2012年6月3日日曜日

Big Fall of Europeans.

欧州通貨の不振が際立っています。
EURUSD DAILY⇒週末に小反発も・・・











GBPUSD DAILY⇒先週はこれも目立ちました。












USDCHF DAILY⇒週末は小幅調整だが・・











欧州に関しては、最早今月に予定されているギリシャの再選挙の結果なんかどうでもよいという幹事にまでセンチメントが悪化しています。つまりギリシャのユーロ圏離脱はタイミングの問題であって可能性の議論ではなくなってしまっているのです。

ここで持ち出されるのが、Cockroach Theoryという事になります。
 家の中でゴキブリが一匹見つかると、人々は希望的観測からたまたま昼間に窓の隙間などから入り込んだのだろうと思うのですが、実際は単独行動は稀なので必ずゾロゾロ出てくるものだと言うセオリーです。ギリシャの離脱が不可避となれば必ず第二、第三の離脱国が出てくると言うものです。スペイン、イタリア、ポルトガル、アイルランド・・・・候補は多数ありますが、市場はスペインへの攻勢を強めている状況です。

スペインの10年国債の利回りは6.7%まで跳ね上がっており、過去7%を超えた国々(ギリシャ、アイルランド、ポルトガル)は何らかの救済策を必要としたと言うことから来る7%の閾値に肉薄してきました。

CFTC(シカゴ先物市場)の建玉データではユーロ先物の売り越しが5月29日時点で203千コントラクトと史上最大を更新しています。5月22日は195千コントラクトの売り越しでしたのでユーロへの不信感は依然増幅していると言う印象です。