2014年2月17日(月)~21日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①日本
・2013年第4四半期GDP⇒+0.3%(予想+0.7%,qoq)。
・同GDPデフレーター⇒▲0.4%(予想▲0.2%,yoy)。
・日銀政策決定会合⇒全会一致で現行金融政策維持決定。
成長基盤支援制度本則枠⇒3兆5千億円を7兆円に倍増。
受付期限1年延長。
金融機関貸出増加支援枠⇒低利融資を貸出増加分の2倍に。
受付期限1年延長。
東日本大震災被災地金融機関向け資金供給オペ⇒1年延長。
・1月貿易収支⇒▲2兆7千9百億円の赤字。赤字は19ヶ月連続。
初の2兆円突破且つ統計開始(1979年)以降の史上最大赤字。
・1月日銀政策会合議事録⇒緩やかな景気回復継続。
消費税引き上げ前の需要増を観測。
新興国,資源国の経済,市場動向に懸念。
2013年経済成長予測は+2.7%を維持。
2014年成長予測は+1.5%から+1.4%に下方修正。
CPI予測は2014年+1.3%,2015年+1.9%に維持。
(消費税増税の影響を除いたベース)
②中国
・1月新規融資⇒cny1.32trillion(予想cny1.1trillion)。
→12月実績の約3倍で2010年以降で最大の増加。
・PBOC過剰流動性吸収⇒14day-repoの実施。
2013年6月以来の実施。
短期金利低下を受けた引締方向の措置。
・2月HSBC PMI製造業速報値⇒48.3(予想49.4)。
直近7ヶ月の最低値。
③豪州 / ニュージーランド
・NZ2013年第4四半期小売売上高⇒+1.2%(予想+1.7%)。
・NZ2013年第4四半期PPI⇒▲0.7%(qoq)。
・豪州2月RBA議事録⇒緩和バイアスから中立バイアスへ。
④米国
・2月Empire State製造業インデックス⇒4.5(予想9.5)。
・1月住宅着工件数⇒0.88mio(予想0.975mio,年間ベース)。
・1月建設許可件数⇒0.94mio(予想0.995mio,年間ベース)。
・1月PPI⇒1.2%(unch)。コアPPI⇒1.3%に低下(yoy)。
・1月CPI⇒Headlineは+1.6%(12月は+1.5%)。
Coreは+1.6%に軟化。
・2月15日週の失業保険申請件数⇒336千件(やや増加)。
⑤英国
・1月CPI⇒Headline+1.9%(予想+2.0%,yoy)。
Core+1.6%(予想+1.9%,yoy)。
・1月PPI⇒Input▲3.1%(yoy),Output+0.9%(yoy)。
・12月失業率⇒7.2%(予想7.1%)。
・1月失業保険申請件数⇒▲27.6千件(予想以上の減少→改善)。
・1月小売売上高⇒▲1.5%(予想▲0.9%,yoy)。
⑥欧州圏
・独2月ZEW Economic Sentiment⇒55.7(予想61.7)。
同Current Situation Gauge⇒50.0(予想44.0)。
→2011年8月以降の最大値。
・欧州圏2月ZEW→68.5(予想73.9)。
・欧州圏2月PMI⇒製造業53(予想54.3)。
サービス業51.7(予想51.9)。
・独2月PMI⇒製造業54.7(やや改善)。
サービス業55.4(改善)。
・仏2月PMI⇒製造業48.5(予想49.8)。
サービス業46.9(予想49.2)。
・独1月PPI⇒▲1.1%(yoy)。
・スイス1月貿易収支⇒chf2.59bio(黒字拡大)。
⑦カナダ
・1月CPI⇒Headline+1.5%(予想1.3%,yoy)。
Core+1.4%(予想+1.3%,yoy)。
・12月小売売上高⇒Headline Sales▲1.8%(予想▲0.5%,mom)。
Ex-Auto▲1.4%(予想▲0.1%,mom)。
⑧OECD
・世界経済のモメンタムは停滞。成長率に構造的な下押し圧力。
・需要減少と金融市場混乱が貿易,投資,雇用に悪影響。
・新興国経済が停滞。先進国経済にも減速バイアス。
・健全な持続的成長軌道回帰には包括的な構造改革が必要。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・値動き荒いが一定レンジ内の動きに終始。
・ベースは株式市場上昇、債券市場下落のバイアス。
・先週は主要20ヶ国中の12市場で上昇。
・首位は日経平均の+3.8%。米株はほぼ横ばい。
・英FTSEも2013年7月以降最大のWeekly Gain。
・米10年債利回りは2.73%(先週2.74%)。
・米30年債利回りは3.69%(先週3.69%)。
②商品市場
・商品市場の堅調推移は継続。
・米国の寒気が緩みヒーティングオイル等は上昇が減速。
・原油価格はバレル単価で$102.25(先週$100.30)。
・貴金属も続伸。
・オンス単価で金価格$1,323.40(先週$1,318.24)。
③為替市場
・ドル安圧力燻るもドルインデックスは80割れを回避。
・円高も一服。ドル円は週後半に上昇し102円82銭まで回復。
・ユーロ堅調維持もスイスフランが最強通貨。ユーロスイスは下落。
・経済指標失速でカナダドルとNZドルには大きめの下落調整。
・英国ポンドも失速。