2008年3月2日日曜日

GOLD vs USD : History chose to repeat itself.

米ドル急落ですね。

テクニカル分析やサイクル理論による日柄や、本邦勢の会計年度末という季節要因も顕在化する3月から急展開と言う可能性が意識されていた中で、2月最終週の後半から一気にドル下落が加速しており、月末と週末とが重なった先週の金曜日の終値ベースで、ユーロは対ドルで1.52台の新高値、週半ばに105円を割り込んだドル円は、103円台に突入しています。

900ドルに到達してから小規模な調整を経て、上昇軌道が再開してから短期間で1000ドル相場を視野に入れ始めた感のあるGoldですが、実はここへ来て粘り越しを見せる米ドルとの間で奇妙な綱引きを演じていました。

歴史的に、Gold価格の最高値は、全て同時 or ごく短期間のラグをもって達成されるUSD INDEXの最安値とペアを組んできましたが、今年はGOLD価格の最高値が一人旅を続ける格好でUSD NDEXは新安値を付ける事を拒んできたのです。

これは、2008年度は米ドル以上の下落が予想されるGBP辺りが米ドルの独歩安という絵の実現を妨げていたという要素があったと思いますが、先週ついにUSD INDEXが新安値をつけて米ドル下落が広範に加速しました。

これで当分は、米ドルの下落が金融市場の中心テーマになるのではないでしょうか。その後一定のラグを伴って欧州、日本、アジアの経済がどの程度失速、減速して行くかが次のテーマとなるでしょう。

Goldの高値とUSD INDEXの安値の揃い踏みが達成された事⇒歴史が繰り返した事で、当面はドル安で決まりと言うところでしょうか。