2014年8月25日(月)~8月29日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①欧州圏 / スイス
・欧州圏8月CPI速報値
⇒+0.3%(予想+0.3%,mom)。
⇒2009年10月以降の最低値。
・欧州圏7月失業率⇒11.5%(予想11.5%)。
・独8月IFO企業景況感指数
⇒106.3(予想107.1)。
⇒4ヶ月連続定価で13ヶ月振り低水準へ。
・ECB Nowotny理事
⇒独経済は最早欧州の成長エンジン役を担えない。
⇒欧州経済は減速している。
⇒2014年の回復は期待外れ。
・独8月IFO景気現況感指数⇒111.1(予想112)。
・独8月IFO景気先行期待指数⇒101.7(予想102.1)。
・独Shaeuble財務大臣
⇒市場はECB Draghi総裁の発言を過大解釈している。
(Jackson Holeにおける「インフレ圧力は凡ゆる尺度で後退」との
発言がECBのQE政策開始を示唆していると指摘されている事に
関する牽制)
・独9月GFK消費者信頼感⇒8.6(予想8.9)。
・独8月失業者数⇒+2千人(予想▲6千人)。
・独8月失業率⇒6.7%(unch)。
・スイス8月KOF信頼感指数⇒99.5に改善。
②米国 / カナダ
・米7月新築住宅販売件数⇒412千件(予想429千件)。
・米7月耐久消費財受注
⇒+22.6%(予想+7.4%,mom)。主に航空機需要。
⇒Ex-Transportでは▲0.5%(予想+0.5%,mom)。
・米6月FHFA住宅価格指数⇒+0.4%(予想+0.3%,mom)。
・米6月Case-Shiller20都市住宅価格 ⇒+8.1%(yoy)
・米第2四半期GDP改定値⇒+4.2%(予想+3.9%,qoq)。
・米第2四半期GDP価格指数⇒+2.1%(予想+2.0%,qoq)。
・米新規失業保険申請件数⇒8月23日の週は298千件(予想300千件)。
・米7月個人所得⇒+0.2%(予想+0.3%,mom)。
・米7月個人消費支出⇒▲0.1%(予想+0.2%,mom)。
・米7月PCE Headline+1.6%, Core+1.5%予想通り,yoy)。
・加6月GDP⇒+0.3%(予想+0.2%,mom)。
③豪州 / ニュージーランド
・豪第2四半期民間設備投資⇒+1.1%(予想▲0.9%,qoq)。
・NZ7月貿易収支
⇒▲nzd692mio(予想▲nzd475mio)。貿易赤字は9ヶ月振り。
・NZ 7月住宅建設許可件数⇒+0.1%(予想+1.0%,mom)。
・NZ 8月ビジネス信頼感指数⇒24.4に低下。
④日本
・7月企業サービス価格指数⇒+3.7%(yoy)。
・7月CPIコア⇒+3.3%(予想+3.3%,yoy)。
・8月東京都CPIコア⇒+2.7%(予想+2.7%,yoy)。
・7月失業率⇒3.8%(予想3.7%)。
・7月家計調査支出⇒▲5.9%(予想▲2.9%,yoy)。
・7月小売売上高⇒+0.5%(予想+0.3%,yoy)。
・7月鉱工業生産⇒+0.2%(予想+1.0%,mom)。
・7月住宅着工件数⇒▲14.1%(予想▲10.5%,yoy)。
⑤中国
・7月景況感指数⇒+1.3%。
⑥英国
・8月GFK消費者信頼感指数⇒1に改善。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場は斑模様。債券市場堅調推移。
・米株一人勝ちの図式。日経平均は頭打ちの展開。
・日経平均は、15,424.59円で越週(先週15,539.19円)。
・Dow→$17,098.45、S&P500→$2,003.37、Nasdaq→$4,580.27。
・週次ベースでDow+0.6%、S&P500+0.7%、Nasdaq+0.9%。
・8月はDow+3.2%、S&P500+3.8%、Nasdaq+4.8%。
・米10年債利回りは、2.34%(先週2.40%)。
・米30年債利回りは、3.08%(先週3.16%)。
②商品市場
・商品市場は神経質なレンジ取引。全体的には小幅反発。
・原油価格はバレル単価で$95.87で越週(先週$93.62)。
・金価格はオンス単価で$1,287.06(先週$1,280.05)。
③為替市場
・米ドル堅調。週末はドルインデックスも82.699水準。
・EUR主動で欧州通貨安。調整先行も週末に再度下落。
・USDJPYは103円台に調整も週足は104円を回復。
・EURCHFは続落。1.20台で神経質な推移。
・AUD堅調、NZD低調で南半球に明暗。AUDNZDは上昇基調維持。
2014年8月31日日曜日
EUR : All is NOT well that doesn't End Well.
1.31台から1.32台への反発が先行したEURUSDでしたが、結局は金曜日が大きめの下落日となりチャートの印象はかえって悪化している印象です。調整終了で再下落というシナリオが見えてきます。
米ドル以外のライバル通貨に対してもほぼ同様の展開でした。
EURJPYは反発も短命で陰線続きですね。
EURGBPも右下がりの波動が維持されています。
゛終わりよければ全て良し゛と言いますが、゛終わり悪けりゃ、まだ弱い゛と言う印象を残しての越週となっており、EURの動向は大きなグローバルマクロのテーマとなってきましたね。
EURUSD DAILY |
米ドル以外のライバル通貨に対してもほぼ同様の展開でした。
EURJPY DAILY |
EURGBPも右下がりの波動が維持されています。
゛終わりよければ全て良し゛と言いますが、゛終わり悪けりゃ、まだ弱い゛と言う印象を残しての越週となっており、EURの動向は大きなグローバルマクロのテーマとなってきましたね。
EURGBP DAILY |
USDJPY : August Hands Over USDJPY to September at 104.
異常な長期間の膠着を消化したドル円は8月に長期レンジを上に抜ける形で104円台に突入し、103円台にDIPして底固めをした後に月末のドル需給で104円を回復して9月に入ります。
半期決算、上期決算、中間決算・・・・9月のドル円の攻防は大いなる注目材料です。
年初からの長期膠着を遂に上放れた事によるエネルギーは相当なポテンシャルありとの見方も根強いのですが、日経平均のパフォーマンスが米株比で相当劣後している状態の中でのドル円の上昇力に注目が集まります。
半期決算、上期決算、中間決算・・・・9月のドル円の攻防は大いなる注目材料です。
USDJPY DAILY |
年初からの長期膠着を遂に上放れた事によるエネルギーは相当なポテンシャルありとの見方も根強いのですが、日経平均のパフォーマンスが米株比で相当劣後している状態の中でのドル円の上昇力に注目が集まります。
EURCHF : Even Closer Now to the Critical Zone.
EURCHFが先週も反発せず。
スイス中銀のアクション(EUR買い、CHF売り)を期待した確信犯的なロングポジションが市場に相当量潜伏していると思われます。
EURの下落は構造要因との見方も増えており、SNB(スイス中銀)も神経質に頭を痛めている状況ではないでしょうか。
説明不要且つ予測不能な綱引きが続きますね・・・・
スイス中銀のアクション(EUR買い、CHF売り)を期待した確信犯的なロングポジションが市場に相当量潜伏していると思われます。
EURCHF DAILY |
EURの下落は構造要因との見方も増えており、SNB(スイス中銀)も神経質に頭を痛めている状況ではないでしょうか。
説明不要且つ予測不能な綱引きが続きますね・・・・
AUDNZD : Against the Original Odds.
AUDとNZDの明暗が分かれており、このクロスが久し振りに持続的なトレンドを提供してくれています。
NZDの高金利プレミアムがRBNZの利上げ打止め観測や経済指標の持続的悪化傾向により大きく後退していることが大きい一方で豪州には足元経済指標が健闘していると言う追い風もあります。
上値追いの参加者も出始めており、上昇、膠着、また上昇というパターンは今しばらくは継続が見込まれるところではないかと思ってみています。
AUDNZD DAILY |
NZDの高金利プレミアムがRBNZの利上げ打止め観測や経済指標の持続的悪化傾向により大きく後退していることが大きい一方で豪州には足元経済指標が健闘していると言う追い風もあります。
上値追いの参加者も出始めており、上昇、膠着、また上昇というパターンは今しばらくは継続が見込まれるところではないかと思ってみています。
Top FX Movers of the Month of August 2014.
2014年8月の月次ベースの主要通貨動向です。
通貨ペア 月終値 月始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア 月終値 月始値 変動(pips) 変動(%)
1.EURAUD↓1.4066 1.4403 -337 -2.40%
2.EURCAD↓1.4286 1.4598 -312 -2.18%
3.GBPAUD↓1.7778 1.8162 -384 -2.16%
4.AUDNZD↑1.1158 1.0932 +226 +2.03%
5.NZDCAD↓0.9088 0.9268 -180 -1.98%
6.GBPCAD↓1.8056 1.8409 -353 -1.96%
7.EURUSD↓1.3136 1.3389 -253 -1.93%
8.GBPUSD↓1.6601 1.6883 -282 -1.70%
9.AUDJPY↑ 97.15 95.53 +162 +1.67%
10.NZDUSD↓0.8368 0.8500 -132 -1.58%
通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ AUD(4回),CAD(3回),USD(3回)
下落通貨 ⇒ EUR(3回),GBP(3回),NZD(3回),JPY
8月も前半はレンジ相場で、は中盤以降にトレンドが芽生え始めた流れでした。
月を通した総括としては、北米と豪州の圧勝という感じですね。欧州とニュージーランドは引き立て役に回っており、円の下落は全く目立っていません。
Top FX Movers of the Week.(Aug.25th - Aug.29th.2014)
2014年8月25日(月)~8月29日(金)の週次ベースの主要通貨動向です。
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
1.EURCAD↓ 1.4286 1.4496 -210 -1.47%
2.NZDCAD↓ 0.9088 0.9197 -109 -1.20%
3.CADCHF↑ 0.8439 0.8345 +94 +1.11%
4.EURAUD↓ 1.4066 1.4210 -144 -1.02%
5.EURGBP↓ 0.7911 0.7989 -78 -0.99%
6.CADJPY↑ 95.64 94.86 +78 +0.82%
7.EURUSD↓ 1.3136 1.3242 -106 -0.81%
8.AUDCHF↑ 0.8570 0.8512 +58 +0.68%
9.GBPCHF↑ 1.5241 1.5141 +100 +0.66%
10.AUDNZD↑ 1.1158 1.1085 +73 +0.65%
通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ CAD(4回),AUD(3回),GBP(2回),USD
下落通貨 ⇒ EUR(4回),CHF(3回),NZD(2回),JPY
週次ベースでは、コモディティ通貨堅調、欧州通貨は下落と言う潮流が見えていますね。
The Final Round Rush : How They finished the Week.
2014年8月29日(金)の北米市場における最後の4時間での主要通貨動向です。
通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
1.GBPCAD↑ 1.8056 1.8015 +41 +0.23%
2.EURNZD↓ 1.5687 1.5715 -28 -0.18%
3.EURGBP↓ 0.7911 0.7925 -14 -0.18%
4.GBPCHF↑ 1.5241 1.5217 +24 +0.16%
5.GBPAUD↑ 1.7778 1.7756 +22 +0.12%
6.GBPJPY↑ 172.73 172.52 +21 +0.12%
7.USDCAD↑ 1.0876 1.0863 +13 +0.12%
8.CADJPY↓ 95.64 95.75 -11 -0.12%
9.GBPUSD↑ 1.6601 1.6583 +18 +0.11%
10.AUDCAD↑ 1.0153 1.0144 +9 +0.09%
通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ GBP(6回),NZD,USD,JPY,AUD
下落通貨 ⇒ CAD(4回),EUR(2回),CHF,AUD,JPY,USD
月末+週末の最後の需給調整はGBPの買戻しが目立つ流れだったようです。
2014年8月24日日曜日
Review of the Week.(Aug.18th - Aug.22nd.2014)
2014年8月18日(月)~8月22日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①英国
・8月Rightmove住宅価格指数⇒▲2.9%(mom)。
・7月CPI⇒+1.6%(予想+1.8%,yoy)。
CPIコア⇒+1.8%(予想+1.9%,yoy)。
・7月PPIコア⇒+1.9%(予想+1.9%)。
・BOE 8月会合議事録
⇒2名から緊急利上げの提案あり。
⇒2名はMartin Weale氏,Ian McCafferty氏。
⇒「即時利上げでも経済への悪影響限定的」
⇒「将来の引き締めを円滑化する効果あり」
・7月小売売上高⇒+0.1%(予想+0.4%,mom)。
②欧州圏 / スイス
・欧州圏6月貿易収支⇒+eur13.8bio(予想+eur15.0bio)。
・欧州圏製造業PMI⇒50.8(予想51.3)。
・欧州圏サービス業PMI⇒53.5(予想53.7)。
・独7月PPI⇒▲0.1%(予想±0,mom)。
・独8月製造業PMI⇒52.0(予想51.5)。
・独8月サービス業PMI⇒56.4(予想55.5)。
・仏8月製造業PMI⇒46.5(予想47.8)。
・仏8月サービス業PMI⇒51.1(予想50.2)。
・スイス 7月貿易収支⇒+chf 3.98bio(予想+chf1.85bio)。
③米国 / カナダ
・米7月住宅着工件数
⇒1.09mio(予想0.97mio)。8ヶ月振り高水準。
・米7月建築許可件数⇒1.05mio(予想1.0mio)。
・米 NAHB住宅市場指数⇒55(予想53)。7ヶ月振り高水準。
・米7月CPI⇒+2.0%(予想+2.0%,yoy)。
同コアCPI⇒+1.9%(予想+1.9%,yoy)。
・米失業保険申請件数⇒8月16日の週は298千件(予想303千件)。
・米 7月FOMC議事録
⇒メンバー間で出口戦略が真剣に議論される。
⇒詳細を更新して年内に公表へ。
⇒失業率の指標としての有効性では議論が二分。
⇒FOMC内では潜在成長力を引下げ,インフレ見通しを引上げ。
⇒今後の予想失業率も引下げ。
・米 FRB Yellen議長のJackson Hole公演
⇒10月でQEは終了。その後の利上げの時期やペースは慎重に判断。
⇒労働市場回復、物価上昇が早ければ相応に対応。
⇒経済状況に不満足なら引締めは緩やかに。
・加 6月卸売売上高⇒+0.6%(予想+0.4%)。
・加 7月 CPI⇒+2.1%(予想+2.3%,yoy)。
コア CPI⇒+1.7%(予想+1.9%,yoy)。
④豪州 / ニュージーランド
・豪 RBA8月会合議事録
⇒今後相当期間低金利を維持する内容。
⇒強い先行き不透明感を明示。
⇒労働市場に吸収しきれぬ余剰感。
・豪 7月Westpac景気先行指数⇒▲0.1%(mom)。
・豪 6月景気先行指数⇒+0.4%
・NZ 第2四半期PPI Outputs⇒▲0.5%(予想+0.8%,qoq)。
PPI Inputs⇒▲1.0%(予想+0.7%,qoq)。
・NZ RBNZインフレ予想(2年)⇒第3四半期2.2%(第2四半期2.4%)。
⑤日本
・7月貿易収支
⇒▲1兆238億円の赤字(予想▲7,613億円)。
⇒25ヶ月連続赤字(最長記録)。
⇒輸出は3ヶ月ぶりに増加。それ以上の輸入増。
・8月製造業PMI⇒52.4
⑥中国
・8月HSBC製造業PMI⇒50.3(予想51.5)。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・主要国の株式市場回復。債券市場は保合い推移。
・日経平均は15,539.19円で越週(先週15,318.34円)。
・Dow→$17,001.03、S&P500→$1,988.36、Nasdaq→$4,538.55。
・週次ベースではDow+2%、S&P500+1.7%、Nasdaq+1.6%。
・米10年債利回りは、2.40%(先週2.34%)。
・米30年債利回りは、3.16%(先週3.14%)。
②商品市場
・米ドル上昇の反動で商品市場は頭の重い展開。
・原油は5週続落。バレル単価で$93.62(先週$97.06)。
・金価格はオンス単価で$1,280.05(先週$1,304.7)。
③為替市場
・米ドル堅調+続伸。
・欧州通貨は総じて弱い。
・AUD堅調もNZD,CADは低調。
・円も下落。USDJPYは104円が視野に。
1 Key Events.
①英国
・8月Rightmove住宅価格指数⇒▲2.9%(mom)。
・7月CPI⇒+1.6%(予想+1.8%,yoy)。
CPIコア⇒+1.8%(予想+1.9%,yoy)。
・7月PPIコア⇒+1.9%(予想+1.9%)。
・BOE 8月会合議事録
⇒2名から緊急利上げの提案あり。
⇒2名はMartin Weale氏,Ian McCafferty氏。
⇒「即時利上げでも経済への悪影響限定的」
⇒「将来の引き締めを円滑化する効果あり」
・7月小売売上高⇒+0.1%(予想+0.4%,mom)。
②欧州圏 / スイス
・欧州圏6月貿易収支⇒+eur13.8bio(予想+eur15.0bio)。
・欧州圏製造業PMI⇒50.8(予想51.3)。
・欧州圏サービス業PMI⇒53.5(予想53.7)。
・独7月PPI⇒▲0.1%(予想±0,mom)。
・独8月製造業PMI⇒52.0(予想51.5)。
・独8月サービス業PMI⇒56.4(予想55.5)。
・仏8月製造業PMI⇒46.5(予想47.8)。
・仏8月サービス業PMI⇒51.1(予想50.2)。
・スイス 7月貿易収支⇒+chf 3.98bio(予想+chf1.85bio)。
③米国 / カナダ
・米7月住宅着工件数
⇒1.09mio(予想0.97mio)。8ヶ月振り高水準。
・米7月建築許可件数⇒1.05mio(予想1.0mio)。
・米 NAHB住宅市場指数⇒55(予想53)。7ヶ月振り高水準。
・米7月CPI⇒+2.0%(予想+2.0%,yoy)。
同コアCPI⇒+1.9%(予想+1.9%,yoy)。
・米失業保険申請件数⇒8月16日の週は298千件(予想303千件)。
・米 7月FOMC議事録
⇒メンバー間で出口戦略が真剣に議論される。
⇒詳細を更新して年内に公表へ。
⇒失業率の指標としての有効性では議論が二分。
⇒FOMC内では潜在成長力を引下げ,インフレ見通しを引上げ。
⇒今後の予想失業率も引下げ。
・米 FRB Yellen議長のJackson Hole公演
⇒10月でQEは終了。その後の利上げの時期やペースは慎重に判断。
⇒労働市場回復、物価上昇が早ければ相応に対応。
⇒経済状況に不満足なら引締めは緩やかに。
・加 6月卸売売上高⇒+0.6%(予想+0.4%)。
・加 7月 CPI⇒+2.1%(予想+2.3%,yoy)。
コア CPI⇒+1.7%(予想+1.9%,yoy)。
④豪州 / ニュージーランド
・豪 RBA8月会合議事録
⇒今後相当期間低金利を維持する内容。
⇒強い先行き不透明感を明示。
⇒労働市場に吸収しきれぬ余剰感。
・豪 7月Westpac景気先行指数⇒▲0.1%(mom)。
・豪 6月景気先行指数⇒+0.4%
・NZ 第2四半期PPI Outputs⇒▲0.5%(予想+0.8%,qoq)。
PPI Inputs⇒▲1.0%(予想+0.7%,qoq)。
・NZ RBNZインフレ予想(2年)⇒第3四半期2.2%(第2四半期2.4%)。
⑤日本
・7月貿易収支
⇒▲1兆238億円の赤字(予想▲7,613億円)。
⇒25ヶ月連続赤字(最長記録)。
⇒輸出は3ヶ月ぶりに増加。それ以上の輸入増。
・8月製造業PMI⇒52.4
⑥中国
・8月HSBC製造業PMI⇒50.3(予想51.5)。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・主要国の株式市場回復。債券市場は保合い推移。
・日経平均は15,539.19円で越週(先週15,318.34円)。
・Dow→$17,001.03、S&P500→$1,988.36、Nasdaq→$4,538.55。
・週次ベースではDow+2%、S&P500+1.7%、Nasdaq+1.6%。
・米10年債利回りは、2.40%(先週2.34%)。
・米30年債利回りは、3.16%(先週3.14%)。
②商品市場
・米ドル上昇の反動で商品市場は頭の重い展開。
・原油は5週続落。バレル単価で$93.62(先週$97.06)。
・金価格はオンス単価で$1,280.05(先週$1,304.7)。
③為替市場
・米ドル堅調+続伸。
・欧州通貨は総じて弱い。
・AUD堅調もNZD,CADは低調。
・円も下落。USDJPYは104円が視野に。
Stocks : What a Recovery !
主要国の株式市場の復活ぶりはすごいですね。日経平均もしっかり1万5千円台に戻して上を狙っている感じですが、米株ではDow工業平均が1万7千ドル台を回復するなど、史上最高値更新をも視野に入れる水準まで回復してきました。
この米株のチャートも圧巻のチャートと言えますね・・・・
欧州株も堅調で日経平均も必死に食いついているイメージでしょうか。
地政学リスクの表面化などに揺さぶられた株式市場でしたが、その後の地政学リスクの小康や英国、米国が量的緩和政策の出口を模索するという状況にまで回復してきたことなどが大きいのでしょう。
前例のない量的緩和と言う金融政策については、モルヒネだのステロイドだのという批判も多く、米国でも著名な学者たちの間に、FRBは出口のない絶望的な領域に足を踏み入れてしまったと言う意見も多かったという事実があります。
事実QE、QE2、QE3と実施される過程では、この出口なき戦いはQE5・・・QE10・・と果てしなく継続し、最後は国が破綻するという悲観論も非常に多かったと思います。
いま、米英が経済や雇用を立て直し、このQE政策が役割を終えようとしているとするなら、この事実から我々が学ぶべき事は非常に多いと思いますね。
結局量的緩和は終えることはできないのだ、FRBは狡猾にもBOJにその役割を押し付けて自分の庭先だけ綺麗にしようとしているだけだという人もいますが、こう言う一見正論のような話も陰謀論や都市伝説のような程度のものなのかもしれない訳です。
確信犯的にQE政策を賛美するものではありませんが、米英が成功してくれた方が日本も先行きに希望が持てることは間違いないので、基本線は肯定的に見ていきたいと思っています。
Dow Daily. |
S&P500 Daily |
欧州株も堅調で日経平均も必死に食いついているイメージでしょうか。
Dax Daily |
FTSE100 Daily |
NIKKEI Daily |
前例のない量的緩和と言う金融政策については、モルヒネだのステロイドだのという批判も多く、米国でも著名な学者たちの間に、FRBは出口のない絶望的な領域に足を踏み入れてしまったと言う意見も多かったという事実があります。
事実QE、QE2、QE3と実施される過程では、この出口なき戦いはQE5・・・QE10・・と果てしなく継続し、最後は国が破綻するという悲観論も非常に多かったと思います。
いま、米英が経済や雇用を立て直し、このQE政策が役割を終えようとしているとするなら、この事実から我々が学ぶべき事は非常に多いと思いますね。
結局量的緩和は終えることはできないのだ、FRBは狡猾にもBOJにその役割を押し付けて自分の庭先だけ綺麗にしようとしているだけだという人もいますが、こう言う一見正論のような話も陰謀論や都市伝説のような程度のものなのかもしれない訳です。
確信犯的にQE政策を賛美するものではありませんが、米英が成功してくれた方が日本も先行きに希望が持てることは間違いないので、基本線は肯定的に見ていきたいと思っています。
Strong USD is Here to Stay.
先週はドル円でも久し振りに値幅が出ていますが、ドル円の上昇も円安というよりドル高と言う現象の一部と言う目線が正しそうです。
ドルインデックスは80を回復し81台で安定推移していますが、ライバル通貨に対する米ドルの強さはまさに広範にわたっています。
コモディティ市場も低迷していますが、コモディティ通貨の不調とも連動しているようです。
欧州通貨も米ドルに対して下落基調が鮮明です。
EURもGBPも豪快ですね。
ドル円も先週は遂に上に抜けてきました。
このまま104円、105円と超えていけると為替市場にも活気が戻りそうなんですけどね。
夏の後半から秋にかけてはVolatilityの上昇を期待したいところです。
ドルインデックスは80を回復し81台で安定推移していますが、ライバル通貨に対する米ドルの強さはまさに広範にわたっています。
AUDUSD Daily |
NZDUSD Daily |
コモディティ市場も低迷していますが、コモディティ通貨の不調とも連動しているようです。
EURUSD Daily |
欧州通貨も米ドルに対して下落基調が鮮明です。
GBPUSD Daily |
USDJPY Daily |
このまま104円、105円と超えていけると為替市場にも活気が戻りそうなんですけどね。
夏の後半から秋にかけてはVolatilityの上昇を期待したいところです。
EURCHF : Worth Our Careful Attention.
あれだけ批判を浴びながらの開始となった米英のQE政策が、少なくとも相応の成果を上げているように見える事、その為に米国は既に段階的解除過程にあり、英国では解除時期が市場の焦点になっている事は大いなる成果です。
一方で、対照的に開始時期から寧ろ賞賛も期待もされながら、やがて成果の乏しさが疑問視されて追加策の投入が不可避となっているのが欧州の諸政策です。
政策を小出しにして“失われた10年”に突入した日本の教訓から、出し惜しみをしないスタンスで問題に対処するDraghi総裁の鮮やかな手腕は絶賛され、当初は市場からのECBへの信任も総裁自身への信頼も非常に高まったものでした。Draghi総裁は、Fisrt Nameから”Super Mario”と持ち上げられ、諸政策は”Draghi Magic”と持て囃されました。
しかし、効果がない・・・・と言うよりは、効果があっても期待したレベルではない・・・・・それだけ問題の根が深い・・・・という事ではないかと思うのですが、ここへ来て経済指標が底割れしてきている傾向が強まり、まばら模様の統合欧州の中の優等生だったドイツ経済にも失速感が強まっている事がなどから欧州圏に対する市場参加者の警戒感は相当上昇して来たようです。
対USD、対JPYでもユーロは明確は右下がりトレンドですが、欧州域内でもその傾向は明白になっています。
そこでそろそろ心配するべきなのが、EURCHFの下落トレンドです。
今更説明する必要もないのですが、SNB(スイス中銀)は時刻企業の競争力維持のための通貨高の許容上限を対EURで1.20に設定していますので、いよいよ1.21を割って1.20台まで下落してきたEURCHFに関しては、今週は特に注意して動向をモニタリングしていく必要があるでしょう。
いわゆるProgram Tradeで、スイスの政策に変更がなければ必ず儲かると称してEURCHFをひたすら買い下がる戦略も跋扈している中で、遂にここまで下落してきたこの通貨ペアが1.20台でどう展開していくのか?
Stay Tuned ! と言う感じですね。
一方で、対照的に開始時期から寧ろ賞賛も期待もされながら、やがて成果の乏しさが疑問視されて追加策の投入が不可避となっているのが欧州の諸政策です。
政策を小出しにして“失われた10年”に突入した日本の教訓から、出し惜しみをしないスタンスで問題に対処するDraghi総裁の鮮やかな手腕は絶賛され、当初は市場からのECBへの信任も総裁自身への信頼も非常に高まったものでした。Draghi総裁は、Fisrt Nameから”Super Mario”と持ち上げられ、諸政策は”Draghi Magic”と持て囃されました。
しかし、効果がない・・・・と言うよりは、効果があっても期待したレベルではない・・・・・それだけ問題の根が深い・・・・という事ではないかと思うのですが、ここへ来て経済指標が底割れしてきている傾向が強まり、まばら模様の統合欧州の中の優等生だったドイツ経済にも失速感が強まっている事がなどから欧州圏に対する市場参加者の警戒感は相当上昇して来たようです。
EURUSD Daily |
EURJPY Daily |
EURCHF Daily |
EURGBP Daily |
そこでそろそろ心配するべきなのが、EURCHFの下落トレンドです。
今更説明する必要もないのですが、SNB(スイス中銀)は時刻企業の競争力維持のための通貨高の許容上限を対EURで1.20に設定していますので、いよいよ1.21を割って1.20台まで下落してきたEURCHFに関しては、今週は特に注意して動向をモニタリングしていく必要があるでしょう。
いわゆるProgram Tradeで、スイスの政策に変更がなければ必ず儲かると称してEURCHFをひたすら買い下がる戦略も跋扈している中で、遂にここまで下落してきたこの通貨ペアが1.20台でどう展開していくのか?
Stay Tuned ! と言う感じですね。
Precious Metals : Hello...is it me you're looking for?
米ドル上昇の煽りを受けて商品市場は全般的に沈み込んでいますが、地政学などの状況を含めた投資環境面からは上昇しても十分説明がつくはずの貴金属の動向がどうも冴えません。
GOLDは、今回も13百ドルを維持できず、12.8百ドル台の攻防。
SILVERも20ドル台から滑り落ちて19ドル台で再起を図っています。
まだまだ記憶に新しい貴金属の隆盛はQE政策への不安と批判が根底にあったわけですので、米英のQE政策が奏功して出口時期が市場の焦点となる中では、この流れはある意味当然なのかもしれません。
QE失敗⇒ハイパーインフレ⇒通貨価値暴落⇒元祖通貨である金、銀の価値保蔵機能に資本が殺到
と言うシナリオは回避されているということなのでしょう。
実際に、世界中が金や銀を買って備えている状況では、エグイことは起きないものです(笑)。
こういうものは保険程度に保有しておいて、様子を見ると言う局面なのかもしれませんね。世の中的にもそれがちょうど良い訳で、そのちょうど良い環境下では、金価格の上昇にも蓋がされている訳です・・・・・・・・だから、GOLD Locks に合い(i)の手を入れて・・・・この手の程よい状態をGOLDILOCKS(経済)と言う・・・・? マジでそう思いたい流れになっております。
GOLD Daily |
SILVER Daily |
SILVERも20ドル台から滑り落ちて19ドル台で再起を図っています。
まだまだ記憶に新しい貴金属の隆盛はQE政策への不安と批判が根底にあったわけですので、米英のQE政策が奏功して出口時期が市場の焦点となる中では、この流れはある意味当然なのかもしれません。
QE失敗⇒ハイパーインフレ⇒通貨価値暴落⇒元祖通貨である金、銀の価値保蔵機能に資本が殺到
と言うシナリオは回避されているということなのでしょう。
実際に、世界中が金や銀を買って備えている状況では、エグイことは起きないものです(笑)。
こういうものは保険程度に保有しておいて、様子を見ると言う局面なのかもしれませんね。世の中的にもそれがちょうど良い訳で、そのちょうど良い環境下では、金価格の上昇にも蓋がされている訳です・・・・・・・・だから、GOLD Locks に合い(i)の手を入れて・・・・この手の程よい状態をGOLDILOCKS(経済)と言う・・・・? マジでそう思いたい流れになっております。
Top FX Movers of the Week.(Aug.18th - Aug.22nd.2014)
2014年8月18日(月)~8月22日(金)の週を通した週次ベース主要通貨動向です。
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
1.USDJPY↑ 103.87 102.35 +152 +1.46%
2.AUDJPY↑ 96.77 95.40 +137 +1.42%
3.USDCHF↑ 0.9136 0.9024 +112 +1.23%
4.AUDCHF↑ 0.8512 0.8411 +101 +1.19%
5.EURUSD↓ 1.3242 1.3399 -157 -1.19%
6.EURAUD↓ 1.4210 1.4371 -161 -1.13%
7.NZDUSD↓ 0.8401 0.8487 -86 -1.02%
8.CADJPY↑ 94.86 93.93 +93 +0.98%
9.AUDNZD↑ 1.1085 1.0978 +107 +0.97%
10.CADCHF↑ 0.8345 0.8281 +64 +0.77%
通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ USD(4回),AUD(4回),CAD(2回)
下落通貨 ⇒ JPY(3回),CHF(3回),EUR(2回),NZD(2回)
北米と豪州が強く、日欧が弱い流れになっています。特にJPYとCHFの下落は株価堅調の裏返しのようですね。
The Final Round Rush : How They Finished the Week.
2014年8月22日(金)の北米市場における最後の4時間での主要通貨動向です。
通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
1.GBPNZD↓ 1.9717 1.9740 -23 -0.12%
2.GBPAUD↓ 1.7785 1.7804 -19 -0.11%
3.AUDUSD↑ 0.9317 0.9308 +9 +0.10%
4.CADJPY↓ 94.86 94.95 -9 -0.09%
5.GBPJPY↓ 172.14 172.29 -15 -0.09%
6.USDJPY↓ 103.87 103.96 -9 -0.09%
7.AUDCAD↑ 1.0198 1.0190 +8 +0.08%
8.NZDCHF↑ 0.7677 0.7671 +6 +0.08%
9.EURAUD↓ 1.4210 1.4221 -11 -0.08%
10.EURNZD↓ 1.5755 1.5767 -12 -0.08%
通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ AUD(4回),NZD(3回),JPY(3回)
下落通貨 ⇒ GBP(3回),USD(2回),CAD(2回),EUR(2回),CHF
AUDは最後まで失速せずでした。
2014年8月17日日曜日
Review of the Week.(Aug.11th - Aug.15th.2014)
2014年8月11日(月)~8月15日(金)の週次ベースの簡単なReviewです。
1 Key Events.
①米国 / カナダ
・米7月小売売上高
⇒±0%(予想+0.3%,mom)。
⇒Ex-Autoで+0.1%(予想+0.4%,mom)。
・米失業保険申請件数
⇒8月9日の週は311千件(予想295千件)。この6週間で最大値。
・米7月輸入物価指数⇒▲0.2%(予想▲0.4%,mom)。
・米8月Empire State製造業指数⇒14.7(予想20)。
・米7月PPI⇒+1.7%(予想+1.8%,yoy)。
・米8月ミシガン大学消費者信頼感指数⇒79.2(予想82.5)
・加7月住宅着工件数⇒200千件(予想194千件)。
・加6月新築住宅価格指数⇒+0.2%(予想+0.1%,mom)。
・加7月雇用レポート訂正(再発表)。
⇒雇用増は+41.7千人(予想+25.4千人)。
今月8日の発表(+2百人)は誤り。
⇒失業率は7.0%で修正なし。
②欧州圏 / スイス
・欧州圏8月ZEW景況感⇒23.7に急落(予想41.3)。
・欧州圏6月鉱工業生産⇒▲0.3%(予想+0.4%,mom)。
・欧州圏第2四半期GDP⇒±0%(予想+0.1%,qoq)。
・独8月ZEW景況感
⇒8.6に急落(予想18.2)。2012年12月以来の最低値。
・独7月CPI確定値⇒+0.8%(予想+0.8%,yoy)。
・独第2四半期GDP⇒▲0.2%(予想▲0.1%,qoq)。
・仏第2四半期GDP⇒±0%(予想+0.1%,qoq)。
・スイス6月小売売上高⇒+3.4%(予想+0.7%,yoy)。
③日本
・6月第3次産業活動指数⇒▲0.1%(予想±0,mom)。
・7月消費者信頼感⇒41.5(予想42.0)。
・日銀月報
⇒中国経済は安定成長軌道。ただし製造業の過剰設備に問題。
⇒他の新興国経済も成長の勢いに減速感。
⇒本邦輸出部門の回復力強くない。
・6月鉱工業生産⇒▲3.4%(mom)。
・第2四半期GDP
⇒▲1.7%(予想▲1.8%,qoq)。▲6.8%(予想▲7.0%,yoy)。
・6月機械受注⇒+8.8%(予想+15.3%,mom)。
④豪州 / ニュージーランド
・豪NAB 7月Business Confidence⇒11(先月8)。
・豪第2四半期住宅価格指数⇒+1.8%(予想+1.1%,qoq)。
・NZ 7月製造業PMI⇒53(先月53.4)。
・NZ第2四半期小売売上高⇒+1.2%(予想+1.0%,qoq)。
⑤英国
・7月BRC小売売上モニター⇒▲0.3%(yoy)。
・BOE四半期インフレ報告⇒予想以上にハト派的。
・BOE Carney総裁
⇒地政学リスクの尖鋭化を懸念。
⇒欧州圏は構造改革過程。経済成長は小規模。
・7月失業保険申請件数⇒▲33.6千件(予想▲30千件)。
・6月失業率⇒6.4%(予想6.4%)。
・BOE Miles政策委員
⇒賃金上昇が脆弱。労働市場のSlackの証左。
⇒現行の低金利維持は長期化の圧力。
⇒欧州経済は成長なき座礁状態。
・BOEインフレレポート
⇒利上げ開始時期は2015年第1四半期。
⇒政策金利は2016年第4四半期までに2.0%水準へ。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・全体感は株式市場回復+債券市場続伸(金利低下)。
・日経平均も1万5千円台をしっかり回復。
15,318.34円で越週(先週14,778.37円)。
・DOW→$16,662.91、S&P500→$1,955.06、Nasdaq→$4,464.93。
・週次ベースでDow+0.7%、S&P500+1.2%、Nasdaq+2.2%。
・米10年債利回りは2.34%(先週2.43%)。
・米30年債利回りは3.14%(先週3.24%)。
②商品市場
・地政学リスクを睨みながらも上値を抑制される展開継続。
・原油価格はバレル単価で$97.06(先週$97.59)。
・金価格はオンス単価で$1,304.7(先週$1,311.11)。
③為替市場
・雇用統計上方修正→再発表でCADが反発。
・AUDも追随しNZDも含めてコモディティ通貨は堅調。
・指標の良かったCHFが上昇するもEUR,GBPは守勢に。
・GBPとJPYが最弱通貨を争う展開。USDも基調は弱い流れ。
1 Key Events.
・米7月小売売上高
⇒±0%(予想+0.3%,mom)。
⇒Ex-Autoで+0.1%(予想+0.4%,mom)。
・米失業保険申請件数
⇒8月9日の週は311千件(予想295千件)。この6週間で最大値。
・米7月輸入物価指数⇒▲0.2%(予想▲0.4%,mom)。
・米8月Empire State製造業指数⇒14.7(予想20)。
・米7月PPI⇒+1.7%(予想+1.8%,yoy)。
・米8月ミシガン大学消費者信頼感指数⇒79.2(予想82.5)
・加7月住宅着工件数⇒200千件(予想194千件)。
・加6月新築住宅価格指数⇒+0.2%(予想+0.1%,mom)。
・加7月雇用レポート訂正(再発表)。
⇒雇用増は+41.7千人(予想+25.4千人)。
今月8日の発表(+2百人)は誤り。
⇒失業率は7.0%で修正なし。
②欧州圏 / スイス
・欧州圏8月ZEW景況感⇒23.7に急落(予想41.3)。
・欧州圏6月鉱工業生産⇒▲0.3%(予想+0.4%,mom)。
・欧州圏第2四半期GDP⇒±0%(予想+0.1%,qoq)。
・独8月ZEW景況感
⇒8.6に急落(予想18.2)。2012年12月以来の最低値。
・独7月CPI確定値⇒+0.8%(予想+0.8%,yoy)。
・独第2四半期GDP⇒▲0.2%(予想▲0.1%,qoq)。
・仏第2四半期GDP⇒±0%(予想+0.1%,qoq)。
・スイス6月小売売上高⇒+3.4%(予想+0.7%,yoy)。
③日本
・6月第3次産業活動指数⇒▲0.1%(予想±0,mom)。
・7月消費者信頼感⇒41.5(予想42.0)。
・日銀月報
⇒中国経済は安定成長軌道。ただし製造業の過剰設備に問題。
⇒他の新興国経済も成長の勢いに減速感。
⇒本邦輸出部門の回復力強くない。
・6月鉱工業生産⇒▲3.4%(mom)。
・第2四半期GDP
⇒▲1.7%(予想▲1.8%,qoq)。▲6.8%(予想▲7.0%,yoy)。
・6月機械受注⇒+8.8%(予想+15.3%,mom)。
④豪州 / ニュージーランド
・豪NAB 7月Business Confidence⇒11(先月8)。
・豪第2四半期住宅価格指数⇒+1.8%(予想+1.1%,qoq)。
・NZ 7月製造業PMI⇒53(先月53.4)。
・NZ第2四半期小売売上高⇒+1.2%(予想+1.0%,qoq)。
⑤英国
・7月BRC小売売上モニター⇒▲0.3%(yoy)。
・BOE四半期インフレ報告⇒予想以上にハト派的。
・BOE Carney総裁
⇒地政学リスクの尖鋭化を懸念。
⇒欧州圏は構造改革過程。経済成長は小規模。
・7月失業保険申請件数⇒▲33.6千件(予想▲30千件)。
・6月失業率⇒6.4%(予想6.4%)。
・BOE Miles政策委員
⇒賃金上昇が脆弱。労働市場のSlackの証左。
⇒現行の低金利維持は長期化の圧力。
⇒欧州経済は成長なき座礁状態。
・BOEインフレレポート
⇒利上げ開始時期は2015年第1四半期。
⇒政策金利は2016年第4四半期までに2.0%水準へ。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・全体感は株式市場回復+債券市場続伸(金利低下)。
・日経平均も1万5千円台をしっかり回復。
15,318.34円で越週(先週14,778.37円)。
・DOW→$16,662.91、S&P500→$1,955.06、Nasdaq→$4,464.93。
・週次ベースでDow+0.7%、S&P500+1.2%、Nasdaq+2.2%。
・米10年債利回りは2.34%(先週2.43%)。
・米30年債利回りは3.14%(先週3.24%)。
②商品市場
・地政学リスクを睨みながらも上値を抑制される展開継続。
・原油価格はバレル単価で$97.06(先週$97.59)。
・金価格はオンス単価で$1,304.7(先週$1,311.11)。
③為替市場
・雇用統計上方修正→再発表でCADが反発。
・AUDも追随しNZDも含めてコモディティ通貨は堅調。
・指標の良かったCHFが上昇するもEUR,GBPは守勢に。
・GBPとJPYが最弱通貨を争う展開。USDも基調は弱い流れ。
Long Term Interest Rates : Yield Curve is Flattening.
US 10yr Treasury Yield |
いやはや長期金利の低下は予想以上に進んできました。
先週は米30年債利回りが遂に3.107%まで低下、同じく10年債利回りも2.305%まで低下しています。
先週は株式市場も堅調推移でしたので、中長期的にはトレードオフの関係にあると考えられる株式市場も債券市場も上昇貴重を維持しているという図式になります。
ここまで利回りが下がっても資金流入があるという事はもう明らかに求めているものは利回りではなくQualityやSafetyと考えられます。
これをCHFの上昇とも関連付けて考えれば、金融市場はリスク回避バイアスが強まっていると言えるのですが、実際は株式市場も粘り腰を見せており、従来のリスク回避相場の風景とは大分違っています。 しかし非常に気持ち悪い気がする長期金利の急低下ですので、他市場との相関などにも注意しながら大いに気にしていく必要がありそうです。
US 30yr Treasury Yield. |
CHF Strength : Important Levels in Sight.
経済指標も堅調であることは事実ですが、CHFの上昇は昨今の地政学リスク上昇などとの関連も考えてみたくなる事象です。米長期金利の一段の低下などとも共通するような気もします。
CHFは広範に上昇していますが、
特にEURCHFの下落(=CHFの上昇)は強烈です。既に1.21も割るところまで来ていますので、1.20を防衛ラインと公言するスイス中銀の為替介入(EUR買い、CHF売り)の発動も大きなテーマに」なってくることでしょう。
先週はお盆の週でしたが、世界は結構動きましたね。
USDCHF DAILY |
EURCHF DAILY |
CHFは広範に上昇していますが、
特にEURCHFの下落(=CHFの上昇)は強烈です。既に1.21も割るところまで来ていますので、1.20を防衛ラインと公言するスイス中銀の為替介入(EUR買い、CHF売り)の発動も大きなテーマに」なってくることでしょう。
先週はお盆の週でしたが、世界は結構動きましたね。
CAD : Vindicated !
カナダの統計局が8日に発表した雇用統計の内容を訂正、再発表という運びとなりました。予想外に弱かった内容が実は市場予想を上回る内容でしたと言うどんでん返しで、CADには買い戻しが入っています。名誉回復というやつですかね。
特定のプログラムが稼動しなかったために集計漏れが生じたという事らしいのですが、たったの2百人と発表された雇用増が約4万2千人増でしたという内容での再発表でした。
もともとが+2万人水準の予想でしたので、本当はその2倍位以上の雇用者増だったものが、逆に100分の1で過少発表されてしまっていたということです。
”嘘には3種類ある。普通の嘘、酷い嘘、そして統計” と言う格言(?)がありますが、その統計の嘘の背景が人間の集計ミスでしたというのが今回のカナダのドタバタであったと言えるでしょう。
CADの反発力は週明け以降も注目していきましょう。
USDCAD DAILY |
特定のプログラムが稼動しなかったために集計漏れが生じたという事らしいのですが、たったの2百人と発表された雇用増が約4万2千人増でしたという内容での再発表でした。
もともとが+2万人水準の予想でしたので、本当はその2倍位以上の雇用者増だったものが、逆に100分の1で過少発表されてしまっていたということです。
”嘘には3種類ある。普通の嘘、酷い嘘、そして統計” と言う格言(?)がありますが、その統計の嘘の背景が人間の集計ミスでしたというのが今回のカナダのドタバタであったと言えるでしょう。
CADの反発力は週明け以降も注目していきましょう。
GBP Correction : More to Go?
先週は、コモディティ通貨やスイスフランが強く、日米英欧の通貨は揃って引き立て役に回っていました。JPYもぱっとしない展開が続きますが、GBPの調整は随分目立っていました。
G7通貨の中では際立った強さも見せていたGBPですが、英国の引き締め開始時期がやや後退する気配が強まったこともあり、大きく展開が変わってきました。
中長期のロングポジションも相当あったと思われるので、波動を描きながらも下落余地は拡大する可能性があるでしょう。
EURに対しても下落基調が鮮明ですので、GBPの拾い場は慎重に見極めるのが無難な状態が続きそうです。
GBPUSD DAILY |
GBPCHF DAILY |
EURGBP DAILY |
中長期のロングポジションも相当あったと思われるので、波動を描きながらも下落余地は拡大する可能性があるでしょう。
EURに対しても下落基調が鮮明ですので、GBPの拾い場は慎重に見極めるのが無難な状態が続きそうです。
Top FX Movers of the Week.(Aug.11th - Aug.15th.2014)
2014年8月11日(月)~8月15日(金)の週次ベースの主要通貨動向です。
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
1.GBPCAD↓ 1.8182 1.8406 -224 -1.23%
2.CADJPY↑ 93.93 92.94 +99 +1.05%
3.GBPAUD↓ 1.7902 1.8081 -179 -1.00%
4.GBPNZD↓ 1.9658 1.9823 -165 -0.84%
5.AUDJPY↑ 95.40 94.61 +79 +0.83%
6.GBPCHF↓ 1.5062 1.5185 -123 -0.82%
7.EURCAD↓ 1.4596 1.4715 -119 -0.82%
8.USDCAD↓ 1.0893 1.0972 -79 -0.73%
9.NZDJPY ↑ 86.88 86.27 +61 +0.70%
10.CHFJPY↑ 113.39 112.66 +73 +0.64%
通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ CAD(4回),AUD(2回),NZD(2回),CHF(2回)
下落通貨 ⇒ GBP(4回),JPY(4回),EUR,USD
通貨下落の原因となった雇用データの上方修正のあったCADが最強通貨となりました。振り回された市場参加者は怒り心頭ですね・・・・。一方で下落サイドは米英欧日の通貨がそろい踏みとなりました。
The Final Round Rush : How They Finished the Week.
2014年8月15日(金)の北米市場における最後の4時間での主要通貨動向です。
通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
1.AUDJPY↑ 95.40 95.17 +23 +0.24%
2.AUDUSD↑0.9321 0.9304 +17 +0.18%
3.GBPAUD↓1.7902 1.7930 -28 -0.16%
4.EURJPY↑137.14 136.93 +21 +0.15%
5.CHFJPY↑113.39 113.24 +15 +0.13%
6.CADJPY↑ 93.93 93.81 +12 +0.13%
7.NZDJPY↑ 86.88 86.77 +11 +0.13%
8.AUDNZD↑1.0978 1.0966 +12 +0.11%
9.GBPJPY↑170.84 170.66 +18 +0.11%
10.EURUSD↑1.3399 1.3385 +14 +0.10%
通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ AUD(4回),EUR(2回),CHF,CAD,NZD,GBP
下落通貨 ⇒ JPY(6回),USD(2回),GBP,NZD
地政学リスクの小康、株式市場の安定もあり周の終了に向けての調整過程ではJPYが最弱通貨となっています。
2014年8月10日日曜日
Review of the Week.(Aug.4th - Aug.8th.2014)
2014年8月4日(月)~8月8日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①地政学情勢
・露 ウクライナ国境沿いに数万規模の軍を結集。
・露 プーチン大統領が西側諸国への報復経済制裁を指示。
・露 週末前にはプーチン大統領が緊張緩和措置を検討との報道。
・米 オバマ大統領がイラクでの限定空爆を許可⇒空爆実施。
(クルド人居住区防衛の為)
②豪州 / ニュージーランド
・豪6月小売売上高⇒+0.6%(予想+0.3%,mom)。
・豪8月RBA政策決定会合
⇒政策金利(Cash Rate)2.5%に据置き。
⇒据置期間12ヶ月は過去2番目の長さ。
⇒声明文はインフレ圧力は一時的と解釈。
⇒声明文はAUD高への警鐘も削除せず。
・豪7月雇用統計
⇒失業率6.4%(予想6.0%)。12年振り高水準。
⇒2007年以降では初めて米国の失業率を上回る。
⇒新規雇用者数は▲300人(予想+13,200人)。
・NZ第2四半期失業率
⇒5.6%(予想5.8%)。5年以上振りの低水準。
⇒但し主要因は労働参加率の低下。68.9%(Q1は69.3%)。
⇒就業者数増加率は+0.4%(予想+0.7%,Q1は+0.9%)。
③英国
・7月建設業PMI⇒62.4(予想62.0)。
・7月サービス業PMI⇒59.1(予想58.1)。
・6月鉱工業生産⇒+1.2%(予想+1.5%,yoy)。
・6月製造業生産⇒+1.9%(予想+2.1%,yoy)。
・BOE8月政策決定会合
⇒金融政策維持。政策金利0.5%。資産購入gbp375bio。
④欧州 / スイス
・欧州圏8月Sentix投資家信頼感⇒2.7に急落。
・欧州圏6月PPI⇒▲0.8%(予想▲1.0%,yoy)。
・欧州圏7月サービス業PMI⇒54.2(予想54.4)。
・欧州圏6月小売売上高⇒+0.4%(予想+0.5%,mom)。
・欧州圏7月小売業PMI⇒47.6
・ECB8月政策決定会合
⇒金融政策据え置き。政策金利0.15%維持。
・ECB Draghi総裁
⇒地政学リスク上昇の影響を注視。
⇒欧州経済は脆弱な回復軌道にある。
⇒直近の経済データは減速を示唆。
⇒景気は下振れリスクに直面。
・独6月製造業受注
⇒▲3.2%(予想+0.5%,mom)。2011年以降の最低値。
・ポルトガル政府
⇒BES銀(Banco Esprito Santo SA)へのeur4.9bioの救済策を発表。
⇒声明では損失リスクは納税者ではなく投資家(株主+債券保有者)
が負う旨を明示。
・スイス7月SVME製造業 PMI⇒54.3(予想53.1)。
・スイス7月SECO消費者信頼感⇒▲1(予想+4)。
・伊7月サービス業PMI⇒52.8(予想53.2)。
・伊第2四半期GDP
⇒▲0.2%(予想+0.1%,qoq)。
⇒欧州圏第3位の経済がRecessionに逆戻り。
⑤米国 / カナダ
・米7月非製造業ISM⇒58.7(予想56.6)。
⇒2005年12月以来の高水準。
⇒新規受注⇒64.9も2005年8月以来の最高値。
⇒雇用は56.0で過去6ヶ月で最高値。
⇒Business activityは62.4で2011年2月以来の高水準。
・米6月製造業受注指数⇒+1.1%(予想+0.6%,mom)。
・米6月貿易統計⇒▲$41.5bioの赤字(予想▲$44.9bio)。
・失業保険申請件数
⇒8月2日の週は289千人(予想305千人)。
⇒過去8年間の最低値。
⇒4週移動平均も293.5千人で2006年2月以来の最低水準。
・加6月貿易統計⇒+cad1.9bioの黒字。
・加6月建設許可件数⇒+13.5%(予想▲1.8%,mom)。
・加7月雇用統計
⇒雇用者数+0.2千人(予想+25.4千人)。
⇒失業率は7.0%(予想7.1%)。
⑥中国
・7月HSBCサービス業PMI⇒50.0(先月53.1)。
⇒2005年11月以来の最低値。
・7月貿易統計
⇒$47.3bioの黒字(予想$26.0bio)。史上最大額。
⇒輸出増加、輸入減少のトレンドが明確。
⑦日本
・日銀8月政策決定会合
⇒現行金融政策維持。
⇒声明文は、輸出の減速に言及。
⇒生産活動は緩やかな回復軌道も足元は減速感。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・全体的には株式市場下落+債券市場上昇(利回り低下)。
・ロシアが緊張緩和策を取るとの報道に週末前に米株は反発。
・日経平均は金曜日に大幅に下げ。1.5ヶ月振りの1万5千円割れ。
・日経平均の週終値は、14,778.37円(先週15,523.11円)。
・Dow→$16,553.22、S&P500→$1,931.51、Nasdaq→$4,307.01。
・週次ベースでDow+0.4%、S&P500+0.3%、Nasdaq+0.4%と粘り腰。
・米10年債利回りは2.43%(一時2.35%まで下げる。先週2.49%)。
・米30年債利回りは3.24%(一時3.18%まで下げる。先週3.28%)。
②商品市場
・地政学リスクを極めつつリスク縮小バイアス継続。
・原油価格はバレル単価で$97.59(先週$97.65)。
・金価格はオンス単価で$1,311.11(先週$1,293.21)。
③為替市場
・リスク回避バイアス先行。
・JPY,CHF,USDが選好される流れ。
・雇用データ弱くAUD、CADに下落バイアス。
・イタリアがリセッション回帰でEURも下落バイアス維持。
・ドル円は米株と同時に反発し102円で越週。
1 Key Events.
①地政学情勢
・露 ウクライナ国境沿いに数万規模の軍を結集。
・露 プーチン大統領が西側諸国への報復経済制裁を指示。
・露 週末前にはプーチン大統領が緊張緩和措置を検討との報道。
・米 オバマ大統領がイラクでの限定空爆を許可⇒空爆実施。
(クルド人居住区防衛の為)
②豪州 / ニュージーランド
・豪6月小売売上高⇒+0.6%(予想+0.3%,mom)。
・豪8月RBA政策決定会合
⇒政策金利(Cash Rate)2.5%に据置き。
⇒据置期間12ヶ月は過去2番目の長さ。
⇒声明文はインフレ圧力は一時的と解釈。
⇒声明文はAUD高への警鐘も削除せず。
・豪7月雇用統計
⇒失業率6.4%(予想6.0%)。12年振り高水準。
⇒2007年以降では初めて米国の失業率を上回る。
⇒新規雇用者数は▲300人(予想+13,200人)。
・NZ第2四半期失業率
⇒5.6%(予想5.8%)。5年以上振りの低水準。
⇒但し主要因は労働参加率の低下。68.9%(Q1は69.3%)。
⇒就業者数増加率は+0.4%(予想+0.7%,Q1は+0.9%)。
③英国
・7月建設業PMI⇒62.4(予想62.0)。
・7月サービス業PMI⇒59.1(予想58.1)。
・6月鉱工業生産⇒+1.2%(予想+1.5%,yoy)。
・6月製造業生産⇒+1.9%(予想+2.1%,yoy)。
・BOE8月政策決定会合
⇒金融政策維持。政策金利0.5%。資産購入gbp375bio。
④欧州 / スイス
・欧州圏8月Sentix投資家信頼感⇒2.7に急落。
・欧州圏6月PPI⇒▲0.8%(予想▲1.0%,yoy)。
・欧州圏7月サービス業PMI⇒54.2(予想54.4)。
・欧州圏6月小売売上高⇒+0.4%(予想+0.5%,mom)。
・欧州圏7月小売業PMI⇒47.6
・ECB8月政策決定会合
⇒金融政策据え置き。政策金利0.15%維持。
・ECB Draghi総裁
⇒地政学リスク上昇の影響を注視。
⇒欧州経済は脆弱な回復軌道にある。
⇒直近の経済データは減速を示唆。
⇒景気は下振れリスクに直面。
・独6月製造業受注
⇒▲3.2%(予想+0.5%,mom)。2011年以降の最低値。
・ポルトガル政府
⇒BES銀(Banco Esprito Santo SA)へのeur4.9bioの救済策を発表。
⇒声明では損失リスクは納税者ではなく投資家(株主+債券保有者)
が負う旨を明示。
・スイス7月SVME製造業 PMI⇒54.3(予想53.1)。
・スイス7月SECO消費者信頼感⇒▲1(予想+4)。
・伊7月サービス業PMI⇒52.8(予想53.2)。
・伊第2四半期GDP
⇒▲0.2%(予想+0.1%,qoq)。
⇒欧州圏第3位の経済がRecessionに逆戻り。
⑤米国 / カナダ
・米7月非製造業ISM⇒58.7(予想56.6)。
⇒2005年12月以来の高水準。
⇒新規受注⇒64.9も2005年8月以来の最高値。
⇒雇用は56.0で過去6ヶ月で最高値。
⇒Business activityは62.4で2011年2月以来の高水準。
・米6月製造業受注指数⇒+1.1%(予想+0.6%,mom)。
・米6月貿易統計⇒▲$41.5bioの赤字(予想▲$44.9bio)。
・失業保険申請件数
⇒8月2日の週は289千人(予想305千人)。
⇒過去8年間の最低値。
⇒4週移動平均も293.5千人で2006年2月以来の最低水準。
・加6月貿易統計⇒+cad1.9bioの黒字。
・加6月建設許可件数⇒+13.5%(予想▲1.8%,mom)。
・加7月雇用統計
⇒雇用者数+0.2千人(予想+25.4千人)。
⇒失業率は7.0%(予想7.1%)。
⑥中国
・7月HSBCサービス業PMI⇒50.0(先月53.1)。
⇒2005年11月以来の最低値。
・7月貿易統計
⇒$47.3bioの黒字(予想$26.0bio)。史上最大額。
⇒輸出増加、輸入減少のトレンドが明確。
⑦日本
・日銀8月政策決定会合
⇒現行金融政策維持。
⇒声明文は、輸出の減速に言及。
⇒生産活動は緩やかな回復軌道も足元は減速感。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・全体的には株式市場下落+債券市場上昇(利回り低下)。
・ロシアが緊張緩和策を取るとの報道に週末前に米株は反発。
・日経平均は金曜日に大幅に下げ。1.5ヶ月振りの1万5千円割れ。
・日経平均の週終値は、14,778.37円(先週15,523.11円)。
・Dow→$16,553.22、S&P500→$1,931.51、Nasdaq→$4,307.01。
・週次ベースでDow+0.4%、S&P500+0.3%、Nasdaq+0.4%と粘り腰。
・米10年債利回りは2.43%(一時2.35%まで下げる。先週2.49%)。
・米30年債利回りは3.24%(一時3.18%まで下げる。先週3.28%)。
②商品市場
・地政学リスクを極めつつリスク縮小バイアス継続。
・原油価格はバレル単価で$97.59(先週$97.65)。
・金価格はオンス単価で$1,311.11(先週$1,293.21)。
③為替市場
・リスク回避バイアス先行。
・JPY,CHF,USDが選好される流れ。
・雇用データ弱くAUD、CADに下落バイアス。
・イタリアがリセッション回帰でEURも下落バイアス維持。
・ドル円は米株と同時に反発し102円で越週。
Stocks : Time to Take a Breather.
金曜日の株式市場はアジア時間、欧州時間と不調でしたが、ロシアのスタンスの軟化可能性もあり、週末には緊張緩和期待のSqueezeが入ったために米株などはしっかり反発し、週次ベースのパフォーマンスでも陽線ということになりました。
日経平均は先週はAll陰線でしたね。
欧州株はこんな感じです。
下髭の目立つ陽線で週を終えているのが目に付きますね。
米株も然りでした。
ブル転は難しそうですが、下落のモメンタムは相当傷んだと言えそうです。
テクニカルには揉み合いに入るか、もう少し反発有りと言うイメージではないでしょうか。
日経平均日次チャート |
日経平均は先週はAll陰線でしたね。
欧州株はこんな感じです。
DAX30 DAILY |
FTSE DAILY |
下髭の目立つ陽線で週を終えているのが目に付きますね。
米株も然りでした。
DOW DAILY |
S&P500 DAILY |
テクニカルには揉み合いに入るか、もう少し反発有りと言うイメージではないでしょうか。
Italy Back to Recession and EUR is ..........
ドイツ、フランスについで欧州圏で3番目の経済規模となるイタリアが第2四半期もマイナス成長となったことでRecessionに回帰したと騒がれています。実際にEUR売りの材料にもなったわけですが、経済縮小下での継続的な通貨高を経験している日本からすれば、Recessionが単純な通貨下落とは限らないことも知っています。
暫く右下がり出来ていますが、金曜日には少しSqueezeが入りましたね。
チャート的には一旦揉み合うのかなという風に見えますが、基本的には次も材料しだいということなのでしょうね。
金曜日の反発がしっかりしているので、チャート上は右下がりのトレンドラインをブレイクして越週というイメージの絵柄になっていますが、ロングで攻めるイメージでもないと感じます。
EURUSD DAILY |
暫く右下がり出来ていますが、金曜日には少しSqueezeが入りましたね。
チャート的には一旦揉み合うのかなという風に見えますが、基本的には次も材料しだいということなのでしょうね。
金曜日の反発がしっかりしているので、チャート上は右下がりのトレンドラインをブレイクして越週というイメージの絵柄になっていますが、ロングで攻めるイメージでもないと感じます。
Commodity Currencies Lost Steam After Job Reports.
コモディティ通貨ブラケットが足並みを揃えて雇用データの不調を材料に売られる展開になっています。
NZDUSD DAILY 地政学リスクの緊張は、一旦縮小しても必ず再上昇してくる と思います。そうなれば原油などのコモディティが上昇し、 コモディティ通貨群も上昇してくると見ていますが、今は リスク縮小の動きが先に来ているので、コモディティ市場も 為替市場におけるコモディティ通貨群も盛り上がりは今ひとつ と言ったところでしょうか。 |
JPY : More to Go?
先週は、リスク回避の円高というのを久しぶりに垣間見た週でした。
やはりクロス円が綺麗ですね。
株価の下落には一服感も出ていますが、クロス円の下落バイアスは、Selectiveにやればまだまだ攻められるのではないでしょうか。
USDJPY DAILY |
AUDJPY DAILY |
EURJPY DAILY |
GBPJPY DAILY |
やはりクロス円が綺麗ですね。
株価の下落には一服感も出ていますが、クロス円の下落バイアスは、Selectiveにやればまだまだ攻められるのではないでしょうか。
USDJPY : Back to the Drawing Board at 102 Mark.
ロシアが緊張緩和策を用意との報道に週末に米株が買い戻される展開となる中、円高バイアスも後退し、ドル円はフラフラと上昇し、最後は102円ちょうど近辺での越週になりました。
金曜日の陰線は実体が短くて非常に下髭の長さが目立っています。
ドル円は上がっても下がっても走りきれずに102円に回帰する展開がもうどのくらい続いているのでしょうか・・・・
チャートで見ても102円に横の線を引けば、非常に多くのロウソク足の上端、下端に触ることがわかりますね。
ある意味で振り出しに戻った感じではありますが、最近は値幅も拡大傾向にあるドル円が週明けからどちらに動き出すのかに注目しましょう。基本は株価とのタンデムな動きとなりそうですね。
USDJPY DAILY |
金曜日の陰線は実体が短くて非常に下髭の長さが目立っています。
ドル円は上がっても下がっても走りきれずに102円に回帰する展開がもうどのくらい続いているのでしょうか・・・・
チャートで見ても102円に横の線を引けば、非常に多くのロウソク足の上端、下端に触ることがわかりますね。
ある意味で振り出しに戻った感じではありますが、最近は値幅も拡大傾向にあるドル円が週明けからどちらに動き出すのかに注目しましょう。基本は株価とのタンデムな動きとなりそうですね。
Top FX Movers of the Week.(Aug.4th - Aug.8th.2014)
2014年8月4日(月)~8月8日(金)の週次ベースの主要通貨動向です。
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
1.NZDJPY↓ 86.27 87.26 -99 -1.15%
2.CADJPY↓ 92.94 93.89 -95 -1.02%
3.AUDJPY↓ 94.61 95.54 -93 -0.98%
4.GBPJPY↓171.10 172.60 -150 -0.88%
5.EURJPY↓136.80 137.71 -91 -0.67%
6.NZDCHF↓0.7656 0.7706 -50 -0.65%
7.NZDUSD↓0.8457 0.8508 -51 -0.60%
8.USDJPY↓102.00 102.56 -56 -0.55%
9.CADCHF↓0.8248 0.8292 -44 -0.53%
10.AUDCHF↓0.8396 0.8437 -41 -0.49%
通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ JPY(6回).CHF(3回),USD
下落通貨 ⇒ NZD(3回),AUD(2回),USD(2回),CAD,GBP,EUR
JPYとCHFの上昇はやはりリスク回避バイアスを反映していますね。
The Final Round Rush : How They Finished the Week.
2014年8月8日(金)の北米市場における最後の4時間の主要通貨動向です。
通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
1.CADJPY↑ 92.94 - 92.78 +16 +0.17%
2.AUDJPY↑ 94.61 - 94.46 +15 +0.16%
3.USDJPY↑102.00-101.85 +15 +0.15%
4.GBPJPY↑171.10-170.86 +24 +0.14%
5.NZDCAD↓0.9279-0.9292 -13 -0.14%
6.EURJPY↑136.80-136.64 +16 +0.12%
7.NZDUSD↓0.8457-0.8465 -8 -0.09%
8.AUDNZD↑1.0963-1.0953 +10 +0.09%
9.CADCHF↑0.8248-0.8241 +7 +0.08%
10.CHFJPY↑112.66-112.57 +9 +0.08%
通貨ペアの」分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ CAD(3回),AUD(2回),USD(2回),GBP,EUR,CHF
下落通貨 ⇒ JPY(6回),NZD(3回),CHF
株価とタンデムの動きでしたが、週の終了に向けての円高バイアスの縮小は目立っていましたね。
2014年8月3日日曜日
Review of the Week.(July 28th - Aug 1st.2014)
2014年7月28日(月)~8月1日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①米国 / カナダ
・米7月Conference Board消費者信頼感指数
⇒90.9(予想85.5)。2007年10月以来の最高値。
・米5月S&P Case-Shiller20都市住宅価格指数⇒+9.3%(予想+9.8%)。
・米第2四半期GDP
⇒+4.0%(予想+3.1%,yoy)。
⇒2013年第3四半期以来の強さ。
・米7月FOMC政策会合
⇒今回もサプライズなし。
⇒予定通りTapering継続。資産購入額は$10bio減額して$25bioに。
・米失業保険申請件数⇒7月26日の週は302千件(予想300千件)。
・米7月製造業ISM⇒57.1(予想56.0)。
・米7月雇用統計
⇒非農業部門雇用者数(NFP)⇒+209千人(予想+230千人)。
⇒6月分は288千人から298千人に上方修正。
⇒失業率は6.2%に上昇(予想6.1%)。
・米6月個人所得⇒+0.4%(予想+0.4%,mom)。
・米6月個人消費支出⇒+0.4%(予想+0.4%)。
・加5月GDP⇒+0.4%(予想+0.3%,mom)。
②英国
・6月Mortgage Approval
⇒+67.2千件(予想+62千件)。
⇒1月以来の増加。
・IMF
⇒英国の緩和政策は早期見直しが必要。
・7月GFK消費者信頼感⇒▲2に低下。
・7月製造業PMI⇒55.4(予想57.2)。2013年7月以来の低水準。
③日本
・6月雇用データ
⇒失業率3.7%に上昇(予想3.5%)。
・6月家計調査支出⇒▲3.0%(予想▲3.7%,yoy)。
・6月小売売上高⇒▲0.6%(予想▲0.4%,yoy)。
・日銀石田政策委員
⇒輸出が横ばい且つ失速傾向。
⇒円安が齎す輸出増強効果も不明確。
⇒7月-9月の消費回復がポイント。
・6月鉱工業生産⇒▲3.3%(予想▲1.2%,mom)。
④欧州 / スイス
・欧州圏7月CPI
⇒+0.4%(予想+0.5%,yoy)。
⇒2009年10月以来の低水準。
⇒10ヶ月連続の1%未満。
・欧州圏6月雇用データ
⇒失業率11.5%(予想11.6%)。2012年9月以降の最低値。
⇒失業者数▲152千人。単月の減少数は2014年最大。
・独7月CPI⇒+0.8%(予想+0.8%,yoy)。
・独7月失業率⇒6.7%(予想6.7%)。
・伊7月製造業PMI⇒51.9(予想52.8)。
⑤豪州 / ニュージーランド
・豪第2四半期輸入物価⇒▲3.0%(予想▲1.5%,qoq)。
・豪6月住宅建設許可件数⇒▲5.0%(予想±0,mom)。
・豪第2四半期PPI⇒▲0.1%(mom)、+2.3%(yoy)に低下。
・NZ6月建設許可⇒+3.5%(mom)。
⑥中国
・7月製造業PMI⇒51.7(予想51.4)。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・全体観は株式下落、債券保合いのバイアス。
・日経平均は健闘。(官製相場との指摘もあるが)
週末も15,523.11円で越週(先週15,457.87円)。
・Dow→$16,494.33、S&P500→$1,925.38、Nasdaq→$4,352.64。
・週次でDow▲2.8%、S&P500▲2.7%、Nasdaq▲2.2%。
・米10年債利回りは2.49%(先週2.47%)。
・米30年債利回りは3.28%(先週3.24%)。
②商品市場
・値動きの荒い展開にリスク縮小バイアスが上昇。
・原油価格はバレル単価で$97.65まで下落(先週$101.89)。
・金価格も乱高下。オンス単価で$1,293.21で越週(先週$1,307.06)。
③為替市場
・米ドル堅調バイアスは継続。
・GBPやCADが弱く、EUR,CHFは対ドル以外のクロス取引では反発。
・ドル円はレンジを上抜け。
一時103円台を付けたが102円台ミドルで越週。
1 Key Events.
①米国 / カナダ
・米7月Conference Board消費者信頼感指数
⇒90.9(予想85.5)。2007年10月以来の最高値。
・米5月S&P Case-Shiller20都市住宅価格指数⇒+9.3%(予想+9.8%)。
・米第2四半期GDP
⇒+4.0%(予想+3.1%,yoy)。
⇒2013年第3四半期以来の強さ。
・米7月FOMC政策会合
⇒今回もサプライズなし。
⇒予定通りTapering継続。資産購入額は$10bio減額して$25bioに。
・米失業保険申請件数⇒7月26日の週は302千件(予想300千件)。
・米7月製造業ISM⇒57.1(予想56.0)。
・米7月雇用統計
⇒非農業部門雇用者数(NFP)⇒+209千人(予想+230千人)。
⇒6月分は288千人から298千人に上方修正。
⇒失業率は6.2%に上昇(予想6.1%)。
・米6月個人所得⇒+0.4%(予想+0.4%,mom)。
・米6月個人消費支出⇒+0.4%(予想+0.4%)。
・加5月GDP⇒+0.4%(予想+0.3%,mom)。
②英国
・6月Mortgage Approval
⇒+67.2千件(予想+62千件)。
⇒1月以来の増加。
・IMF
⇒英国の緩和政策は早期見直しが必要。
・7月GFK消費者信頼感⇒▲2に低下。
・7月製造業PMI⇒55.4(予想57.2)。2013年7月以来の低水準。
③日本
・6月雇用データ
⇒失業率3.7%に上昇(予想3.5%)。
・6月家計調査支出⇒▲3.0%(予想▲3.7%,yoy)。
・6月小売売上高⇒▲0.6%(予想▲0.4%,yoy)。
・日銀石田政策委員
⇒輸出が横ばい且つ失速傾向。
⇒円安が齎す輸出増強効果も不明確。
⇒7月-9月の消費回復がポイント。
・6月鉱工業生産⇒▲3.3%(予想▲1.2%,mom)。
④欧州 / スイス
・欧州圏7月CPI
⇒+0.4%(予想+0.5%,yoy)。
⇒2009年10月以来の低水準。
⇒10ヶ月連続の1%未満。
・欧州圏6月雇用データ
⇒失業率11.5%(予想11.6%)。2012年9月以降の最低値。
⇒失業者数▲152千人。単月の減少数は2014年最大。
・独7月CPI⇒+0.8%(予想+0.8%,yoy)。
・独7月失業率⇒6.7%(予想6.7%)。
・伊7月製造業PMI⇒51.9(予想52.8)。
⑤豪州 / ニュージーランド
・豪第2四半期輸入物価⇒▲3.0%(予想▲1.5%,qoq)。
・豪6月住宅建設許可件数⇒▲5.0%(予想±0,mom)。
・豪第2四半期PPI⇒▲0.1%(mom)、+2.3%(yoy)に低下。
・NZ6月建設許可⇒+3.5%(mom)。
⑥中国
・7月製造業PMI⇒51.7(予想51.4)。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・全体観は株式下落、債券保合いのバイアス。
・日経平均は健闘。(官製相場との指摘もあるが)
週末も15,523.11円で越週(先週15,457.87円)。
・Dow→$16,494.33、S&P500→$1,925.38、Nasdaq→$4,352.64。
・週次でDow▲2.8%、S&P500▲2.7%、Nasdaq▲2.2%。
・米10年債利回りは2.49%(先週2.47%)。
・米30年債利回りは3.28%(先週3.24%)。
②商品市場
・値動きの荒い展開にリスク縮小バイアスが上昇。
・原油価格はバレル単価で$97.65まで下落(先週$101.89)。
・金価格も乱高下。オンス単価で$1,293.21で越週(先週$1,307.06)。
③為替市場
・米ドル堅調バイアスは継続。
・GBPやCADが弱く、EUR,CHFは対ドル以外のクロス取引では反発。
・ドル円はレンジを上抜け。
一時103円台を付けたが102円台ミドルで越週。
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