RISKのON-OFFで動く相場の終焉の一端でしょうか。
年末要因と言うこともありますが、ここへ来て高い相関を維持してきた市場間やアセット間の相関が随分と壊れ始めてきたように感じています。
経験上以下の図式が成り立ちます。
CorrelationとVolatilityには逆相関の関係がある。
2003,2004年あたりから2007年のサブプライム問題が表面化するまでの期間は、
Correlationの上昇 ⇔ Volatilityの低下
という流れでした。
2007年のサブプライム問題から2008年のリーマンショックを経て2009年3月までの期間はその逆です。
Correlationの低下(崩壊) ⇔ Volatilityの上昇
2009年の4月からのアセット市場の回復はGreen ShootsやRisk rallyという言葉を生み出して再びこの関係を逆転させました。
Correlationの上昇 ⇔ Volatilityの低下
ここに来て起きているDubaiショック、PIGS問題や久しぶりに聞く言葉ですが地政学リスクの再上昇はむしろこういう順番で書いた方がピンと来る感じです。
Volatilityの上昇 ⇔ Correlationの低下
例えば、株式市場とユーロドルの高相関ランデブーはここへ来てしっかり崩れています。
S&P500とEURUSDのDaily Chart.
株式市場内部でも米株と上海株の高相関ランデブーもこの通り。
S&P500と上海指数のDaily Chart
相関が崩れてVolatilityとDXYが上昇しているというお話でした。