2014年6月1日日曜日

Well-Tuned EIGO :In the Third Person.

久しぶりにBoxingの話題ですが、今月はSergio Martinez vs Miguel Cotto と言う注目カードがあります。国で考えてもアルゼンチンとプエルトリコのスパースター同士の対決なので盛り上がりそうです。

Cotto選手はプエルトリコの選手なので同国からの移民の多いNYは第二の故郷のようなもので、今回も会場となるMadison Square Gardenは過去何度もビッグマッチを制してきた場所です。

一方で実質的に敵地に乗り込む格好となるMartinez選手ですが、上記のような事情もあり、自分が世界王者としてCotto選手の挑戦を受けるにも拘らず、入場も選手紹介も自分が先と言う興業内容に怒り心頭状態となっています。インタビューでもそのような分不相応な要求をしてきたCotto陣営への批判やCotto選手の思い上がりを強く批判していました。

両選手は基本的にスペイン語で話すので英語の字幕を見ていたのですがMartinez選手のインタビューの最後の部分が次のようになっていました。

He talks about himself in the third person. There you have it.

"in the third person" = 三人称で と言う事ですから、直訳は、"彼は自分を三人称で語る" という事ですが、文脈から判断すれば意味するところは察しが付きます。そこでちゃんと調べてみるとやはり自分自身のことを三人称で語る(or記述する、描写する)と言うのは、過度の自己愛、自己陶酔、思い上がり、自惚れ・・・・を表すとの事でした。
( sign of narcissism, meaning an inordinate fascination with oneself; excessive self-love; vanity; self-centeredness; smugness; egocentrism)

日本語の「俺を誰だと思っているんだ?」みたいな思い上がった言い回しも少し三人称的なフレーバーがありますよね。

改めて意訳すれば・・

He talks about himself in the third person. There you have it.
(Cotto選手は大物ぶっているんだよ。そういうことさ。)

という感じですね。ついでに会話の締めくくりによく登場する There you have it もリズムがいいですね。日本語の「わかるよね?」とか「じゃ、そういうことで」に該当する英語ですね。

では、 There you have it.