2013年12月22日日曜日

Precious Metals : Also Tapering Off.

FRBのTapering決定は米ドルを押し上げる以上に貴金属の足元をすくってしまったかもしれません。金価格は1オンス12百ドルも割り込み、週末に小戻ししていますが年初来の下落は単年ベースで30年以上ぶりの規模となっています。
GOLD DAILY ⇒ Failed to Bounce.

こうなると銀価格もタンデムですね。1オンス当たりで$20を割り込む水準で越週です。

SILVER DAILY ⇒ Even $20 Ounce is Heavy.








貴金属は主要国が異次元緩和政策を取る中で資産の裏付けなく紙幣をする捲る環境下、既存通貨への不信感やインフレリスクを嫌気した資金流入による大幅な値上がりを享受しましたが、やがてその役割がBitcoinなどに代替されてしまい、頼みのインドや中国からの需要も変節してきた為に反発のキッカケを見つけられない状態となっていました。

ここへ来てFRBがTaperingというQE政策の縮小を採択した事からインフレリスクの低減を背景に更なる売り圧力に晒されてしまっている状況です。

2013年序盤は貴金属に関しては、ショートにはしないけど今は買い増さないと言うスタンスの投資家が殆どでしたが、今では貴金属は先物でショートポジションを取る勢力も相当多く、Squeezeが起きても不思議は無い環境ではありますが、今回の米国のTaperingは新たな売り材料となってしまった感もあります。

2014年には、どこかでどんでん返しがあるのでしょうか?