2013年12月15日日曜日

Review of the Week.(Dec.9th - Dec.13th.2013)

12月9日(月)~13日(金)の週の簡単なReviewです。

1 Key Events.

  ①欧州 / スイス
  ・欧州圏Sentix投資家信頼感⇒予想外の低下(8まで低下)。
  ・欧州圏10月工業生産⇒▲1.1%。
  ・独10月鉱工業生産⇒▲1.2%(mom)。
  ・独10月貿易収支⇒eur16.8bioに低下。
  ・スイス11月失業率⇒3.2%(unch)。
  ・スイス10月小売売上高⇒+1.2%に上昇(yoy)。
  ・ECBの資産査定に備えて欧州金融機関が海外資産を縮小
   ⇒ユーロのレパトリ加速。
  ・ECBボード Coeure⇒欧州はデフレリスク低く米国のようなQEは不要。
  ・ECB月例報告⇒資金市場の金利上昇を牽制。
  ・ECB Liikanen⇒金利は相当期間現行水準以下で推移。
         政策オプションは多岐に渡り必要に応じて実施。
  ・スイスSNB⇒CHFの対EURレートの上限1.2は不変のポリシー
        必要に応じてCHF売り介入も辞さず
        政策金利のゼロ金利政策は有効に機能。
  ・Eur22.7bioの3年物LTROが返済へ(市場予想の約4倍)
  ・スイス11月PPI⇒▲0.1%(mom),▲0.4%(yoy)。


 ②日本
  ・第3四半期GDP確定値⇒暫定値+0.5%から+0.3%に下方修正。
  ・10月経常収支⇒▲1,279億円と9ヶ月ぶり赤字。
  ・11月工作機械受注⇒+15.4%(mom)。
  ・10月第三次産業指数⇒▲0.7%(mom)。
  ・11月消費者信頼感⇒42.5に上昇。
  
 ③英国
  ・10月鉱工業生産⇒+0.4%(mom),+3.2%(yoy)。
  ・10月貿易収支⇒▲GBP9.7bioに赤字拡大。
  ・BOE Carney総裁⇒フォワードガイダンスは成功している。
          英国経済の回復は加速傾向。
          完全正常化にはまだ時間が掛かる。
 
 ④米国
  ・St.Louis連銀 Bullard総裁⇒12月のTaperingに言及。
        雇用データで判断すればTapering開始可能性が上昇。
        小規模なTapering後に2014年前半の動向を見極めれ
        ば良い。
  ・Dallas連銀 Fisher総裁⇒It's time to taper.
  ・米議会上院下院超党派による予算案を提出⇒上院を通過。
                3年越しの懸案の決着期待
  ・11月小売売上高⇒+0.7%(予想+0.3%)。
  ・12月6日の週の失業保険姿勢件数⇒368千件に増加
                  (予想321千件)。

   ⑤中国
  ・10月工業生産⇒前月の+10.3%⇒+10%に減少。
  ・11月小売売上高⇒前月+13.3%⇒+13.7%に上昇。

   ⑥豪州 / ニュージーランド
  ・豪11月NABビジネス信頼感⇒5に低下。
  ・豪11月住宅借り入れは1%上昇。
  ・豪12月Westpac消費者信頼感⇒▲4.8%の低下。
  ・RBNZ12月会合⇒OCR金利は2.5%に据え置き。
        声明文はタカ派的トーンで今後の引締めを示唆。
        為替市場のNZD高には懸念を表明。
  ・RBA Stevens総裁⇒利下げより豪ドル安による景気刺激
           が理想。
          AUDUSDは0.95よりも0.85寄りが
           好ましい水準。
          現時点での為替介入はコストに
           見合わない。

 ⑦CFTCデータ(123)
  円売りポジションが大幅拡大。
  ・ユーロは前週までのショートからロングへ転換
  ・英国ポンドはロングポジションが拡大。
  ・豪ドルとカナダドルはショートポジション拡大

2 金融市場

 ①格式市場 / 債券市場
  ・米株は週次ベースでマイナス
  ・債券市場は行って来いでほぼFlat。
  ・週次でDow⇒▲1.7%,S&P500⇒▲1.7%,Nasdaq⇒▲1.5%。
  ・日経平均は週次で103円上昇(+0.67%)と全体の牽引役に
  ・米10年債利回りは2.87%(先週2.86%),
   30年債は3.88%(先週3.89%)。

 ②商品市場
  ・クリスマス相場で全体的に小動きのレンジ取引。

 ③為替市場
  ・円安進行⇒週前半で反発も後半に再下落。
  ・ドル円の103.92、ユーロ円の142.81は共に5年ぶり高値
  ・週終値は103.19、141.76まで調整して越週。
  ・資源国通貨は小反発の展開。
  ・ユーロドルのベーシススワップが2008年以来のプレミアムに。
   (ユーロの先物が直物より高い状態)