2012年6月3日日曜日

Gold Glitters at the Smell of QE3.

金価格が久し振りの大反発をしています。

5月に1オンス当り$1,526まで下げていた金価格は先週の終値が$1,627となっており、金曜日単日の上昇が実に4%と言う上げっぷりでした。
GOLD DAILY⇒金曜日だけで4%の上昇












明らかに雇用統計の悪化を受けたQE3の可能性の急浮上を受けた動きと言えるでしょう。

銀価格も同方向の動きをしていますね。
SILVER DAILY⇒金価格に追随












QE3を実施と言う事になれば当然ながら将来のインフレーションの芽がますます無視できなくなります。そうなると債券が売られて長期金利が上昇する事になりますが、欧州や新興国の減速懸念から米債、独債、円債には寧ろ資金が流入している状況です。

米10年債利回りは史上最低の1.467%まで下落しており、遂に1.5%を割ってしまいました。
同30年債利回りも2.54%と史上最低を更新しています。

ここでもまだInflation vs Deflationの綱引は決着が付いていないと言う印象ですね。

金融混乱の継続を織り込みながら、主要国債券と貴金属の綱引からも目が離せなくなりそうです。