1 Key Events.
①米国 / カナダ
・FRB Yellen新議長議会証言
⇒FOMC会合時の継続的なTapering実施の意向表明。
FEDのDual Mandate(完全雇用と物価安定)を確認。
失業率6.5%割れ単独では引き締め開始せず。
失業率が6.5%を下回っても相当期間政策金利は
現行ターゲットレンジに維持。
インフレ予想は2%の目標未満での推移を見込む。
・1月小売売上高⇒▲0.4%(予想±0)。
除く自動車で±0(予想+0.2%)。
・新規失業保険申請件数⇒2月8日の週は339千件(予想330千件)。
・加12月住宅価格指数⇒+0.1%(mom)。
②英国
・BRC Sales Monitor⇒1月は+3.9%(yoy)。
・BOE⇒2013年第4四半期成長速報を+0.7%から+0.9%に
上方修正。
2014年の成長予想も+2.8%から+3.4%に引上げ。
景気回復はより広範且つ安定的。
残留過剰設備がインフレ阻害要因。
失業率は第1四半期に7%まで改善へ。
中期的には6-6.5%水準を想定。
・BOE Carney総裁⇒第一次Forward Guidanceは有効に機能し、
金利動向の不透明感を払拭した。
非常に力強い雇用回復により春までに
失業率は7%まで低下を見込む。MPCは広範な材料を詳細に分析する為の
第二次Forward Guidanceを提示。
a.今後2~3年で過剰設備の解消を見込む。
b.引締めの議論は過剰設備状況の確認後。
c.引締めは円滑且つ段階的。
引締め開始は広範な情報により判断。
(失業率,労働参加率,生産性,賃金等)
e.引締めがある場合も規模は小規模。
f. 購入済資産は最初の利上げまでは維持。
・BOE主任エノノミストDale
⇒市場が2015年に利上げを織り込むのは合理的。
2015年春まで現状維持で2016年末までに2%水準
と言う見立ては合理的。
利上げ開始と同時に購入資産の売却も開始。
③欧州圏 / スイス
・Sentix2月投資家信頼感⇒13.3(予想10.1)。
2011年4月以来の高水準。
・12月鉱工業生産⇒▲0.7%。
・スイス1月雇用データ⇒3.2%(unch)。
・スイス1月CPI⇒+0.1%(yoy)。
・スイス1月PPI⇒▲0.3%(yoy)。
・ECB Liikanen⇒インフレ見込み悪化ならネガティブ金利も選択肢。
ECBの判断は直近データと詳細な分析に準拠。
デフレとは広範且つ持続的物価下落であり、
欧州圏にその兆候は見られない。
欧州経済は新興国経済の混乱に耐久力あり。
・ECB月例報告⇒Forward Guidance準拠を強調。
金利は相当期間現行水準以下に維持される。
・独1月CPI⇒+1.3%(yoy)。
④日本
・1月消費者信頼感⇒40.5(予想外の悪化)。
・12月経常収支⇒▲2千億円(赤字幅小幅拡大)。
・12月第三次産業インデックス⇒▲0.4%(mom)。
・同機械受注⇒▲15.7%(mom)。
・1月企業物価指数⇒+2.4%(yoy)。
⑤豪州 / ニュージーランド
・豪第4四半期House Price Index⇒+3.4%(予想+3.0%)。
・豪1月NABビジネス信頼感⇒8に改善(12月は6)。
・豪12月ホームローン⇒▲1.9%(マイナスは予想外)。
・豪2月Wespac消費者信頼感⇒▲3.0%。
・豪1月雇用統計⇒雇用者数が予期せぬ2ヶ月連続の減少。
▲3.7千人(予想+15千人)。
失業率も5.8%から6.0%に悪化。
2003年以降で最悪の失業率。
・NZ1月製造業インデックス⇒56.2に低下。
⑥中国
・1月貿易統計⇒輸出入ともに予期せぬ拡大。
輸出は+10.6%(予想+0.1%,yoy)。
輸入は+10.0%。
貿易収支は$31.9bio。2009年1月以来最大値。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・全体的には小幅に株式上昇,債券下落の流れ。
・国地や域別には斑模様。日経平均は週後半に反落。
・週次で米Dow+2.3%,米S&P500+2.3%,Nasdaq+2.9%。
・日経平均は週後半に外人売り。前半の上げを帳消し。
・米10年債利回り2.74%(先週2.68%)。
・米30年債利回り3.69%(先週3.67%)。
②商品市場
・商品市場は堅調推移。
・原油価格はバレル単価で$100越えの$100.30(先週$99.96)。
・貴金属価格に資金流入。金価格はオンス単価で$1,300回復。
$1,318.24(先週$1,266.96)。
・週足で金価格は過去3ヶ月の最高値。
・週の上昇率は過去6ヶ月の最高率。
③為替市場
・英国ポンド(GBP)が圧巻の上昇。(BOEのタカ派トーン)
・経済指標大健闘でユーロ(EUR)もしっかり。
・経済指標が冴えず米ドル続落。
・ドル円も102円台維持できず101円台。円高バイアス残る。
・海外勢の日経平均売り,日本円買いの圧力継続。
・指標失速で豪ドルも反落。