今、春が来て君は綺麗になった・・・・
イルカさんの名曲、名残雪のメロディーを口ずさみたくなるような気持ちで私は今自分の左手を見つめています。
本当に綺麗になりました。そしてステロイド剤というものの即効的なパワーには本当に驚いています。
写真の最初の赤いキャップのチューブは弱いステロイド剤で私が夏場に顔面の髭剃り後などが妙に荒れてしまい、近所の皮膚科で処方してもらった薬です。
診断名は「汗疹(あせも)」でちょっと恥ずかしい感じでしたが、2回か3回の使用で完治してしまったと思います。
その後冬になると私は左手の時として耐え難い痒みを伴う肌荒れに悩まされ始めました。それはやがて小さな水泡を発するようになり、範囲も拡大していった事から私は水虫を疑い始めました。
最初は職場の近くの医者に行きましたが、所謂主婦湿疹との診断で写真中央のやや強いステロイド剤を処方されました。しかし、患部をろくに見もしないでステロイド剤の強弱や症状別のフローチャートから目を離さずに患者から症状を聞いて薬の選択だけをしているとしか見えない診断態度に不信感を覚えた私は更に近所の皮膚科に相談しました。でもそこでも私の水虫懸念は一笑に付されて全く同じステロイド剤を処方されたので私は納得して黄色いチューブのステロイド剤を薬局で処方してもらいました。
ところがこれが全く効かなかったのです。
症状の方も小康状態だったのですが私の左手は薬を塗ると症状が悪化するような傾向を強めていたので、私は薬を塗らずに殆ど放置していました。そして2008年度に入った辺りから症状は悪化の傾向を強め始めたのです。
ガマガエルの肌・・・・そんな表現が思いつくくらい、私の左手は乾燥してヒリヒリし、水泡の幾つかは米粒くらいとなり、中の液体もやや黄色がかってくると言う見るも無残な有様となっていったのです。
左手を見せた同僚に、かつて彼が足で経験した水虫と症状が酷似していると断言されて色々とインターネットで情報を集めた私は、水虫はステロイド剤で強化されるので湿疹と間違えてステロイド剤を塗ると最悪だと言う記述を見て失神しそうになりました。
不安を抱えて辿り着いた近所の皮膚科で、私は医師に遠慮をせずに疑問と不安をぶちまけました。医師は少々動揺の色を見せましたが、かなり精密に患部を調べ、水疱を潰したサンプルを顕微鏡で長時間検査した結果、水虫の可能性を再度全面否定しました。
診断は前回と同じ"汗泡湿疹"とかいうもので、季節外れに手が汗をかこうとしても汗腺が閉まっていてそこに水泡が出来るというものでした。これが痛かったり痒かったりするというものです。
前回症状が改善しなかったのは、ステロイド剤の強度が不十分であったのだろうと言う事で今回は更に強いステロイド剤を処方してくれました。
疑心暗鬼のまま薬局に向かい、この薬を受け取った私は、「これは結構強い薬ですが何に使うのですか?」と薬剤師に確認されて少々不安にもなりました。実はやっぱり水虫で強いステロイドでスーパー水虫になって治らなくなったらどうしようかと思ったのです・・・・
結論は、専門家の全面勝利でした。写真の一番下のミドリのキャップのステロイド剤を塗った直後にこれまでとは違う症状の改善を感じ、3日もすると左手は見る見る綺麗になっていきました。私の同僚も私が水虫ではなかった事を残念がりながら、短期間ですっかり綺麗になった私の左手を見て非常に驚いています。
ステロイド剤のパワー恐るべし・・・・・
今問題となっているメジャーリーグのクレメンス投手など、スポーツ界でも禁断の魔力を発揮してきたステロイド剤ですが、副作用も無視できず、皮膚科の軟膏でも長期間は使用しないと言うのは鉄則のようです。
米国経済は、ステロイド経済だったと言う指摘があります。いよいよその副作用が出てきたのだという指摘なのです。
2008年度はスポーツ界同様、経済の分野でもステロイド判定が下る年になる可能性があります。