を維持しての越週ですが、個人的にはやや驚いています。
主要通貨ペアの週次のパフォーマンスは以下のようになりました。
通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
①EURNZD ↑ 1.5988 1.5541 +447 +2.80%
②NZDCHF ↓ 0.7547 0.7758 -211 -2.80%
③NZDUSD ↓ 0.8234 0.8460 -226 -2.74%
④GBPNZD ↑ 1.9611 1.9087 +524 +2.67%
⑤NZDCAD ↓ 0.8177 0.8337 -160 -1.96%
⑥NZDJPY ↓ 69.36 70.63 -127 -1.83%
⑦AUDCHF ↓ 0.9533 0.9692 -159 -1.67%
⑧EURAUD ↑ 1.2663 1.2454 +209 +1.65%
⑨AUDUSD ↓ 1.0405 1.0564 -159 -1.53%
⑩GBPAUD ↑ 1.5532 1.5297 +235 +1.51%
上記通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ EUR(2回),CHF(2回),USD(2回),GBP(2回),CAD,JPY
下落通貨 ⇒ NZD(6回),AUD(4回)
ここに来て年半ばにはTrade of the lifetimeとまで持て囃された欧州通貨売り/コモディティ通貨買いのポジションに巻き戻しが入っている事は明らかです。