2014年2月23日日曜日

Review of the Week.(Feb.17th - Feb.21st.2014)

2014年2月17日(月)~21日(金)の週の簡単なReviewです。

1 Key Events.

 ①日本
  ・2013年第4四半期GDP⇒+0.3%(予想+0.7%,qoq)
  ・同GDPデフレーター⇒▲0.4%(予想▲0.2%,yoy)
  ・日銀政策決定会合⇒全会一致で現行金融政策維持決定。
   成長基盤支援制度本則枠⇒3兆5千億円を7兆円に倍増
               受付期限1年延長
   金融機関貸出増加支援枠⇒低利融資を貸出増加分の2倍に
               受付期限1年延長
   東日本大震災被災地金融機関向け資金供給オペ⇒1年延長
  ・1月貿易収支⇒▲2兆7千9百億円の赤字。赤字は19ヶ月連続
   初の2兆円突破且つ統計開始(1979年)以降の史上最大赤字
  ・1月日銀政策会合議事録⇒緩やかな景気回復継続。
          消費税引き上げ前の需要増を観測。
          新興国,資源国の経済,市場動向に懸念。
          2013年経済成長予測は+2.7%を維持。
          2014年成長予測は+1.5%から+1.4%に下方修正。
          CPI予測は2014年+1.3%,2015年+1.9%に維持。
          (消費税増税の影響を除いたベース)

 ②中国
  ・1月新規融資⇒cny1.32trillion(予想cny1.1trillion)
    →12月実績の約3倍で2010年以降で最大の増加
  ・PBOC過剰流動性吸収⇒14day-repoの実施
           2013年6月以来の実施
         短期金利低下を受けた引締方向の措置
  ・2月HSBC PMI製造業速報値⇒48.3(予想49.4)。 
                直近7ヶ月の最低値。 

 ③豪州 / ニュージーランド
  ・NZ2013年第4四半期小売売上高⇒+1.2%(予想+1.7%)
  ・NZ2013年第4四半期PPI⇒▲0.7%(qoq)
  ・豪州2月RBA議事録⇒緩和バイアスから中立バイアスへ
  
 ④米国
  ・2月Empire State製造業インデックス⇒4.5(予想9.5)
  ・1月住宅着工件数⇒0.88mio(予想0.975mio,年間ベース)。
  ・1月建設許可件数⇒0.94mio(予想0.995mio,年間ベース)。
  ・1月PPI⇒1.2%(unch)。コアPPI⇒1.3%に低下(yoy)
  ・1月CPI⇒Headlineは+1.6%(12月は+1.5%)
       Coreは+1.6%に軟化
  ・2月15日週の失業保険申請件数⇒336千件(やや増加)。

 ⑤英国
  ・1月CPI⇒Headline+1.9%(予想+2.0%,yoy)
       Core+1.6%(予想+1.9%,yoy)
  ・1月PPI⇒Input▲3.1%(yoy),Output+0.9%(yoy)
  ・12月失業率⇒7.2%(予想7.1%)
  ・1月失業保険申請件数⇒▲27.6千件(予想以上の減少→改善)
  ・1月小売売上高⇒▲1.5%(予想▲0.9%,yoy)

 ⑥欧州圏
  ・独2月ZEW Economic Sentiment⇒55.7(予想61.7)
   同Current Situation Gauge⇒50.0(予想44.0)
    →2011年8月以降の最大値
  ・欧州圏2月ZEW→68.5(予想73.9)
  ・欧州圏2月PMI⇒製造業53(予想54.3)
         サービス業51.7(予想51.9)
  ・独2月PMI⇒製造業54.7(やや改善)
        サービス業55.4(改善)
  ・仏2月PMI⇒製造業48.5(予想49.8)
        サービス業46.9(予想49.2)
  ・独1月PPI⇒▲1.1%(yoy)
  ・スイス1月貿易収支⇒chf2.59bio(黒字拡大)

 ⑦カナダ
  ・1月CPI⇒Headline+1.5%(予想1.3%,yoy)
       Core+1.4%(予想+1.3%,yoy)
  ・12月小売売上高⇒Headline Sales▲1.8%(予想▲0.5%,mom)
           Ex-Auto▲1.4%(予想▲0.1%,mom)
 
 ⑧OECD
  ・世界経済のモメンタムは停滞。成長率に構造的な下押し圧力
  ・需要減少と金融市場混乱が貿易,投資,雇用に悪影響
  ・新興国経済が停滞。先進国経済にも減速バイアス
  ・健全な持続的成長軌道回帰には包括的な構造改革が必要

2 金融市場

 ①株式市場 / 債券市場
  ・値動き荒いが一定レンジ内の動きに終始。
        ・ベースは株式市場上昇、債券市場下落のバイアス
  ・先週は主要20ヶ国中の12市場で上昇
  ・首位は日経平均の+3.8%。米株はほぼ横ばい。
  ・英FTSEも2013年7月以降最大のWeekly Gain
  ・米10年債利回りは2.73%(先週2.74%)。
  ・米30年債利回りは3.69%(先週3.69%)。

 ②商品市場
  ・商品市場の堅調推移は継続
  ・米国の寒気が緩みヒーティングオイル等は上昇が減速。
  ・原油価格はバレル単価で$102.25(先週$100.30)。
  ・貴金属も続伸
  ・オンス単価で金価格$1,323.40(先週$1,318.24)。

 ③為替市場
  ・ドル安圧力燻るもドルインデックスは80割れを回避。
  ・円高も一服。ドル円は週後半に上昇し102円82銭まで回復
  ・ユーロ堅調維持もスイスフランが最強通貨。ユーロスイスは下落。
  ・経済指標失速でカナダドルとNZドルには大きめの下落調整
  ・英国ポンドも失速