昨年は大丈夫だったのですが、今年は花粉症のトリガーが引かれてしまったようで目と言い鼻と言い・・・大変な状態になっています。
環境が変わると最初は大丈夫で2年目、3年目から新しい環境の花粉等へのアレルギー反応が始まると言われているので仕方が無いかなと諦めていましたが、何でもスギ花粉の飛散量自体が昨年の3倍以上とか・・・・・・・これは無茶苦茶ですね。
元々季節に関係なくハウスダストというのでしょうか・・・埃っぽいものに反応しやすく、ひどい時にはジンマシンが出る体質なのですが、最近はこれは影を潜めており、一方で目の痒みや鼻のグジュグジュに悩まされています。
米国にはスギは少ないようで花粉症は大体がブタクサが問題になるのですが、日本は圧倒的にスギですね。逆に日本ではブタクサというのは聞いた事が無いですね。豚臭い人はいますが・・・・
後は個人的に中国から飛んでくる黄砂なるものの影響も疑っているのですが、毒入り餃子事件で中国サイドでの混入可能性を否定したばかりか、黄砂の発生源が自国である事も否定し、国家機密として自国の黄砂情報の公表も拒否する中国の姿勢はやや心配ですね・・・・
同様に心配なのがこの日本なのです。この花粉症にしても、現代の文明病であり昔の人は平気だったと言う説は必ずしもあてにならないようで、実際はそもそも飛散する花粉の量が全く比較にならないほど現代の方が多いようです。
でもスギの木なんて減少しているのではないのかと思うのですが、実際にその通りで、何故花粉の量が増えているかと言えば主要な要因のひとつは林業が衰退して手入れが行われなくなって随分と荒れてしまった山林のスギの木から、大量の花粉が飛散するという状態が放置されている事だそうです。
オシベの花粉がめしべに受粉して種子が出来る訳ですが、絶滅の危機に瀕した木のおしべから子孫を残そうとして大量の花粉(=ある意味で精子ですね)が発射されていると言う事です。
これが我々の眼や鼻に付着して痒くなるのですが・・・・・粘膜違いもいいとこですわ。
一方で、こちらはある意味で間違いなく文明病的な側面なのですが、我々の体には異物を攻撃する自衛隊のような連中がいて、彼らが活動をするとヒスタミンという物質が出てアレルギー反応が起こると言う流れとなります。
昔は・・・・と言っても恐らくそう遠い昔でもないのでしょうが・・・・多くの人の体内に所謂回虫や寄生虫が存在しており、人間の体内の自衛部隊のよきライバル(?)だったそうです。そしてそういう時代には花粉ごときには構っている余裕は無かったそうなのですが、世の中が衛生的になり回虫や寄生虫は滅多にお目にかかることはなくなりました。
好敵手を失った自衛部隊は、目線を変えて花粉やハウスダストなどを相手にするようになり、それが現代人のアレルギー体質を増やしていると言う説があるそうです。
ところで・・・・英語で花粉症は "hay fever", 花粉そのものは "pollen"で、時には"pollen allergy"という言い方もしています。
先日、英国からの顧客を友人が接待したのですが、街中の人々が密着型のマスクをしているのを大層不思議がっていたそうです。
そこでこの友人は、日本人の多くは花粉症で、今この国はそこら中が花粉だらけなのだという説明をしたところ先方は大層驚愕し、何故か無口になったので不思議に思ったそうです。
彼は帰宅してからも気になってよくよく考えてみると、"pollen=花粉"という言葉が咄嗟に出ずに何故か"fungus=ばい菌"という言葉を使っていた事に気が付いたそうです。
英国人ゲスト(女性)は、日本はそこら中にばい菌がうようよしていると言うイメージを持ってそそくさと帰国したのではないかと大笑いしました。日本への投資は、考え直すかもしれませんね・・・
この友人は、所謂帰国子女という分類の人なのですが、誰でもこういう失敗をする事はありますよね。
いずれにしても早く花粉が収まるといいですね・・・・
スギたるは、及ばざるが如し。 ばい菌よりはいいけど・・・