10月から11月への月替わりを含む先週でしたが、諸々のイベントを消化して最終的にはドル高の動きが勝ち残った格好となりました。
日銀の追加緩和は規模的な出し惜しみ感も残る一方で緩和に消極的とされる白川総裁の下では初となる2ヶ月連続の緩和でした。欧州の閉塞感は相変わらずですが、市場の関心は明らかにハリケーンSandyの米東海岸直撃と米大統領選にシフトしている感じです。
そんな中で、そもそも発表できるのかと尚更注目度が増していた米国の10月の雇用統計はNFP(非農業部門新規雇用者数)が120千人の予想に対して171千人の増加となった事から米ドルに追い風が吹くと共に間もなく始まる大統領選では現職のオバマ陣営にプラス材料になったと思われます。
週次ベースの主要通貨ペアの動向は以下のようになりました。
通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
①EURNZD↓ 1.5725 1.5957 -232 -1.48%
②GBPCHF↑ 1.5048 1.4847 +201 +1.34%
③NZDCAD↑ 0.8203 0.8098 +105 +1.28%
④EURGBP↓ 0.8037 0.8137 -100 -1.24%
⑤NZDJPY↑ 65.50 64.71 +79 +1.21%
⑥AUDCHF↑ 0.9694 0.9585 +109 +1.12%
⑦EURAUD↓ 1.2471 1.2606 -135 -1.08%
⑧GBPCAD↑ 1.6053 1.5886 +167 +1.04%
⑨GBPJPY↑ 128.19 126.94 +125 +0.98%
⑩AUDCAD↑ 1.0342 1.0256 +86 +0.83%
上記通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ GBP(4回),NZD(3回)AUD(3回)
下落通貨 ⇒ CAD(3回),EUR(3回),CHF(2回),JPY(2回)
GBPとNZDの強さは前週来です。欧州大陸通貨と円が弱いのですが、週次ではなく週後半の動きだけを取ればかなりUSDの強さが目立ったと思います。