所謂Opearation Twistが今月末で終了する事に対して米国がどのような策を打ち出すのかなどが注目されていましたが、改めてBernanke議長率いる現在のFRBが覚悟を示す内容になっています。
今回発表された長期債の購入(月間$45bio)は、既にあるモーゲージ債の購入(月間$40bio)に加えての措置です。合計ではFEDが月間$85bioもの債券を購入していく図式になります。
この措置の期限は?・・と言う事に対しては従来の時間軸を明示するのではなく、FRBのMandateである雇用と物価に直接リンクさせるという荒業をやってのけています。失業率が6.5%まで下落するまで、或いは物価上昇率が2.5%を超えてくるまで・・・・と言う事です。
足元の経済指標の改善傾向もあり、この措置は資産市場全般に所謂Risk-On的な追い風を齎し、米ドルと日本円の下落の触媒にもなっています。
米ドル総体の傾向を示すDXY(ドルインデックス)もかなり落ちてきました。これはドル円だけ見ていてたら中々判らない事です。
DXY中期チャート ⇒ Looking Bearish |
今回は81.45レベルで切り返して下落中であり、一時79.50をヒットしています。
ここまではConsolidationの範疇ですが、今後も続落して78割れで越年とでもなると2013年の展望も結構なドルベアが急増しそうです。
円だけではなく、ドルも重要な局面を迎えていると言うのが今月のテーマであると意識していきましょう。