2012年6月10日日曜日

Commodity Currencies Did Better Than Commodities.

コモディティ通貨が対ドル、対円でしっかり上昇しています。

よく見ると関連の深い中国株や商品市場などよりも断然堅調な上げ相場を示現しており、通貨が先行指標となるのか、或いは単なる先走りでここから"行って来い"的な失速もあるのかに注目しています。
AUDUSD DAILY⇒先週は4陽線!











NZDUSD DAILY⇒こちらも堅調!











USDCAD DAILY⇒先週後半にCAD反発!











為替市場や株式市場との比較においてダメージ度や流動性リスクの高い商品市場は全般的に回復が鈍く、依然ダメージコントロール程度の動きになっています。
 直近の高値からの下落幅を見てももうすこし時間と材料が必要であると言う見方が多いです。

商品 直近高値 現行水準
Oil    104日前  -24.0%

Silver   100日前    -22.8%

Platinum 106日前    -16.8%

Palladium 106日前  -15.9%

Copper  118日前  -15.1%

Cotton     120日前   -14.7%

Sugar         58日前  -13.8%

Gold         100日前   -9.2%

 個人的には特に注目したいのは、以下の二つです。

Gold⇒インフレ懸念、金融混乱懸念の物差しとして。
Copper⇒産業実需の強さの物差しであり、金融規制の多い中国本土における資金調達の最大の担保となっているので、これの大幅下落は広範なマージンコールに繋がる意味でも注目。