2008年3月3日月曜日

JPY JPY JPY comes on the center stage.



通貨市場で日本円が台風の目となってきました。
米ドルが他の主要通貨に対する下げ足を早める中でユーロや豪ドルに対する日本円の出遅れ感等もあって先週の前半はドル円は下がるものの、AUD円などのクロス円は堅調という展開も目立っていましたが、ここへ来てRisk Aversionモードの復活などを背景に日本円が他の主要通貨をOutperformし始めており、先週の後半にはドル円、クロス円が揃って下落と言う展開になっています。
ここで無視できない一つのデータがあります。
シカゴ商品取引所(Chicago Mercantaile Exchange)の通貨オプションの出来高なのですが、先週は2月27日の水曜日に過去二番目となる取引高を記録したのを初めとして週を通して記録的な取引高を記録しています。
そして・・・
その中でも取引数(コントラクト数)でも取引高(ボリューム)でも突出しているのが日本円の取引だったのです。
当然ですが、本邦実需勢がシカゴ商品取引所の取引に直接参加しているということは無い訳ですから、これは海外の投機筋がここからの日本円のパフォーマンスに大きく期待していると言う事に他なりません。
年度末となる3月の本邦実需筋の動向に注目が集まる中で、海外勢は着々と仕込みを行ってきたのだと考えてよいと思います。
もう・・3月・・・いよいよ3月・・・ですね。