2014年5月19日(月)~5月23日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①欧州圏 / スイス
・独Bundesbank月例報告
⇒独経済は今後数ヶ月はやや減速の予想。
⇒外部リスクとして新興経済の減速と東欧州の
地政学リスクが上昇。
⇒第2四半期に予想される減速は一時的。
・独主要経済誌(Der Spiegel)の記事
⇒ECBのParet専務理事が6月5日の会合で10bpの
利下げを提案へ。(0.25%⇒0.15%)
⇒更にマイナス金利採択による融資促進も提案へ。
⇒ECB事務局はSpiegel誌の記事に関するコメントを拒否。
・独Bundesbank首脳
⇒低インフレは通貨高だけが原因ではない。
各国は構造的な改善に取り組む必要。
・独4月PPI⇒▲0.1%(mom)。
・独5月製造業PMI⇒52.9(予想54.0)。
・独IFO企業景況指数⇒110.4(予想110.9)。
⇒今年の最低値。
・独IFO現況指数⇒114.8(予想115.4)。
・独IFO期待指数⇒106.2(予想106.5)。
・仏5月製造業PMI⇒49.7に低下。
・仏5月サービス業PMI⇒49.2に低下。
・Bloombergエコノミスト調査⇒90%が6月のECB緩和を予想。
・ECB Mersch専務理事
⇒デフレリスクは悪化していないが6月の緩和可能性は
相当上昇している。
・ECB Nowotny理事⇒マイナス金利は選択肢。
・欧州圏5月製造業PMI⇒52.5(予想53.2)。
・同サービス業PMI⇒53.5(予想53.0)。
②英国
・5月Rightmove住宅価格⇒+3.6%(mom)。
・4月CPI⇒+1.8%(予想+1.7%,yoy)。
Core+2.0%(予想+1.8%,yoy)。
・4月PPI⇒Input▲5.5%(予想▲4.9%,yoy)。
Output+0.6%(予想+0.7%,yoy)。
・DCLG住宅価格+8.0%(予想+9.6%,yoy)。
・5月BOE議事録
⇒政策金利0.5%,資産購入規模gbp375bio据置きは
全会一致(9-0)。
⇒数名のメンバーは景気過熱感からタカ派的な見解。
・4月小売売上高⇒+1.3%(予想+0.4%,mom)。
③豪州 / ニュージーランド
・豪4月RBA議事録
⇒第1四半期の減速は一時的。
⇒主要貿易相手国の経済動向も巡航速度。
⇒今後数四半期はやや減速バイアス。
⇒インフレ圧力は減じていない。
・豪5月Westpac消費者信頼感⇒▲6.8%に悪化。
・豪5月消費者物価期待指数⇒+4.4%。
・豪国内主要紙⇒豪州のAAA格喪失観測を掲載。
・NZ第1四半期PPI⇒Inputs+1%,Outputs+0.9%。
④日本
・3月機械受注⇒+19.1%(mom)。
・5月日銀政策決定会合⇒政策据置き。
⇒消費増税後の景気落ち込みは想定範囲内。
⇒インフレ目標2%達成へ向けた過程は順調。
⇒足元は追加緩和の必要性なし。
・4月貿易統計⇒▲8089億円に赤字縮小。
⇒2ヶ月ぶりに1兆円を割り込む赤字規模。
⇒円安一服と燃料輸入の減少が寄与。
⑤米国 / カナダ
・米San Francisco連銀William総裁
⇒Taperingは最終段階へ。
⇒インフレや雇用の現状を考慮すると利上げは
2015年の後半まで待つべき。
・米Philadelphia連銀 Plosser総裁
⇒Fedはインフレ対処で後手に回るリスクに直面。
⇒利上げは前倒しで行う位が良い。
⇒経済は回復開始以降で最も健全な状態。
・米NY連銀 Dudley総裁
⇒引締めのペースは比較的緩やかなペースで。
⇒逆風は収まりつつあるも経済回復力には失望。
⇒引締め開始時には準備預金金利操作もツール。
・米失業保険姿勢件数⇒5月17日の週は326千件(予想310千件)。
⇒5月10日の週の継続申請件数は2.65百万件に減少。
2007年以降で最小水準。
・米4月FOMC議事録⇒ハト派的バイアス。
⇒第1四半期の景気減速は悪天候要因。
⇒景気拡幅基調の継続を予想。
⇒雇用回復の施策を継続してもインフレ上昇には
つながりにくい。
・米4月新築住宅販売⇒+6.4%(yoy)。3ヶ月ぶり上昇。
・加3月小売売上高⇒▲0.1%(予想+0.3%,mom)。
・加4月CPI⇒Headline+0.3%(mom)。Core+0.2%(mom)。
⑥中国
・5月HSBC PMI⇒49.7に改善。
・李克強首相
⇒経済は安定し構造改革も進行中。
⇒但し足元の減速圧力は非常に強い。
⇒必要な追加施策は躊躇せず適時前倒しで実施。
⇒労働市場が持ち堪えれば成長は7.5%未満でも可。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・全体観は、株式市場小反発+債券市場は保合い。
・日経平均は14,462.17円で越週(先週14,016.49円)。
・Dow→$16,598.18,S&P500→$1,899.15,Nasdaq→$4,177.25。
週次でDow+0.7%,S&P500+1.2%,Nasdaq+2.3%。
・米10年債利回りは2.53%(先週2.52%)。
・米30年債利回りは3.39%(先週3.47%)。
②商品市場
・地政学リスク(ウクライナ,リビア)で原油価格上昇。
・貴金属価格は伸び悩み。
・鉄鉱石なども下落してコモディティ全般も勢いなし。
・原油価格はバレル単価$104.36(先週$102.11)。
・金価格はオンス単価$1,291.90(先週$1,292.76)。
③為替市場
・コモディティ通貨に下落圧力。
・ユーロの下落バイアスも継続。
対米ドルで3ヶ月振り安値、対英国ポンドで17ヶ月ぶり安値。
・株価回復基調に日本円は週末前に反落。
ドル円は週前半で100円台付けるも102円レベルで越週。
2014年5月24日土曜日
EUR : At 3mth's Low vs USD and at 17mths' Low vs GBP.
EURは続落モードで、対USDで3ヶ月振り、対GBPでは17ヶ月振りの安値まで落ちてきました。
EURUSDは一旦踊り場を作ってから下げ足が再加速モードのように見えますね。
EURGBPもやはり陰線が目立っていますが、直近の2本は実体部分の短い陰線であり、一旦は下げ渋るのかなと言う雰囲気もあります。実に過去17ヶ月の最安値と言う事なので少々のSqueezeはあっても驚きませんね。
EURはまだ下げ余地があると考えられますが、EURUSDの1.36台は、取り敢えずの下値メド(目標)とも考えられていた水準ですから目先の値動きは読みにくい状況でしょう。
EURUSD DAILY ⇒ 3mths’ Low |
EURUSDは一旦踊り場を作ってから下げ足が再加速モードのように見えますね。
EURGBP DAILY ⇒ 17mths' Low. |
EURはまだ下げ余地があると考えられますが、EURUSDの1.36台は、取り敢えずの下値メド(目標)とも考えられていた水準ですから目先の値動きは読みにくい状況でしょう。
USDJPY : V-shaped Recovery from 100's to 102ish ?
値動きが走らないと言う意味で過熱感やクライマックス感には乏しいのですが、ドル円が100円台を垣間見てから反発し、週末前にはショトカバーも巻き込んで102円水準での越週となりました。
USDJPY DAILY ⇒ Still Lower Tops? |
週の半ばで100円台を見たのですが、長めの下髭を残して反発し、週足はほぼ102円と言うリカバリーを見せました。
日足チャートはまだまだ波打ちながらの右下がりという印象が強いので、103円水準でも回復しないと強気モメンタムへの転換と言う訳にも行きません。
株価が持ち直している事は好材料ですが、ウクライナに加えてタイ、ベトナム近海など地政学リスクの上昇懸念は材料が増えてきていますので円が再上昇するリスクは相当期間にわたって燻り続けることでしょう。
積極的なリスクテイカーは、この水準では売りから入ってきそうな気もしますが、週明けも注目しましょう。
Dollar Index is now Looking Up.
DXY(Dollar Index) ⇒ Breaking Resistance Line. |
欧州通貨の失速にコモディティ通貨の反落が加わり、株価の回復基調から円高圧力も一服して越週していますので、結果的に米ドルが一息ついた格好になっています。
気が付くと80台を回復し、過去の高値を結んだ上値抵抗線をブレイクしているところです。
長期トレンドは決してポジティブには見えませんが、足元から中期トレンドに関してはどうやら一息ついており、場合によっては意外と気を吐く展開もありえそうですね。
AUD Drags NZD and CAD Lower.
前週から失速感が強まっていたコモディティ通貨ですが、代表格のAUDに売りが出てNZDやCADも連れ安と言う流れになりました。
鉄鉱石価格の下落とか財政問題に焦点が当たったためという報道も出ていましたが、具体的には豪州が最上級のAAA格付けを失う可能性を国内紙が報じた事がきっかけでした。もちろん市場にAUDロングポジションが溜まっていたところでこれが出たのでダメージが大きかったと言う事でしょう。
日次チャートはAUDが実に絶妙な位置で、チャートの範囲で見ても過去はここより下は全部下髭になっているという水準まで落ちています。
NZDはまだそういう水準までは下げていませんね。
USDCADは、もともとロング水晶も出ていましたので乗れた人達はドンピシャのタイミングだったでしょうが、それだけに利益確定売りも出易かったことが明らかですね。飛び乗ったロングポジションは切らされる展開でしょうかね・・・
AUDUSD DAILY ⇒ Topped Out! |
NZDUSD DAILY ⇒ Along For a Ride. |
日次チャートはAUDが実に絶妙な位置で、チャートの範囲で見ても過去はここより下は全部下髭になっているという水準まで落ちています。
NZDはまだそういう水準までは下げていませんね。
USDCADは、もともとロング水晶も出ていましたので乗れた人達はドンピシャのタイミングだったでしょうが、それだけに利益確定売りも出易かったことが明らかですね。飛び乗ったロングポジションは切らされる展開でしょうかね・・・
USDCAD DAILY ⇒ Tricky Move. 個人的には、コモディティ通貨はまだ下落余地が有りそうな気がします。 |
Top FX Movers of the Week.(May 19th - 23rd.2014)
2014年5月19日(月)~23日(金)の週を通した週次ベースの主要通貨ペア動向です。
通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
①GBPAUD↑ 1.8229 1.7961 +268 +1.47%
通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
①GBPAUD↑ 1.8229 1.7961 +268 +1.47%
②AUDUSD↓ 0.9230 0.9359 -129 -1.40%
③AUDCAD↓ 1.0032 1.0167 -135 -1.35%
④GBPNZD ↑ 1.9689 1.9473 +216 +1.10%
⑤NZDUSD ↓ 0.8539 0.8630 -91 -1.07%
⑥AUDCHF↓ 0.8263 0.8351 -88 -1.06%
⑦NZDCAD↓ 0.9283 0.9376 -93 -1.00%
⑧AUDJPY ↓ 94.10 95.02 -92 -0.98%
⑨EURAUD↑ 1.4766 1.4630 +136 +0.92%
⑩NZDCHF↓ 0.7646 0.7702 -56 -0.73%
上記通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ USD(3回),GBP(2回),CHF(2回),CAD,JPY,EUR
下落通貨 ⇒ AUD(6回),NZD(4回)
先週は米ドル、英国ポンド、欧州通貨の反発と南半球通貨の下落が中心となる動きでした。
The Final Round Rush : How They Finished the Week.
2014年5月23日(金)の北米市場における最後の4時間の主要通貨ペア動向です。
通貨ペア ↑↓ 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア ↑↓ 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
①NZDCHF↓ 0.7646 0.7662 -16 -0.21%
②AUDCHF↓ 0.8263 0.8277 -14 -0.17%
③NZDJPY ↓ 87.07 87.20 -13 -0.15%
④NZDUSD↓ 0.8539 0.8551 -12 -0.14%
⑤GBPAUD↑1.8229 1.8205 +24 +0.13%
⑥NZDCAD↓0.9283 0.9294 -11 -0.12%
⑦GBPNZD↑1.9689 1.9666 +23 +0.12%
⑧EURAUD↑1.4766 1.4749 +17 +0.12%
⑨AUDJPY ↓ 94.10 94.20 -10 -0.11%
⑩CADCHF↓0.8235 0.8243 -8 -0.10%
上記通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ CHF(3回),JPY(2回),GBP(2回),USD,CAD,EUR
下落通貨 ⇒ NZD(5回),AUD(4回),CAD
コモディティ通貨の不調は最後まで反発せずに週を終えていますね。
2014年5月18日日曜日
Well-Tuned EIGO : Wake(Get) Up on the ~ Side of the Bed.
日本語でも"寝起きが悪い"と言う表現がありますが、英語でもベッドの起きる側を間違えるとよろしくないと言う考えがあり、具体的には縁起担ぎで、ベッドの左側から起きると良くないと考えられていることから、
Wake up( or Get up) on the wrong side of the bed =機嫌が悪い、調子が悪い
と言う言い回しがあるのは参考書などにも出ています。
これには様々な応用形も目にするのですが、先日、「これはちょっと中々思いつかないなー」と感心した(?)応用例がありました。
ユーロの下落に関する記述だったのですが、5月9日から下落となったユーロが5月15日に対ドルで2.5ヶ月ぶりの安値まで下落したと言う事を以下のように表現していました。
On May 9, the euro woke up on the bear side of bed -- and has been falling since. On May 15, the euro hit a two-and-a-half month low against the U.S. dollar.
これは、唸りますねー(笑)。
とても気に入りましたので今後どこかで使ってみようと思います。
Wake up( or Get up) on the wrong side of the bed =機嫌が悪い、調子が悪い
と言う言い回しがあるのは参考書などにも出ています。
これには様々な応用形も目にするのですが、先日、「これはちょっと中々思いつかないなー」と感心した(?)応用例がありました。
ユーロの下落に関する記述だったのですが、5月9日から下落となったユーロが5月15日に対ドルで2.5ヶ月ぶりの安値まで下落したと言う事を以下のように表現していました。
On May 9, the euro woke up on the bear side of bed -- and has been falling since. On May 15, the euro hit a two-and-a-half month low against the U.S. dollar.
これは、唸りますねー(笑)。
とても気に入りましたので今後どこかで使ってみようと思います。
Well-Tuned EIGO : At the Urging of...........
次期大統領選も視野に入る時期となり、米国内でも色々な動きが表面化してきました。
次期大統領の最有力候補といってよいのがヒラリーさんだと思いますが、なぜかこの時期にかつてのクリントン大統領の愛人だったモニカ・ルィンスキー女史の手記が出版される運びとなり、ヒラリー氏にはマイナス材料と見られています。
また民主党の地盤であるNY州における保守系のメディアであるFOXニュースチャネルの看板アンカーの一人であるショーン・ハニティ氏が諸事情あってフロリダに移住する事になった事もさまざまな憶測を呼んでいます。(民主党知事からの圧力説やハニティ氏自身が将来保守地盤から政治家を目指す思惑など・・)
それはさて置き・・・ハニティ氏のフロリダ移住を報じる記事の中の一説に以下の英文がありました。
Hannity said he has "a little place in Naples" but will probably be getting a bigger one at the urging of his wife. (ハニティ氏はイタリアのナポリにも小さな地所を所有しているが、夫人の強い希望もあってより大きな物件を探す予定であると語った。)
さらっと意味は取れてしまいますが、最後の At the Urging of ~ と言うのが良いですね。
誰かに・・・説得されて、せっつかれて、おねだりされて・・・・と言うような事は、この at the urging of ~ と表現出来るわけですね。(being) urged by ~ とやるよりもリズムも良いのではないでしょうか。
次期大統領の最有力候補といってよいのがヒラリーさんだと思いますが、なぜかこの時期にかつてのクリントン大統領の愛人だったモニカ・ルィンスキー女史の手記が出版される運びとなり、ヒラリー氏にはマイナス材料と見られています。
また民主党の地盤であるNY州における保守系のメディアであるFOXニュースチャネルの看板アンカーの一人であるショーン・ハニティ氏が諸事情あってフロリダに移住する事になった事もさまざまな憶測を呼んでいます。(民主党知事からの圧力説やハニティ氏自身が将来保守地盤から政治家を目指す思惑など・・)
それはさて置き・・・ハニティ氏のフロリダ移住を報じる記事の中の一説に以下の英文がありました。
Hannity said he has "a little place in Naples" but will probably be getting a bigger one at the urging of his wife. (ハニティ氏はイタリアのナポリにも小さな地所を所有しているが、夫人の強い希望もあってより大きな物件を探す予定であると語った。)
さらっと意味は取れてしまいますが、最後の At the Urging of ~ と言うのが良いですね。
誰かに・・・説得されて、せっつかれて、おねだりされて・・・・と言うような事は、この at the urging of ~ と表現出来るわけですね。(being) urged by ~ とやるよりもリズムも良いのではないでしょうか。
Review of the Week.(May 12th - May 16th.2014)
2014年5月12日(月)~16日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①欧州圏 / スイス
・欧州圏4月景況感指数⇒55.2に低下(予想63.5)。
・ECB Constancio副総裁
⇒中期的なインフレ動向予想がECBの6月の行動の
主要な判断基準。中銀としてツールは豊富。
⇒足元に明確なデフレ兆候はない。
・ECB Praet専務理事
⇒中銀にとってマイナス金利も景気刺激の選択肢。
⇒米国型の量的緩和政策は考慮せず。
・ECB LTRO返済の発表。
⇒来週に3金融機関より合計eur6.155bioの返済を受ける予定。
・欧州圏3月鉱工業生産⇒▲0.3%(mom)。
・欧州圏第1四半期GDP⇒+0.2%(予想+0.4%)。
・独5月ZEW景気期待指数⇒33.1まで低下(予想40)。
5ヶ月連続の低下で1年半振り低水準。
・独4月CPI確定値⇒+1.3%(yoy)。
・独第1四半期GDP⇒+0.8%(予想+0.7%,qoq)。
・独Bundesbank Weidmann総裁
⇒ECBの行動を支持する用意あり。
⇒ECBが緩和スタンスに理解と支持を明言。
・仏第1四半期GDP⇒±0%(予想+0.1%,qoq)。
・伊第1四半期GDP⇒▲0.1%(予想+0.2%,qoq)。
・スイス3月小売売上高⇒▲3%(予想+1.9%,yoy)。
・スイス5月景気期待指数⇒7.4に改善。
・スイス4月CPI⇒▲1.2%(yoy)。
・IMF Lagarde専務理事
⇒欧州は金融政策で経済刺激を行うべき。
⇒低インフレの長期化は新たなリスクへ繋がる。
⇒回復は順調。援助スキームを卒業する国も出ている。
②英国
・英小売協会(BRC)4月小売売上高⇒+4.2%(yoy)。
・BOE四半期インフレ報告
⇒過剰設備は縮小しているが、金融引締め開始までに
一層の吸収余地が残る。
**引締め開始は2015年第二四半期になるImplication。
(市場は2015年第一四半期の引締めを織り込み済み)。
・3月失業率⇒6.8%に低下。
③豪州 / ニュージーランド
・豪4月NABビジネス信頼感⇒6に改善。
・豪3月住宅ローン残高⇒▲0.9%(予想+1.0%,mom)。
・豪第1四半期住宅価格指数⇒▲1.2%(予想+3.0%,qoq)。
・NZ第1四半期小売売上高⇒+0.7%(予想+0.9%,qoq)。
④日本
・3月経常収支
⇒1164億円の黒字(予想+2940億円)。
⇒季節調整ベースは▲7829億円の赤字。
1996年以降最大の赤字。
・2013年経常収支⇒7899億円の黒字。
黒字激減で1985年以降の最小値。
2012年度比▲81.3%。
・3月鉱工業生産⇒+0.7%(mom)。
・4月国内企業物価指数(CGPI)⇒+4.1%(yoy)。
・第1四半期GDP⇒+1.5%(qoq)。+5.9%(yoy)。
2011年第3四半期以来の高成長。
・日銀 黒田総裁
⇒消費税引き上げの影響は良く吸収されている。
⇒中小企業向け融資も増加に転じている。
⇒2015年中の2%インフレ目標達成に自信。
⑤米国
・Atlanta連銀 Lockhart総裁
⇒FRBが引締めに転じた際にはリバースレポもツールの一つ。
⇒経済の緩みは来年半ばに吸収。段階的引締めの段階へ。
・4月小売売上高⇒+0.1%,除く自動車で±0%。
・4月輸入物価指数⇒▲0.4%(mom)。
・4月CPI⇒ヘッドライン+2.0%(予想通り,yoy)。
コアは+1.8%(予想+1.7%,yoy)。
・失業保険申請件数⇒5月10日の週は297千件に減少。
・4月鉱工業生産⇒▲0.6%(mom)。
・5月Empire State製造業指数⇒19に大幅改善。
・4月住宅着工⇒+13.2%(予想+12%)。
2013年11月以来の高水準。
・4月建築許可件数⇒1.08mio件(予想1.01mio件)。
⑥中国
・4月鉱工業生産⇒+8.7%(予想+8.9%,yoy)。
・4月小売売上高⇒+8.7%(予想+12.1%,yoy)。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・全体的に株式市場から債券市場への資金移動が加速。
・米株も失速傾向。米長期金利は低下へ。
・日経平均は続落。14,016.49円で越週(先週14,199.59円)。
・DOW→$16,491.31,S&P500→$1,877.86,Nasdaq→$4,090.59
週次でDow▲0.6%,S&P500▲0.03%,Nasdaq+0.5%。
・米10年債利回りは2.52%(先週2.62%)。
・米30年債利回りは3.35%(先週3.47%)。
②商品市場
・全体観は小動きの中で堅調推移。
・リビアからの供給懸念などで原油価格は小幅上昇。
バレル単価で$102.11(先週$100.10)。
・金価格も既往レンジ内での小幅上昇。
オンス単価で$1,292.76(先週$1,288.78)。
③為替市場
・全体観は米ドル安定,日本円上昇バイアス,欧州通貨下落。
・1.39台後半で切り返したユーロドルは1.36台へ。
・BOEの引締め時期の後退観測で英国ポンドも失速。
・ユーロにつれ安+経済指標の悪化でスイスフランが最弱通貨。
・コモディティ通貨も弱含み基調へ。
JPY Strength Has Legs.
不気味な円高圧力が燻っています。ドル円は102円台を維持出来ていません。
USDJPY DAILY ⇒ Feels Heavy |
上値、下値ともに切り下げて来ていますね。日経平均も重いので、それに呼応した動きでもあります。
CHFJPY DAILY ⇒ Breaking Lower. |
一方でドル自体は堅調なので、クロス円のチャートがもっと鮮明な円高バイアスとなっています。
GBPJPY DAILY |
EURJPY DAILY |
GBPJPYは正念場、CHFJPYとEURJPYは完全な下抜けの形状になっています。
AUDJPY DAILY |
AUDJPYも正念場ですね。
欧州通貨が先導役となり、クロス円は下値を試すと言う展開が続きそうな気配です。
EUR Continues its Slide...
ECBが6月に追加緩和を行う姿勢を明確にした事で、放っておけば対ドルで1.40を超え、対円でも140円台後半を目指す可能性もあったユーロは対ドルで1.40寸前の1.399台から反落しましたが、その後もIMFやBundesbank総裁までもがECBの姿勢を後押しする姿勢を表明した事などからユーロは続落する展開になっています。
チャートは非常に微妙ですね。
ユーロドルは1.399台から長い上髭を残して反落に転じ、1.36台まで潜ったところで一旦これも眺めの下髭を残しています。
ユーロショートが溜まっているなら反発リスクを感じるところではありますね。
ユーロは対円ではこんな感じです。
こちらは、まだまだ下げ余地というか、下げのモメンタムも感じさせるチャートとなっています。
ユーロの下落よりも円の上昇のほうにモメンタムがあるという状況と言えそうです。
対英国ポンドは・・・
これもトリッキーなチャートですね・・・
BOEの四半期インフレレポートが市場予測よりもハト派的な内容だったところでユーロが大きく反発していますが、その翌日も陰線ながら長めの下髭を出していますので、ここで底打ち感が強まった訳ですが、最後にしっかりした長い陰線が出ており、底打ち感が帳消しになっています。ここでは振り回された市場参加者も多かったのではないでしょうか。
全体的に、ユーロは短期的な反発の可能性を秘めながら、中期的にベアトレンドの中になると言うシナリオではないでしょうか。
EURUSD DAILY |
ユーロドルは1.399台から長い上髭を残して反落に転じ、1.36台まで潜ったところで一旦これも眺めの下髭を残しています。
ユーロショートが溜まっているなら反発リスクを感じるところではありますね。
ユーロは対円ではこんな感じです。
EURJPY DAILY |
こちらは、まだまだ下げ余地というか、下げのモメンタムも感じさせるチャートとなっています。
ユーロの下落よりも円の上昇のほうにモメンタムがあるという状況と言えそうです。
対英国ポンドは・・・
EURGBP DAILY |
これもトリッキーなチャートですね・・・
BOEの四半期インフレレポートが市場予測よりもハト派的な内容だったところでユーロが大きく反発していますが、その翌日も陰線ながら長めの下髭を出していますので、ここで底打ち感が強まった訳ですが、最後にしっかりした長い陰線が出ており、底打ち感が帳消しになっています。ここでは振り回された市場参加者も多かったのではないでしょうか。
全体的に、ユーロは短期的な反発の可能性を秘めながら、中期的にベアトレンドの中になると言うシナリオではないでしょうか。
GBP : Topping Out As Well?
英中銀の四半期レポート内で、経済のSpare Capacityの吸収に暫く時間が掛かると言う見方が示されるなどの内容を受けて2015年の第1四半期と予想されていた引締め開始時期が第2四半期になる可能性が高まった事でGBPが(少なくとも)調整的な下落をしています。
チャートでも判るとおり、対ドル、対円での下落はチャートの通りですが、他の通貨に対しては少なくとも今のところダメージは少ないです。
対スイスフランではダメージは修復されているようにも感じます。
GBPショートは深追い出来ない状況かと思いますが、少なくともGBPロングも少し前までの時のような確信は持てないというのも事実でしょう。
GBPUSD DAILY |
GBPJPY DAILY |
チャートでも判るとおり、対ドル、対円での下落はチャートの通りですが、他の通貨に対しては少なくとも今のところダメージは少ないです。
対スイスフランではダメージは修復されているようにも感じます。
GBPショートは深追い出来ない状況かと思いますが、少なくともGBPロングも少し前までの時のような確信は持てないというのも事実でしょう。
GBPCHF DAILY |
GBPAUD DAILY |
Top FX Movers of the Week.(May 12th - May 16th.2014)
2014年5月12日(月)~16日(金)の週の週次ベースの主要通貨動向です。
通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
①CADCHF ↑ 0.8213 0.8130 +83 +1.01%
②CHFJPY ↓ 113.75 114.80 -105 -0.92%
③NZDCHF↑ 0.7702 0.7633 +69 +0.90%
④EURCAD↓ 1.4877 1.4993 -116 -0.78%
⑤EURJPY ↓ 139.04 140.04 -100 -0.72%
⑥USDCHF↑ 0.8923 0.8863 +60 +0.67%
⑦AUDCHF↑ 0.8351 0.8295 +56 +0.67%
⑧EURNZD↓ 1.5861 1.5965 -104 -0.66%
⑨GBPCAD↓ 1.8265 1.8361 -96 -0.53%
⑩GBPCHF↑ 1.5005 1.4933 +72 +0.48%
上記通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ CAD(3回),JPY(2回),NZD(2回),USD,AUD,GBP
下落通貨 ⇒ CHF(6回),EUR(3回),GBP
欧州通貨の続落がメインテーマでした。米ドルは安定。円は上昇バイアスですね。
The Final Round Rush : How They Finished the Week.
5月16日(金)の北米市場における最後の4時間枠での主要通貨動向です。
通貨ペア ↑↓ 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア ↑↓ 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
①CADCHF↑0.8213 0.8197 +16 +0.19%
②GBPCAD↓1.8265 1.8298 -33 -0.18%
③AUDCAD↓1.0167 1.0184 -17 -0.17%
④CADJPY ↑ 93.44 93.30 +14 +0.15%
⑤EURCAD↓1.4877 1.4897 -20 -0.13%
⑥NZDCAD↓0.9376 0.9388 -12 -0.13%
⑦USDCHF ↑0.8923 0.8912 +11 +0.12%
⑧GBPUSD ↓1.6812 1.6829 -17 -0.10%
⑨USDCAD↓ 1.0863 1.0872 -9 -0.08%
⑩EURCHF↑ 1.2222 1.2212 +10 +0.08%
通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ CAD(7回),USD(2回),EUR
下落通貨 ⇒ CHF(3回),GBP(2回),AUD,JPY,EUR,NZD,USD
週末前の最後の需給調整ですので、通常は週次ベースでの動きに対する調整的な動きが目立つのですが、今週は前稿の週次ベースでも本稿の週末前の動きでもCADCHFの上昇が首位となっている点が非常に珍しいと思います。
2014年5月11日日曜日
Review of the Week.(May 5th - May 9th.2014)
2014年5月5日(月)~9日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①米国 / カナダ
・米4月非製造業ISM
⇒55.2(予想54.3)。2013年8月以来の高水準。
・米第1四半期日農業部門生産性
⇒▲1.7%, 労働単価+4.2%(qoq)。
・米失業保険申請件数⇒5月3日の週は319千件(前週344千件)。
・米FRB Yellen議長議会証言
⇒高度の金融緩和の継続が必要。
⇒厳冬期間の影響は消化済み。足元の景気には楽観。
⇒スケジュール未定だがQE終了後も相当期間低金利を維持。
・加3月建築許可件数⇒▲3%(mom)。
・加3月住宅価格指数⇒+0.2%(mom)。
・加4月住宅着工件数⇒195千件(予想185千件)。
・加4月雇用統計⇒雇用者数▲28.9千人(予想+14.9千人)。
⇒失業率6.9%で変わらず。
②欧州圏 / スイス
・欧州委員会経済予測
⇒欧州圏経済成長予測は2014年1.2%,2015年1.7%。
失業率予測は2014年11.8%,2015年11.4%。
インフレ予測は2014年0.8%,2015年1.2%に引き下げ。
(前回予測は2014年1.0%,2015年1.3%)
・欧州圏5月Sentix投資家信頼感⇒12.8に低下(予想14.2)。
・欧州圏3月PPI⇒▲0.2%(mom),▲1.6%(yoy)。
・欧州中銀(ECB)5月政策決定会合
⇒金融政策維持。政策金利0.25%に維持。
・ECB Draghi総裁の記者会見
⇒中銀内に次回会合(6月)に行動を起こすコンセンサスあり。
6月初旬の景気動向調査を見て判断。
・独3月工場受注⇒▲2.8%(mom)。
・独3月鉱工業生産⇒▲0.5%(mom)。
・スイス4月失業率⇒3.2%で横ばい。
・スイス4月CPI⇒±0%(yoy)。
・スイス4月SECO消費者信頼感⇒1に低下。
③中国
・HSBC4月中国製造業PMI⇒48.1に下方修正。
・4月Headline Inflation⇒+1.8%(予想+2.1%,yoy)。
・4月CPI⇒▲0.3%(予想▲0.1%,mom)。
④豪州 / ニュージーランド
・豪TD Securities4月インフレレポート⇒+0.4%(mom)。
・豪3月建築許可件数⇒▲3.5%(mom)。
・豪3月小売売上高⇒+0.1%(mom)。
・豪4月雇用レポート
⇒雇用者数は+14.2千人(予想+7.5千人)。
⇒前月データも+18.1千人から+21.9千人に上方修正。
⇒失業率は5.8%で横ばい(予想5.9%)。
・NZ第1四半期雇用レポート
⇒雇用者数は+0.9%(予想+0.6%,qoq)。
⇒失業率は6%で横ばい(予想5.8%)。
⇒労働参加率は市場最高値の69.3%(前四半期は68.9%)。
・RBNZ(NZ中銀) Wheeler総裁
⇒NZDは維持不可能な高水準。
⇒この状況続けば経済への悪影響は甚大。
為替介入(NZD売り)発動に十分な理由となる。
⑤英国
・4月鉱工業生産⇒▲0.1%(予想▲0.2%,mom)。
・4月製造業生産⇒+0.5%(予想+0.3%,mom)。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・全体的には斑模様。一方向の動き続かず。
・リスク回避バイアスは上昇傾向。
・中国との緊張関係上昇でベトナム株は急落。
・日経平均も頭重く14,199.59円で越週(前週14,457.51円)。
・Dowが一時史上最高値更新するも米株全体に失速感。
・Dow→$16,583.34,S&P500→$1,878.48,Nasdaq→$4,071.869
週次でDow+0.4%,S&P500▲0.1%,Nasdaq▲1.3%。
・米10年債利回りは2.62%(前週2.59%)。
・米30年債利回りは3.47%(前週3.37%)。
②商品市場
・全体的に小動き。
・原油価格は小幅上昇。バレル単価$100.10(前週$99.81)。
・金価格はオンス単価で$1,288.78(前週$1,297.79)。
③為替市場
・ECB後にユーロは対米ドルで2.5年振り高値(1.3993)も
Draghi総裁の牽制発言に1.4手前から急反落。
・ニュージーランドドルも中銀総裁発言で反落。
・ドルインデックスは79レベルのサポートから小反発。
・コモディティ通貨と欧州通貨のクロスレート上昇がメインの展開。
・欧州通貨は対円でも大きく反落する展開。
1 Key Events.
①米国 / カナダ
・米4月非製造業ISM
⇒55.2(予想54.3)。2013年8月以来の高水準。
・米第1四半期日農業部門生産性
⇒▲1.7%, 労働単価+4.2%(qoq)。
・米失業保険申請件数⇒5月3日の週は319千件(前週344千件)。
・米FRB Yellen議長議会証言
⇒高度の金融緩和の継続が必要。
⇒厳冬期間の影響は消化済み。足元の景気には楽観。
⇒スケジュール未定だがQE終了後も相当期間低金利を維持。
・加3月建築許可件数⇒▲3%(mom)。
・加3月住宅価格指数⇒+0.2%(mom)。
・加4月住宅着工件数⇒195千件(予想185千件)。
・加4月雇用統計⇒雇用者数▲28.9千人(予想+14.9千人)。
⇒失業率6.9%で変わらず。
②欧州圏 / スイス
・欧州委員会経済予測
⇒欧州圏経済成長予測は2014年1.2%,2015年1.7%。
失業率予測は2014年11.8%,2015年11.4%。
インフレ予測は2014年0.8%,2015年1.2%に引き下げ。
(前回予測は2014年1.0%,2015年1.3%)
・欧州圏5月Sentix投資家信頼感⇒12.8に低下(予想14.2)。
・欧州圏3月PPI⇒▲0.2%(mom),▲1.6%(yoy)。
・欧州中銀(ECB)5月政策決定会合
⇒金融政策維持。政策金利0.25%に維持。
・ECB Draghi総裁の記者会見
⇒中銀内に次回会合(6月)に行動を起こすコンセンサスあり。
6月初旬の景気動向調査を見て判断。
・独3月工場受注⇒▲2.8%(mom)。
・独3月鉱工業生産⇒▲0.5%(mom)。
・スイス4月失業率⇒3.2%で横ばい。
・スイス4月CPI⇒±0%(yoy)。
・スイス4月SECO消費者信頼感⇒1に低下。
③中国
・HSBC4月中国製造業PMI⇒48.1に下方修正。
・4月Headline Inflation⇒+1.8%(予想+2.1%,yoy)。
・4月CPI⇒▲0.3%(予想▲0.1%,mom)。
④豪州 / ニュージーランド
・豪TD Securities4月インフレレポート⇒+0.4%(mom)。
・豪3月建築許可件数⇒▲3.5%(mom)。
・豪3月小売売上高⇒+0.1%(mom)。
・豪4月雇用レポート
⇒雇用者数は+14.2千人(予想+7.5千人)。
⇒前月データも+18.1千人から+21.9千人に上方修正。
⇒失業率は5.8%で横ばい(予想5.9%)。
・NZ第1四半期雇用レポート
⇒雇用者数は+0.9%(予想+0.6%,qoq)。
⇒失業率は6%で横ばい(予想5.8%)。
⇒労働参加率は市場最高値の69.3%(前四半期は68.9%)。
・RBNZ(NZ中銀) Wheeler総裁
⇒NZDは維持不可能な高水準。
⇒この状況続けば経済への悪影響は甚大。
為替介入(NZD売り)発動に十分な理由となる。
⑤英国
・4月鉱工業生産⇒▲0.1%(予想▲0.2%,mom)。
・4月製造業生産⇒+0.5%(予想+0.3%,mom)。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・全体的には斑模様。一方向の動き続かず。
・リスク回避バイアスは上昇傾向。
・中国との緊張関係上昇でベトナム株は急落。
・日経平均も頭重く14,199.59円で越週(前週14,457.51円)。
・Dowが一時史上最高値更新するも米株全体に失速感。
・Dow→$16,583.34,S&P500→$1,878.48,Nasdaq→$4,071.869
週次でDow+0.4%,S&P500▲0.1%,Nasdaq▲1.3%。
・米10年債利回りは2.62%(前週2.59%)。
・米30年債利回りは3.47%(前週3.37%)。
②商品市場
・全体的に小動き。
・原油価格は小幅上昇。バレル単価$100.10(前週$99.81)。
・金価格はオンス単価で$1,288.78(前週$1,297.79)。
③為替市場
・ECB後にユーロは対米ドルで2.5年振り高値(1.3993)も
Draghi総裁の牽制発言に1.4手前から急反落。
・ニュージーランドドルも中銀総裁発言で反落。
・ドルインデックスは79レベルのサポートから小反発。
・コモディティ通貨と欧州通貨のクロスレート上昇がメインの展開。
・欧州通貨は対円でも大きく反落する展開。
Mr.Draghi Kept EURUSD from Breaking 1.4 Handle.
ユーロドルは何処で反転するのだろうかと思っていましたが、注目されたECB政策会合で予想通り金融政策維持と言う発表があった後に一旦は上昇と言う動きとなり、ついに1.40超えかと言うところから大きく反落しました。
最後に陰線が3本並んでいますが、その真ん中の陰線が長い上髭を残しており、これがECB会合のあった木曜日の値動きと言う事になります。
先ずは大層な陽線を出していた事が分かりますが、そこから全戻しをして大どんでん返し相場となり、翌金曜日には実態部分の長いしっかりした陰線を残して越週ということになりました。
チャートの左端の部分に相当なペースでの持続的上昇があった事が分かりますが、そこから結構な期間・・・ちょうど1月くらいですねこれ・・・揉み合う展開となり、ついに上昇再開と見せかけて大きく反落したと言う流れですね。
Draghi総裁は、6月に動く用意があると明言したわけですが、現在0.25%まで下げてきた政策金利を更に引き下げる事になると思われます。QE(量的緩和)は先々の議論とし、6月のカードは純粋な利下げと言うことになると見られています。
ここから切り返して結局は1.40を超えていくと言う展開は想像しにくく、ユーロドルは下値を切り下げていく段階に入ったと考えて間違いなさそうですね。
EURUSD DAILY ⇒ Whipsaw! |
最後に陰線が3本並んでいますが、その真ん中の陰線が長い上髭を残しており、これがECB会合のあった木曜日の値動きと言う事になります。
先ずは大層な陽線を出していた事が分かりますが、そこから全戻しをして大どんでん返し相場となり、翌金曜日には実態部分の長いしっかりした陰線を残して越週ということになりました。
チャートの左端の部分に相当なペースでの持続的上昇があった事が分かりますが、そこから結構な期間・・・ちょうど1月くらいですねこれ・・・揉み合う展開となり、ついに上昇再開と見せかけて大きく反落したと言う流れですね。
Draghi総裁は、6月に動く用意があると明言したわけですが、現在0.25%まで下げてきた政策金利を更に引き下げる事になると思われます。QE(量的緩和)は先々の議論とし、6月のカードは純粋な利下げと言うことになると見られています。
ここから切り返して結局は1.40を超えていくと言う展開は想像しにくく、ユーロドルは下値を切り下げていく段階に入ったと考えて間違いなさそうですね。
ECB Draws SNB into a Nervous Camp.
ECBのDraghi総裁の記者会見後のユーロの大反落により、自国通貨の対ユーロでの価値上昇に神経を尖らせるスイス中銀も神経質にならざるを得ない状況になっていると思われます。
ユーロスイスは現在1.21台で安定していますが、この1.21台ですらスイス中銀はComfortableではないわけで、今般ECBが6月に金融緩和の用意があることを明言した今、対ユーロでのスイスフランの上昇に如何に歯止めをかけるかと言う事が重要課題になってくる事でしょう。
この1月位の間の日次チャートでは、ユーロスイスは波打ちながら右下がりのバイアスを明確にしており、6月に向けてユーロ安加速と言う一種の催促相場のような展開になる可能性も考えられます。
為替市場もあちこちで、やっと動きが出始めてきたと言うイメージです。
EURCHF DAILY ⇒ Lower Highs |
ユーロスイスは現在1.21台で安定していますが、この1.21台ですらスイス中銀はComfortableではないわけで、今般ECBが6月に金融緩和の用意があることを明言した今、対ユーロでのスイスフランの上昇に如何に歯止めをかけるかと言う事が重要課題になってくる事でしょう。
この1月位の間の日次チャートでは、ユーロスイスは波打ちながら右下がりのバイアスを明確にしており、6月に向けてユーロ安加速と言う一種の催促相場のような展開になる可能性も考えられます。
為替市場もあちこちで、やっと動きが出始めてきたと言うイメージです。
USD INDEX Broke 79 but Made a Solid Comeback.
米ドルの下落トレンドが少なくとも一旦は修復過程に入ったようです。
ドルインデックスは79割れ(78.90)と前回安値を下回る展開となりましたが、そこからは短期間で80台回復も目前と言う水準まで駆け上がってきました。
ドルインデックスは79割れ(78.90)と前回安値を下回る展開となりましたが、そこからは短期間で80台回復も目前と言う水準まで駆け上がってきました。
Dollar Index ⇒ Took a Breather. ユーロの反落が大きい事は当然ですが、他の欧州通貨も お付き合いするように米ドルに対して値を下げ始めており、 更にニュージーランドドルやカナダドルも反落中ですので、 米ドルの反発は広範囲と言う印象です。 |
USDCHF DAILY 全体的に米ドルの反発は急でしたので、市場の米ドルショート は、まだまだ解消されていないでしょう。このタイミングで ウクライナでもアジアでも地政学リスクの上昇も見られますの で、米ドルの反発は暫く続く可能性が高いように思います。 |
NZD Seems Topping Out Now.
RBNZのWheeler総裁のNZD高への強い不快感表明は、この通貨の介入リスクを明確に高めるものであり、素直に市場はNZDの持高を縮小し始めているようです。
週央に長い上髭を出して失速し、そこから陰線続きの展開となりました。
世界中が緩和バイアスに傾く中で金融引締め方向のニュージーランドは、どうしても資金流入が続き易い状況が続きますが、今後も当局との神経戦が続く事になりそうです。
先進国の通貨では最高金利通貨ですので、特に平時には資本流入が続き易いのですが、株式市場の上値追いも一服した感じですので、リスク回避モードが強まればNZDの上昇力も抑制されていく事になります。そういう背景もあってかNZDは対円でも失速し始めている印象ですね。
クロス円全般の動きについてもここからは要注意かと思われます。
NZDUSD DAILY |
週央に長い上髭を出して失速し、そこから陰線続きの展開となりました。
世界中が緩和バイアスに傾く中で金融引締め方向のニュージーランドは、どうしても資金流入が続き易い状況が続きますが、今後も当局との神経戦が続く事になりそうです。
先進国の通貨では最高金利通貨ですので、特に平時には資本流入が続き易いのですが、株式市場の上値追いも一服した感じですので、リスク回避モードが強まればNZDの上昇力も抑制されていく事になります。そういう背景もあってかNZDは対円でも失速し始めている印象ですね。
NZDJPY DAILY |
Top FX Movers of the Week.(May 5th - May 9th.2014)
2014年5月5日(月)~5月9日(金)の週を通した週次ベースの主要通貨動向です。
通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
上記通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ AUD(4回),CAD(3回),JPY(3回)
通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
①AUDCHF↑ 0.8295 0.8144 +151 +1.82%
②EURAUD↓ 1.4694 1.4952 -258 -1.76%
③CADCHF↑ 0.8130 0.7996 +134 +1.65%
④EURCAD↓ 1.4993 1.5229 -236 -1.57%
⑤AUDNZD↑ 1.0864 1.0702 +162 +1.49%
⑥NZDCAD↓ 0.9384 0.9512 -128 -1.36%
⑦CHFJPY ↓ 114.80 116.34 -154 -1.34%
⑧EURJPY ↓ 140.04 141.75 -171 -1.22%
⑨GBPAUD↓1.7996 1.8191 -195 -1.08%
⑩NZDJPY ↓ 87.65 88.52 -87 -0.99%
下落通貨 ⇒ CHF(3回),EUR(3回),NZD(3回),GBP
米ドルが一旦サポートされる形で下げ止まった格好ですが、変動率の
上位10ペアに米ドルが登場していないのが特徴的な週だったと思います。
米ドルに対するパフォーマンスや調整度合いの差によってコモディティ通貨が
対欧州通貨で大きく反発したと言う総括になる感じですね。
The Final Round Rush. : How They Finished the Week.
2014年5月9日(金)の北米市場における最後の4時間での主要通貨動向です。
通貨ペア ↑↓ 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア ↑↓ 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
①EURAUD↓ 1.4694 1.4705 -11 -0.07%
②AUDUSD↑ 0.9360 0.9354 +6 +0.06%
③CADCHF↓ 0.8130 0.8135 -5 -0.06%
④GBPAUD↓1.7996 1.8007 -11 -0.06%
⑤AUDCAD↑1.0199 1.0193 +6 +0.06%
⑥NZDUSD↓ 0.8609 0.8614 -5 -0.06%
⑦AUDNZD↑1.0864 1.0858 +6 +0.06%
⑧NZDJPY ↓ 87.65 87.69 -4 -0.05%
⑨CADJPY ↓ 93.38 93.42 -4 -0.04%
⑩NZDCHF↓ 0.7633 0.7636 -3 -0.04%
上記通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ AUD(5回),CHF(2回),JPY(2回),USD
下落通貨 ⇒ NZD(4回),CAD(3回),EUR,USD,GBP
この時間帯の動きは週末前の需給調整バイアスということになりますが、
週次ベースの分析と同様にここでも南半球が明暗を分けていますね。
ニュージーランドドルには当面の高値を付けきったと言う見方が強まってきています。
2014年5月4日日曜日
Review of the Week.(April 28th - May 2nd.2014)
2014年4月28日(月) ~ 5月2日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①英国
・米Pfizer社による英製薬会社AstraZeneca社の買収計画公表。
・第1四半期GDP⇒+0.8%(予想+0.9%,qoq)。
・4月製造業PMI⇒57.3(予想55.4)。5ヶ月ぶり高水準。
・4月建設業PMI⇒60.8に予想外の低下。
②欧州圏 / スイス
・ECB Noyer理事
⇒欧州圏GDPに占める輸入の構成比率を考慮すると
ユーロ高は強力なデフレ要因である。
⇒ユーロ高は意図せぬ金融引締め効果。
・ECB Constancio副総裁
⇒欧州経済は上向きだが回復基調には乗っていない。
⇒低インフレの長期化も脅威。
・欧州圏4月CPI⇒+0.7%(予想+0.8%,yoy)。
・欧州圏3月雇用データ⇒失業率11.8%(unch)。
・独3月輸入物価指数⇒▲0.6%(予想▲0.1%,mom)。
・独5月GFK消費者信頼感⇒8.5(unch)。
・独4月CPI⇒+1.3%(予想+1.4%,yoy)。
・独3月小売売上高⇒▲0.7%(mom)。
・独3月失業率⇒6.7%(unch)。
・スイス4月SVME PMI⇒55.8に上昇。
③日本
・3月小売売上高⇒+11.0%(予想+10.8%,yoy)。
・日銀政策決定会合⇒金融政策変更なし。
⇒コアCPIは会計年度ベース2014年に+1.3%、
2015年に+1.9%を予想。
今回初めて公表する2016年の予想値は+2.1%。
・日銀黒田総裁
⇒消費税増税でも生産、収入、消費の好循環を維持。
・4月製造業PMI⇒49.4に低下。
・3月鉱工業生産⇒+0.3%(mom)。
・3月住宅着工件数⇒▲2.9%(yoy)。
・3月家計調査⇒消費支出+7.2%(yoy)。2ヶ月ぶり上昇。
・3月失業率⇒3.6%(unch)。
④豪州 / ニュージーランド
・豪第1四半期PPI⇒+0.9%(予想+0.6%,qoq)。
・NZ3月貿易収支⇒+nzd920mioの黒字。
・NZ3月建築許可件数⇒+8.3%(mom)。
⑤米国 / カナダ
・米第1四半期GDP⇒+0.1%(予想+1.1%,yoy)。
・米第1四半期GDP価格指数⇒+1.3%(予想+1.5%)。
・米4月ADP雇用レポート⇒+220千人(予想+210千人)。
・米失業保険新規申請件数
⇒4月26日の週は344千件(予想319千件)。
過去9週の最高値。
・米3月個人所得⇒+0.5%(予想+0.5%,mom)。
・米3月個人消費⇒+0.9%(予想+0.6%,mom)。
・米4月FOMC政策決定会合
⇒Tapering継続(月次資産購入額を$10bio減額して$45bioに)。
⇒第1四半期GDPは予想比下ぶれもその後成長加速の認識。
・米4月雇用統計
⇒非農業部門雇用者数(NFP)は+288千人(予想+210千人)。
2012年1月以来の高水準。
⇒3月データも上方修正。(+192千人⇒+203千人)
⇒失業率は6.7%⇒6.3%に低下。2008年9月以来の低水準。
・加2月GDP⇒+0.2%(mom)。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場は週末に利益確定売りが出るも主要市場は
週次ベースで小幅上昇を維持。
・債券市場は価格上昇,利回り低下の動き。
・日経平均は14,457.51円で越週(先週14,429.26円)。
・Dow→$16,512.83,S&P500→$1,881.09,Nasdaq→$4,123.89。
週次でDow+0.9%, S&P500+0.9%, Nasdaq+1.2%。
・米10年債利回りは2.59%(先週2.67%)。
・米30年債利回りは3.37%(先週3.45%)。
②商品市場
・原油価格に利益確定売り継続。
貴金属は下落先行後に週末には大きめの反発。
・原油価格はバレル単価$99.81(先週$100.64)。
・金価格はオンズ単価$1,297.79(先週$1,302.56)。
③為替市場
・レンジ感の強い展開が継続。主要通貨の値幅は伸びず。
・米ドルはGDPで売られ、NFPで買われるも勢い続かず。
・先週の利上げ効果でNZDが週次ベースで最強通貨。
・週末には豪ドルや日本円にも上昇バイアスで越週。
1 Key Events.
①英国
・米Pfizer社による英製薬会社AstraZeneca社の買収計画公表。
・第1四半期GDP⇒+0.8%(予想+0.9%,qoq)。
・4月製造業PMI⇒57.3(予想55.4)。5ヶ月ぶり高水準。
・4月建設業PMI⇒60.8に予想外の低下。
②欧州圏 / スイス
・ECB Noyer理事
⇒欧州圏GDPに占める輸入の構成比率を考慮すると
ユーロ高は強力なデフレ要因である。
⇒ユーロ高は意図せぬ金融引締め効果。
・ECB Constancio副総裁
⇒欧州経済は上向きだが回復基調には乗っていない。
⇒低インフレの長期化も脅威。
・欧州圏4月CPI⇒+0.7%(予想+0.8%,yoy)。
・欧州圏3月雇用データ⇒失業率11.8%(unch)。
・独3月輸入物価指数⇒▲0.6%(予想▲0.1%,mom)。
・独5月GFK消費者信頼感⇒8.5(unch)。
・独4月CPI⇒+1.3%(予想+1.4%,yoy)。
・独3月小売売上高⇒▲0.7%(mom)。
・独3月失業率⇒6.7%(unch)。
・スイス4月SVME PMI⇒55.8に上昇。
③日本
・3月小売売上高⇒+11.0%(予想+10.8%,yoy)。
・日銀政策決定会合⇒金融政策変更なし。
⇒コアCPIは会計年度ベース2014年に+1.3%、
2015年に+1.9%を予想。
今回初めて公表する2016年の予想値は+2.1%。
・日銀黒田総裁
⇒消費税増税でも生産、収入、消費の好循環を維持。
・4月製造業PMI⇒49.4に低下。
・3月鉱工業生産⇒+0.3%(mom)。
・3月住宅着工件数⇒▲2.9%(yoy)。
・3月家計調査⇒消費支出+7.2%(yoy)。2ヶ月ぶり上昇。
・3月失業率⇒3.6%(unch)。
④豪州 / ニュージーランド
・豪第1四半期PPI⇒+0.9%(予想+0.6%,qoq)。
・NZ3月貿易収支⇒+nzd920mioの黒字。
・NZ3月建築許可件数⇒+8.3%(mom)。
⑤米国 / カナダ
・米第1四半期GDP⇒+0.1%(予想+1.1%,yoy)。
・米第1四半期GDP価格指数⇒+1.3%(予想+1.5%)。
・米4月ADP雇用レポート⇒+220千人(予想+210千人)。
・米失業保険新規申請件数
⇒4月26日の週は344千件(予想319千件)。
過去9週の最高値。
・米3月個人所得⇒+0.5%(予想+0.5%,mom)。
・米3月個人消費⇒+0.9%(予想+0.6%,mom)。
・米4月FOMC政策決定会合
⇒Tapering継続(月次資産購入額を$10bio減額して$45bioに)。
⇒第1四半期GDPは予想比下ぶれもその後成長加速の認識。
・米4月雇用統計
⇒非農業部門雇用者数(NFP)は+288千人(予想+210千人)。
2012年1月以来の高水準。
⇒3月データも上方修正。(+192千人⇒+203千人)
⇒失業率は6.7%⇒6.3%に低下。2008年9月以来の低水準。
・加2月GDP⇒+0.2%(mom)。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場は週末に利益確定売りが出るも主要市場は
週次ベースで小幅上昇を維持。
・債券市場は価格上昇,利回り低下の動き。
・日経平均は14,457.51円で越週(先週14,429.26円)。
・Dow→$16,512.83,S&P500→$1,881.09,Nasdaq→$4,123.89。
週次でDow+0.9%, S&P500+0.9%, Nasdaq+1.2%。
・米10年債利回りは2.59%(先週2.67%)。
・米30年債利回りは3.37%(先週3.45%)。
②商品市場
・原油価格に利益確定売り継続。
貴金属は下落先行後に週末には大きめの反発。
・原油価格はバレル単価$99.81(先週$100.64)。
・金価格はオンズ単価$1,297.79(先週$1,302.56)。
③為替市場
・レンジ感の強い展開が継続。主要通貨の値幅は伸びず。
・米ドルはGDPで売られ、NFPで買われるも勢い続かず。
・先週の利上げ効果でNZDが週次ベースで最強通貨。
・週末には豪ドルや日本円にも上昇バイアスで越週。
Just Another NFP Price Action.
米雇用統計後の値動きですが、これまたお約束・・・いやそれ以上にえげつない相場でしたね。
流れで言えば、①強い数字に米ドル上昇、②その後どんでん返し的な米ドル反落。と言うパターンでした。米株も史上最高値を触ると言うところで切り返して金曜日はマイナス圏で越週となっています。
もともと相関はある訳ですが、多くの市場で同じような雇用統計相場の大きなSWINGが起きていたと言う事でしょう。いくつか主要通貨で1時間足のチャートを確認すると確かに長い陽線と陰線、或いは長い陰線と陽線が並びあうクラシックな"行って来い"相場だったことが分かります。
このドルスイスなんかは、神経質な狭いレンジ取引が指標発表直後に大きく動いて、それが短期間で全否定されている流れがはっきり分かるチャートですね。
ドル円のチャートも圧巻ですね・・・大きく上がり、それ以上の長さの下落。
欧州通貨だとミラーイメージになりますね。
ユーロドルですので、一旦ユーロ下落、ドル上昇となったものの、ものすごい勢いでユーロが買い戻された様子が分かります。
強いNFPが出て、米ドル上昇となったものの、失業率の大幅低下の背景に求職活動をやめてしまった人達が沢山いるのだという深読みが広まったと言う説明が多いようですね。
波乱含みの越週と言えますね。
流れで言えば、①強い数字に米ドル上昇、②その後どんでん返し的な米ドル反落。と言うパターンでした。米株も史上最高値を触ると言うところで切り返して金曜日はマイナス圏で越週となっています。
もともと相関はある訳ですが、多くの市場で同じような雇用統計相場の大きなSWINGが起きていたと言う事でしょう。いくつか主要通貨で1時間足のチャートを確認すると確かに長い陽線と陰線、或いは長い陰線と陽線が並びあうクラシックな"行って来い"相場だったことが分かります。
USDCHF 1H |
このドルスイスなんかは、神経質な狭いレンジ取引が指標発表直後に大きく動いて、それが短期間で全否定されている流れがはっきり分かるチャートですね。
USDJPY 1H |
ドル円のチャートも圧巻ですね・・・大きく上がり、それ以上の長さの下落。
欧州通貨だとミラーイメージになりますね。
EURUSD 1H |
ユーロドルですので、一旦ユーロ下落、ドル上昇となったものの、ものすごい勢いでユーロが買い戻された様子が分かります。
強いNFPが出て、米ドル上昇となったものの、失業率の大幅低下の背景に求職活動をやめてしまった人達が沢山いるのだという深読みが広まったと言う説明が多いようですね。
波乱含みの越週と言えますね。
USDJPY : Caught Between 102 and 103.
102円以下がなかなか固いと言う印象が強まるドル円ですが、雇用統計後のドル上昇時に一気に103円台を垣間見て、その後大きく下げてきた値動きです。
1H(1時間足)のチャートは雇用統計直後の絶叫買い+どんでん返しの爪痕をくっきりと記録しています。
102円台をじりじり切り上げてきたドル円は指標直後に103円台を垣間見て、その後は上がった以上に下落してしまいました。
これは日次チャートでも長い上髭を出した陰線が明確にドタバタ劇を記録していますね。
落ちそうで落ちなかったドル円は、上がりそうでも上がらないというジレンマ的なレンジ取引を続けています。
もう一度下値を攻めたいようなチャートに見えますが、週明けのChoppyな値動きは要注目でしょう。
USDJPY 1H |
USDJPY DAILY |
102円台をじりじり切り上げてきたドル円は指標直後に103円台を垣間見て、その後は上がった以上に下落してしまいました。
これは日次チャートでも長い上髭を出した陰線が明確にドタバタ劇を記録していますね。
落ちそうで落ちなかったドル円は、上がりそうでも上がらないというジレンマ的なレンジ取引を続けています。
もう一度下値を攻めたいようなチャートに見えますが、週明けのChoppyな値動きは要注目でしょう。
Top FX Movers of the Week.(April 28 - May 2nd.2014)
2014年4月28日(月) ~ 5月2日(金)の週の週次ベースでの主要通貨動向です。
通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
①NZDJPY ↑ 88.52 87.58 +94 +1.06%
②NZDUSD↑ 0.8662 0.8573 +89 +1.03%
③AUDNZD↓ 1.0702 1.0809 -107 -1.00%
④EURNZD↓ 1.6005 1.6130 -125 -0.78%
⑤NZDCHF↑ 0.7608 0.7557 +51 +0.67%
⑥GBPNZD↓ 1.9472 1.9588 -116 -0.60%
⑦CADJPY ↑ 93.05 92.54 +51 +0.55%
⑧USDCAD↓ 1.0978 1.1037 -59 -0.54%
⑨NZDCAD↑ 0.9512 0.9463 +49 +0.52%
⑩GBPJPY ↑ 172.44 171.63 +81 +0.47%
上記通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ NZD(7回),CAD(2回),GBP
下落通貨 ⇒ JPY(3回),USD(2回),AUD,EUR,CHF,GBP,CAD
週末の動きはトリッキーでした。週次ベースでは米ドルも日本円も下落サイドですね。
上昇サイドはニュージーランドドルが圧勝している状況で、やはり利上げの効果が大きそうです。
登録:
投稿 (Atom)