2014年2月3日(月)~7日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①米国
・1月ISM製造業⇒Headline Indexは51.3(予想57)。
2013年5月以来の低水準。
・ADP雇用レポート⇒民間雇用者数+175千人(予想+195千人)。
・Richmond連銀Lacker総裁⇒Taperingの停止は可能性低い。
・Chicago連銀Evans総裁もTapering継続を明言。
・12月貿易統計⇒▲$38.7bioで予想以上の赤字。
・新規失業保険申請件数⇒1月最終週は331千件に減少。
・1月雇用統計⇒非農業部門新規雇用⇒+113千人
(予想+175千人)。
失業率は6.6%に低下。直近5年の最小値。
②豪州 / ニュージーランド
・豪12月建設許可件数⇒▲2.9%(予想+0.3%,mom)。
・豪RBA2月政策会合⇒政策金利2.5%据置き。
足元のインフレ圧力上昇を指摘。
緩和バイアスを削除。
豪ドル高懸念も言及せず。
・豪12月貿易統計⇒+AUD468mioの黒字。
(予想▲AUD300mioの赤字)
・豪NABビジネス信頼感(第4四半期)⇒4に改善。
・豪RBA月例報告⇒2014年GDP予測を2.0%~3.0%⇒2.25%~3.25%に
上方修正。
インフレは2015年6月までに2.25%~3.25%で
ピークアウトと予測。
・NZ第四四半期失業率⇒6.0%に改善(Q2は6.2%)。
③英国
・1月製造業PMI⇒56.7(予想57.1)。
⇒予想は下回るも10ヶ月連続の拡大。
新規輸出受注は57.5で2011年以降最高値。
成長ペースは22年間の統計でも最高水準。
・1月建設業PMI⇒64.6(予想61.6)。2007年8月以来の最高値。
・1月サービス業PMI⇒58.3(予想59.0)。
・BOE2月政策会合⇒金融政策据置き。
政策金利0.5%。資産購入GBP375bio。
・12月鉱工業生産⇒+0.4%(予想+0.6%,mom)。
・同製造業生産⇒+0.3%(予想+0.6%,mom)。
・12月貿易統計⇒▲GBP7.7bioに改善。
④欧州圏 / スイス
・欧州圏1月製造業PMI⇒54.0に上方修正。
・欧州圏1月サービス業PMI⇒51.6に下方修正。
・伊1月製造業PMI⇒53.1で予想に届かず。
・伊1月サービス業PMI⇒49.4に改善。
・スイス1月SVME PMI⇒56.1に上昇。
・欧州圏12月PPI⇒+0.2%(mom),▲0.8%(yoy)。
・欧州圏12月小売売上高⇒▲1.6%(+1.5%,mom)。
・ECB2月政策決定会合⇒据置き。政策金利0.25%。
Draghi総裁⇒必要な期間緩和政策を継続。
Forward Guidanceの有用性を強調。
足元のデフレ懸念や近い将来の緩和の
可能性は示唆せず。
欧州は90年代の日本とは全く違う。
・独12月工場受注⇒▲0.5%(mom)。
・独12月鉱工業生産⇒▲0.6%(mom)。
・独12月貿易統計⇒EUR18.5bioに黒字拡大。
・スイス12月小売売上高⇒+2.3%(yoy)に上昇。
・スイス1月外貨準備高⇒CHF437.7bioに増加。
⑤中国
・1月製造業PMI⇒50.5(予想50.6)。
新規輸出受注が49.3と縮小領域。
・同サービス業PMI⇒53.4に下落。
⑥カナダ
・12月貿易統計⇒▲CAD1.7bio。予想以上の赤字。
・1月雇用統計⇒+29.4千人の雇用増(予想+17.5千人)。
失業率7.0%に改善(予想7.1%)。
2 金融市場
①新興国市場
・リスク回避バイアスは小康状態。
上下に振れ幅の大きい不安定な展開が継続。
②株式市場 / 債券市場
・先週は一進一退。上下のSWING大きいがどちらも継続せず。
・米株は週次でDOWが+0.6%,S&P500が+0.8%,Nasdaqは+0.5%。
・金曜日雇用統計後は米株は上昇。
Dow+1.06%,S&P500+1.33%,Nasdaq+1.69%。
・米10年債利回りは2.68%(先週2.65%)。
同30年債利回りは3.67%(先週3.60%)。
③商品市場
・需給懸念で原油価格上昇。バレル単価$99.96(先週$97.44)。
・金も小幅上昇。オンス単価$1,266.96(先週$1,244.71)。
④為替市場
・新興国通貨は乱高下モード継続。振幅大きいが一方向には走らず。
・緩和バイアスや通貨高懸念の消えたRBA後に豪ドルが上伸。
・利上げ期待の残るNZDも上昇。先週は南半球が勝ち組に。
・新興国、株式市場がやや落ち着いて円高圧力も一服感。
ドル円は一時100円台も102円台を回復。
・金曜日雇用統計後に米ドルが反落も粘り腰で越週。
・カナダは同じく金曜日の雇用データが強くカナダドルが上昇。
北米で明暗が分かれた格好。