先週も金融市場は暴風雨が吹き荒れましたが、意外にも為替市場は最も大人しいBehaviourだったようです。
とにかく欧州、米国の追い込まれ方が急展開する中で債券市場や特に株式市場に激震が走っている状況のように思えます。
欧州はいよいよ統合欧州17カ国を事実上統括するリーダー国として独仏2国が緊密な連絡を取り始めています。ポイントは各国ではなく欧州統合債の発行と欧州総括政府機能の創出ですが、今のところ仏は前のめりですが独は慎重と言う図式が崩れていません。
米国はQE3の思惑が渦巻く状況ですが、今週金曜日のJackson Hole SymposiumにおけるBernenke議長の発言内容に世界中の注目が集まっていると言う状況ですね。
以下先週の主要通貨ペアの動向です。上記のような状況下でEURやUSDは一旦様子見モードとなる中でJPYに関しても史上最高値(金曜日に75円台もやっちゃいましたね・・・)更新で介入警戒が強く意外にもGBPが気を吐く展開となりました。
通貨ペア 先週終値 前週終値 値幅(pips) 値幅(%)
①GBPNZD↑2.0130 1.9549 +581 +2.89%
②EURNZD↑1.7604 1.7113 +491 +2.79%
③AUDNZD↑1.2725 1.2438 +287 +2.26%
④GBPCHF↑1.2911 1.2646 +265 +2.05%
⑤NZDJPY↓ 62.56 63.80 -124 -1.98%
⑥EURCHF↑1.1298 1.1076 +222 +1.96%
⑦NZDUSD↓0.8173 0.8319 -146 -1.79%
⑧NZDCAD↓0.8084 0.8206 -122 -1.51%
⑨AUDCHF↑0.8159 0.8043 +116 +1.42%
⑩GBPCAD↑1.6274 1.6053 +221 +1.36%
上述の通り上昇通貨の内訳はGBP3回,EUR2回,AUD2回,JPY,USD,CADが1回ずつでした。
下落サイドではNZDが6回,CHFが3回でCADが1回でした。
GBPが最強でNZDが最弱という意外な展開ですが、あまり長続きする気もしないので今週はEUR,USD,JPYの動向同様にGBPの反落リスクにも注目して行きましょう。