Bloomberg社の事前予想では対象とした17人のエコノミストのうちで7人が日銀の追加緩和を予想していました。足元の経済データが落ち着いている中で約半数の専門家が緩和予想をしていた背景は2月のバレンタインデイでのサプライズ緩和で日銀のスタンスが変化したと言う期待感だったと思います。
また、7月に入り世界各国では金融緩和の流れが続いています。日銀もこの流れへの配慮や対処と言うファクターも視野に入れているだろうとの思惑もありました。
●ユーロ圏 ⇒ 欧州中銀金融政策発表(5日)にて0.25%引き下げ 0.75%と決定。
●英国 ⇒ BOE政策金利発表(5日)にて、資産買い入れ枠を500億ポンド拡大。
●中国 ⇒ 1年物預金基準金利は0.25%引き下げて3.00%、貸出基準金利は0.31%の引き下げで6.00%(5日)
●ブラジル ⇒ 政策金利を8.50%から0.25%引き下げ8.00%に(11日)
※8.00%は過去最低
●韓国 ⇒ 政策金利を0.25%引き下げで3.00%にすると発表(11日)
※2009年2月以来3年超ぶりで予想外
この韓国の利下げは全くのサプライズであり、今回の日銀の数時間前の事でした。
米国でもFRBが先月、FOMC政策金利発表にてツイストオペの延長を決めました。
(QE3は温存)
豪州は、5月と6月に2ヶ月連続で利下げを実施するなど各国で金融緩和の動きが続いています。
結果的に市場は円高となっています。
USDJPY DAILY ⇒79円割れも視野に・・ |
ドル円は80円台に売り意欲が集中し始める中で79円を割り込む可能性が出てきました。