総括すれば週末に韓国で開催されるG20蔵相会議において国際不均衡是正に向けた新たな国際通貨協調が議論されるとの思惑を巡る神経質な相場でしたね。
通貨ペア 先週終値 前週終値 変動幅(pips) 変動率(%)
①GBPJPY 127.58 130.23 -265 -2.08%
②CHFJPY 83.26 84.93 -167 -2.01%
③GBPUSD 1.5683 1.5990 -307 -1.96%
④USDCHF 0.9768 0.9587 +181 +1.85%
⑤EURGBP 0.8894 0.8738 +156 +1.75%
⑥EURCHF 1.3631 1.3399 +232 +1.70%
⑦CADJPY 79.27 80.60 -133 -1.68%
⑧USDCAD 1.0258 1.0100 +158 +1.54%
⑨EURCAD 1.4314 1.4114 +200 +1.40%
⑩NZDJPY 60.71 61.55 -84 -1.38%
円が最強通貨という週でしたが、95年4月以来の80円台まで円高が進んでいるUSDJPYはランクインしていません。USDも殆どの通貨に対して上昇しているので円高は主にクロス円で顕著に信仰したことになりますね。上昇した通貨は円が4回、ドルが3回、ユーロも3回、下落した通貨では、GBPが3回、CHFが3回、CADが3回、NZDが1回という構成になりました。
G20に向けたポジション調整と新たな通貨協調合意の可能性の動きの中でドル、ユーロ、円というG3通貨が気を吐いたと言うのは面白いですね。世の中がG7だけでは動かせなくなり、新興国に自覚と責任ある役割を果たしてもらうスキームを構築しないと立ち行かなくなっていますが、実際に今回の会議でも欧州がIMFの議決権を2つ手放して新興国に譲ると言う象徴的な出来事が起こる中でG7の中核を担って来たG3通貨が最後の(?)輝きを放ったという事だったのでしょうか。