2011年8月8日月曜日

US policy makers are stupid enough to get downdgaded.

米国の債務上限引き上げ交渉のドタバタ劇は見ていて悲しくなるような駆け引きの連続でした。ホワイトハウス、共和党、民主党の誰もが勝者とは言えない中で米国と言う明確な敗者だけが存在する結果になっていないでしょうか?

週末早々に私のアドレスに飛び込んできた以下のニュースを見てそういう印象を強くしました。
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U.S.: Standard & Poor's Downgrades Credit Rating


August 5, 2011


Credit rating agency Standard & Poor’s downgraded the United States’ long-term credit rating from AAA to AA+, CBS News reported Aug. 5, citing a statement from the agency. The statement said the move was made because the deficit reduction package passed by the U.S. Congress on Aug. 2 did not do enough to address the country’s debt situation. The statement also said the rating could be cut to AA by 2013 if spending is reduced less than agreed upon, interest rates rise, or other fiscal pressures emerge that further increase U.S. debt over the period.
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国も国民も持っていないお金を使って消費や投資をする事を覚えてしまいました。上手く回れば魔法のような複式簿記とレバレッジのマジックはクレジット(信用)という触媒を得て自らを制御出来ないほどの規模にまで膨らんでしまった訳です。"もののけ姫"に出てきた怪物のようです。

重要なのは債務条件を引き上げるのではなく、債務その物を減らしていく事なのですが、これを断行するのは生活水準を落とす事に他ならず、これを受け入れられないとして増税などを拒むと言うのはギリシャも米国も根っこは同じです。そこにはSpoilされた人々がいるだけです。

日本の課題は、震災後の被災地の人々の秩序だった行動や助け合いの精神が世界を驚愕させたような高潔さで、例外的に国の財政を立て直す事をやってしまえるかどうかです。
 
政治家や官僚のレベルの低さは既に露呈されており、これは米国にも圧倒的に負けていると思います。家計を含む民間部門の覚悟と志こそが日本のアセットなのではないかと考える今日この頃です。

ここからのワーストシナリオは世界経済危機の再燃です。この時期をどこにいてどう過ごすのかは非常に大きいファクターですね。

米国の格下げは初めてのことです。日本は既に格下げも経験していますが、再度の格下げも今後視野に入ってくるのではないでしょうか。中長期的には誰も臨んでいない形の悪い円安が実現するリスクも頭に入れておきたいところです。その前に足元の円高は想定外の水準にまで突進する可能性もあるので気をつけていきましょう。