2012年6月10日日曜日

Will VIX History Rhyme Again?



先週はリスク資産全般が大きく回復したと言う事では無いのですが、大きな流れとしてはリスク回避バイアスが後退してリスク資産に資金が戻って来たと言う動きではありました。

それにしても米株市場の盛況は圧巻でしたね。QE3期待の復活が最大の要因とされており、欧州問題の解決に米FRBまで本腰を入れるのであれば・・・と言う事で大きく売り込まれた後の株式市場に買いが入るのも当然と言ったところでしょうか。

DowもS&P500もほぼ同じパターンでしたが、週初の低迷⇒週央に窓明け上昇⇒強気の越週と言う流れで来ています。





















このような動きだったので、やはり欧州ネタや雇用統計の悪化で下落した株式は絶好の買い場であったと言う話が跋扈しています。

先週は株式市場のVolatilityであり、別名投資家の恐怖指数とも呼ばれているVIX指数が久し振りに今年の高値を更新する27まで急騰する局面がありましたが、株価の回復に伴って下落しています。
 このVIX指数ですが、2008年のLehmanショックの際には80台にまで急騰したのですが、投資家の世界では、まさにその際に株式を拾うか、オプションを売却するかと言う選択をした勢力が結果的に大きな勝ち組となったという事実の記憶が鮮明に残っています。

市場のMajorityが逃げる時こそが逆張りの時(買い場)であると言うのは言うは易しですが、VIX指数が2012年の最高値をつけたところで一旦は株価が底を売った可能性も確かにあるというところでしょうか。
VIX指数長期チャート
個人的にはまだまだ荒れる相場だと思っているので、一旦買うならトレーディングと割り切った方が良いのではないかと思います。Value投資の積りならまだまだ買い場は来ると思いますので・・・・。