2014年9月28日日曜日

Review of the Week.(Sept.22nd - Sept.26th.2014.

2014年9月22日(月)~9月26日(金)の週の簡単なReviewです。

US Dollar Index : At the Highest Since 2010 on 11 Weeks Winning Streak.

US Dollar Index.

ドルインデックスが11週連騰で2010年以来の高値圏に到達しました。(85.70ish)。

価格もモメンタムも上向きですので、この流れで86台を回復していく可能性もあります。

チャートは流石にかなりの急勾配になっていますが、よく見ると70台から90台寸前まで上昇した2010年当時もこの程度の急角度での上昇を維持していた事がわかります。

米ドル上昇に死角なし・・・・と言う雰囲気ではありますが、一方で米株も米債も転換点に差し掛かっている可能性があるとすると・・・米国に還流した資本はどこに行くのでしょうか・・・・

今週は9月末と言う大きな節目を通過する事や週末の米雇用統計を含む重要経済指標も予定されているので、米ドルの動向にも加速、調整両面の可能性を見ておく必要がありそうです。

Volatilityだけは保証出来る・・・・と言う感じですかね。

Nekkei : Leading the Pack Now.

反落かどうかは今後の展開次第ですが、目先の高値をつけて調整局面入りした感もある主要国株式市場の中で、今後も資金流入が見込まれる日本株は比較的安定した推移です。
Nikkei Daily

Dow Daily
Dax Daily
欧米株のチャート形状は明らかにTop-Outを示唆するものになってきましたが、9月末前後の日経平均も要注目ですね。

かつて、Black Monday後の世界株安の大混乱期から最初に立ち上がったのは日本株であったと言う事を誇らしげに語る人は最近では随分少なくなってきましたが、足元は日本株が存在感を示しているという事は言えそうですね。

いよいよ9月も月末週です。Sit Tight and Stay Tuned.

JPY : Going Through Half Fiscal Year End.

9月末を視野に入れた所ですが、ドル円の状況と他のクロス円の状況は少し違ってきたようです。円安・・・ではありますが、要はこれ、ドル高の相場であるということなんですね。
USDJPY DAILY

EURJPY DAILY
AUDJPY DAILY
ドル円は、週末に再充電して110円でも目指そうかというイメージのチャートになっていますが、ユーロ円や豪ドル円は・・・・ありゃりゃ・・・・円高じゃないの・・・・と言う足元の状況になっています。

ここのところ、対米ドルのパフォーマンスで、他通貨よりも日本円の方が健闘している(踏み止まっている)と言うことで、クロス取引では円高になっているということですね。

こういう状況で、円安が速すぎるとかいう議論をしても意味がないとも言えますし、そうは言ってもやはり米ドル建ての貿易取引が大層なのだとすればやはり問題であると言う事も出来る訳ですね。

ただ、意外と日本円の独歩安のような勘違いをしているとしか思えない人々が多いように感じるのも事実です。

下手するとドル円が110円に乗せながら、クロス円では円高方向にチャートがBreakと言う展開もありですね。

米雇用統計、日銀短観と材料を消化しながら今週の動きをしっかり見ていきましょう。

AUDNZD : The Correction is Over.

AUDNZDは先週目先のボトムを打って上昇再開の可能性が出てきました。
AUDNZD DAILY

これで前回高値を更新するとチャート的にも修復されるイメージですね。

先週のボトムは、過去の反発ポイントと横一線で並ぶ、綺麗な転換点になりましたトリプルボトムのような形状ですね。

米ドルに対しては、AUDもNZDも下落しているわけですが、その程度の差からクロス取引でも大きく且つ持続性のある値動きが出てきています。

為替市場も久し振りにテーマに事欠かない状況が戻ってきました。

NZD : Steep Decline and This is What They Want.

先週はコモディティ通貨が圧巻のUnderperformerでしたが、中でもNZDの下落が特に目を引きます
NZDUSD DAILY

当局者が、自国通貨高を牽制したり嘆いたりするのは珍しくなく(特に日本では長年当たり前の風景でしたね)、ニュージーランドの当局者がNZDは高すぎると唱えることに違和感はありませんが、そのトーンは半端ではない強さと切実さを感じさせるものです。

RBNZ(NZ中銀)のWheeler総裁のコメントを少しチェックしてみましょう。

The exchanged rate is unjustified and unsustainable.

The real exchange rate has not adjusted materially to the recent downward movement in commodity prices.

Global dairy prices have fallen by 45% since February 2014. Despite this, in August, New Zealand's real effective exchange rate was 1% higher than its February 2014 level.

Past experience suggests that when the New Zealand dollar begins depreciating from an unjustified and unsustainable level, the ultimate adjustment can be large.

正当化出来ない、維持不能な水準であり、商品市場の下落を反映していない。経験則で言えば、不当な高値圏からの調整が始まると相当大幅な下落となる・・・・・・

なんて・・・・当局者の発言としても極めて強い類だと思います。

ECBの緩和目的がユーロ安誘導であったことは、ほぼコンセンサスになっていますし、アベノミクスの柱の一つは円安でもありました。ドル高の背景は、FEDのTapering等の自国要因だけではなく、これら外部要因(他国要因)とのベクトルの一致という背景がある訳ですね

だからメガトレンドになる・・・・? マクロ系等も久し振りに大きなポジションを取りたくなるのも無理はないわけですね。

Gold + Silver : Many Sellers and Two Big Buyers?

米ドル上昇の継続の影で復活のキッカケがつかめない商品市場ですが、貴金属も相変わらず冴えませんね。
GOLD DAILY

SILVER DAILY
商品市場には為替市場のような流動性や取引量は無い訳ですが、これだけ受給が傾く中で、う有象無象の投資家の売りをひたすら受け止めている買い手の存在が指摘されています

貴金属の上昇時にはインドや中国の無尽蔵の需要が指摘され、金価格は1オンス8千ドルに到達するだろうなどと言われていた訳ですが、最近の近金属下落相場の中で目立つのは、二つの中央銀行という事のようです。

ロシアと中国・・・です。

欧米中心の国際秩序のアキレス腱の一つは、Fiat Moneyです。金本位制時代と違って、今のお金はただの紙切れなんですね。

Russian CB Gold Reserves
だからこそQE政策が可能になるわけですが、この量的緩和という紙幣を刷りまくる政策が破綻するときには間違いなく通貨危機が起こるわけです。その意味で、米英がQE政策の出口に近づくことは日本や欧州にとっても大変心強い訳ですね。

かつて金や銀が暴騰したのもQE政策への批判や不安が背景であった訳ですが、米のTaperingの議論の頃から、どうやら今回は大丈夫そうだということで貴金属には強い逆風が吹き続けてきました。


まだこの先どうなるか安心できない状況の中で、欧米中心の国際秩序の対立軸となるロシアや中国が貴金属の備蓄を急ピッチで増加させているというのは極めて興味深い・・・と同時に怖い話です

地政学リスクも多様化しながら上昇中と言う事実がありますので、どこかで貴金属市場の流れが急展開する事もあるかもしれませんね

Top FX Movers of the Week.(Sept.22nd - Sept.26th.2014)

2014年9月22日(月)~9月26日(金)の週次ベースの主要通貨パフォーマンスです。

    通貨ペア  週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
1.NZDUSD↓ 0.7862  0.8120  -258   -3.28% 

2.NZDJPY↓  85.92    88.54   -262   -3.05% 

3.GBPNZD↑ 2.0649  2.0051  +598   +2.90% 

4.NZDCHF↓ 0.7480  0.7639  -159   -2.13% 

5.EURNZD↑ 1.6121  1.5798  +323   +2.00% 

6.AUDUSD↓ 0.8761  0.8927  -166  -1.89% 

7.USDCAD↑ 1.1156  1.0951  +205  +1.84% 

8.CADJPY↓   97.92   99.57   -165  -1.69% 

9.AUDJPY↓   95.74   97.35   -161  -1.68% 

10.GBPAUD↑ 1.8532 1.8236   +296  +1.60% 

通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ USD(3回),JPY(3回),GBP(2回),CHF,EUR
下落通貨 ⇒ NZD(5回),AUD(3回),CAD(2回)

米ドル上昇シナリオ続行中で、コモディティ通貨が総じて負け組に回っています。

The Final Round Rush : How They Finished the Week.

2014年9月26日(金)の北米市場における最後の4時間の主要通貨動向です。

  通貨ペア    終値   始値 変動(pips) 変動(%)
1.NZDCAD↓ 0.8770  0.8786  -16  -0.18% 

2.NZDJPY ↓  85.92   86.04   -12  -0.14% 

3.EURAUD↓ 1.4470  1.4489  -19  -0.13% 

4.EURCAD↓ 1.4149  1.4167  -18  -0.13% 

5.CHFJPY↓ 114.82  114.95   -13  -0.11% 

6.EURJPY↓ 138.59  138.74   -15  -0.11% 

7.AUDNZD↑ 1.1137  1.1126   +11  +0.10% 

8.AUDCHF↑ 0.8335  0.8327    +8   +0.10% 

9.CADCHF↑ 0.8524  0.8516    +8   +0.09% 

10.NZDUSD↓ 0.7862  0.7869    -7   -0.09% 

通貨ペアの分解結果は以下の様になります。
上昇通貨 ⇒ CAD(3回),JPY(3回),AUD(3回),USD
下落通貨 ⇒ NZD(4回),EUR(3回),CHF(3回)

NZDは下げどまらない感じですね・・・

2014年9月21日日曜日

Review of the Week.(Sept.15th - Sept.19th.2014)

2014年9月15日(月)~9月19日(金)の週の簡単なReviewです。

GBP : Before and After the Scotland Referendum.

先週のScotland独立に関する住民投票は、予想以上の一大イベントになりました

投票日に向けてじわじわと勢力を拡大してきた独立賛成派が、直前の一部世論調査では優勢になっていた為に一気にヒートアップした感がありましたが、最後は所謂浮動票が保守的な方向に流れたために独立は否決されて終了しました。

英国全体が経済回復も顕著で順風であった事も大きいと思われますが、実際に英経済が不調時に行われていたら全く違った展開になっていた可能性もあるのではないでしょうか
 個人的には、Scotlandの人々が独立問題に関してはほぼEvenにSplitするのだという事実に非常に驚きました

GBPですが、投票日に向けて売り込まれてきましたが、結果を受けて反発・・・・・ただし、大きな流れを転換させるところまでは戻りきれずに失速している感が強いチャートとなっています。
GBPUSD DAYLY

GBPUSDの日次チャートは、Gap Downしたところの窓埋めをしたけれど、そこから反落している形状になっています。

しかもイベント終了時に大きめの陽線を出して、次に大きめの陰線と長い上髭と言う組み合わせですので、基本通りの見方をすれば、これは売りシグナルと読めるパターンということになります。

GBPJPY DAILY

GBPJPYの日次チャートも凄まじい形状ですね。

最後は実体の短い陰線ですが、上髭の長さが尋常ではないです。ドル円の影響が大なのですが、ある水準から上の上昇が全て否定されたような形状ですので、このあと陰線が出るとしっかり売りが出るというイメージではないでしょうか。

Scotland独立は阻止されたものの、GBPに刻まれたダメージは相当大きかったと言う結論なのかもしれません

USDJPY : 107⇒109⇒108⇒?

107円台で始まった先週は108円台に突入後も保息を緩めず109円台に突入し、一気に109円台半ばまで駆け上がりました。一時は真剣に110円を視野に捉えていましたね。
USDJPY DAILY

長期間の膠着レンジ相場から一気に上放れて来た事が明示されたチャートですが、一気にVolatilityが上昇してきましたね。

今回の上昇の起点は取り方にもよりますが、やはり上がっても下がってもここに戻されるという傾向が強かった102円と見ておくのが正解だと思います。

すると今回の上昇は、102円から金曜日の高値109円46銭ということになり、ほぼ7円50銭の上昇ということになります。これが第一波だったとすれば、第二波の調整波を経て第三波の上昇で110円超えをトライするというシナリオになるのでしょう。

金曜日は108円台後半までそこそこの調整をしていますが、なんといっても7円以上の上昇に対する調整ですので今週は下値メドを探る展開となりそうですね。週初に上がったとしても109円46銭をクリアできずに再反落すれば調整過程に入っていることが確認できると思われます。

今回の円安ドル高トレンドが値幅的にも時間的にも大きなトレンドとなるためには、調整幅は深いほうが健全ということになりますが、本邦勢の期末に向けた需給との兼ね合いもありますので、しっかりと注目していく必要がありますね。

AUD : Here is another Big Trend.

今回もAUDの反落はやはり中国経済への懸念が引き金になりました
AUDUSD DAILY

直近のチャートは急勾配の右下がりです。

AUDUSDはUSDの好調さを考えれば仕方ないとも言えますが、コモディティ通貨同士のクロスでもAUDの劣勢は明白になっています。

特に絶好調のCADとの力関係は以下の通りです。
AUDCAD DAILY


まさに断崖絶壁を転げ落ちるイメージになっていますね・・・・

中長期に上昇トレンド入りが期待されてきたAUDNZDにも調整が入っています

AUDNZD DAILY
AUDNZDの日次チャートは、明らかに重要なサポートラインに引っ掛かっているので、ここは買ってみるのも悪くないというイメージではありますが、ファンダメンタルズ的にも豪州の対中貿易はかなり落ちているようで、中国の経済指標の悪化を裏書する内容になっているようです。

中国は先週実質的な追加緩和に踏み切りましたが、AUDの下落トレンドへの影響などをしっかり見ていく必要があります

EURCHF : Feeling the Rise and Fall of SNB Breathing.

FOMCやScotland住民投票などと比べると注目度も低かったのですが、SNBが金融政策の維持とともにEURCHFの加減許容限度として1.20レベルを死守するというメッセージを改めて発しています

一方でEURCHFの反発は非常に鈍く、ひたすら1.20台で彷徨っているという印象が強いようです。
EURCHF DAILY

先週の終盤も大きな陽線の目立つ展開でしたね。

反発が弱いと言うのは、戻り売りが出易いという事なのですが、大きな背景の一つにこのクロスでのロングポジションが巨額に積み上がっているという事実がある事は想像に難くありません

テクニカルでもファンダメンタルズでもなく、SNBがスタンスを変更しない限り永遠に機能するという謳い文句で1.20を割る事はないという前提でEURCHFを買い下がるプログラム売買が相当広範囲に普及しているのです。今では個人証拠金FXの投資家達までもが、この手のプログラムを大量に走らせているようなのです。

1.22台、1.21台で買い下がり、1.20台に入ってからは更に買っているのですが、一向に反発してくれない状況下でSNBによる1.20の下限防衛を信じてHoldされているロングポジションは今や空前の規模に達している可能性もあるでしょう。

ここが割れると、阿鼻叫喚の損切りが出るのでしょうが、それで下がったところから介入するのがSNBとしては最大の効果が得られる戦略にはなるのでしょう。
 投機筋への配慮はしないというスタンスの当局も多いのですが、SNBもここからは非常且つ一層難しい舵取りや決断を迫られることになるのではないでしょうか。

Gold, Silver : Singing "Heavy Metal"...

商品市場の不調は諸要因有りですが、原油等が一服しても貴金属の下落は歯止めがかかっていません
GOLD DAILY

SILVER DAILY
金価格はオンス当たり$1,300を割り込んで、どこで反発するかというところでしたが、遂に下げどまることなく$1,210台まで下落しています。下手すると$1,200もサポートされる保証はないと言う状況になってきました

下の銀価格に関しては週末の下げが金以上に激し動きになりました。
 こちらもオンス辺り$20を割って・・・・と思っていたら一気に$17台と言う下落ぶりです

週末の動きは明らかに損切りですね。9月末に向けてパフォーマンスが悪いという事と流動性がないということ条件を満たす資産からは早い者勝ちというイメージで資金が流出しまくっています

思えば商品市場の参加者が急拡大して、流入資本も急増し、コモディティの時代が到来したと言われていた背景は主要経済国の量的緩和策(QE)でした。その先駆けとなった米英が着々と出口政策に突き進む中で商品市場から資金が流出するというのは、理解できる流れとも言えるのかもしれません。

欧州が踏込んだQE政策に出るとか、日銀が追加緩和に踏切などの可能性が指摘される中、商品市場復活の条件は、こういうところに集約されつつあるのかもしれません。

CAD : Getting Ready to Shine Now?

Canada......Canada..............Oh.......Canada............

いつも忘れた頃にやってくれるCADが、FOMCやScotlandへ注目が集まる中で見事にやってくれています。先週は最強通貨と言う事になっていますが、いよいよ反撃開始でしょうか
USDCAD DAILY

独り勝ちと思われているUSDがCADに対しては値下がりしている訳ですね・・・・

当然ながらUSD以外の通貨に対する優位はより明白です。
CADJPY DAILY

CADJPYの急勾配の上昇も極めて印象的です。

コモディティ通貨同士のクロスなども確認すると・・・
AUDCAD DAILY
円売りにここから乗れますか?と言う命題に直面している人も多いでしょうが、CADの反発はこれから始まる可能性があるので十分注目に値するのではないかと思いますね


あくまでも可能性ですけどね(笑)。

Top FX Movers of the Week.(Sept.15th - Sept.19th.2014)

2014年9月15日(月)~9月19日(金)の週次ベースの通貨パフォーマンスです。

     通貨ペア  週終値  週始値 変動(pips) 変動(%)
1.CADJPY↑  99.57     96.78     +279   +2.80% 

2.AUDCAD↓ 0.9777   1.0028    -251   -2.57% 

3.EURCAD↓ 1.4050   1.4367    -317   -2.26% 

4.CADCHF↑ 0.8589   0.8416    +173   +2.01% 

5.GBPJPY↑ 177.59   174.60    +299   +1.68% 

6.NZDCAD↓ 0.8889   0.9033    -144   -1.62% 

7.USDJPY↑ 109.06   107.36    +170   +1.56% 

8.GBPAUD↑1.8236   1.7984     +252  +1.38% 

9.AUDUSD↓ 0.8927   0.9041    -114  -1.28% 

10.USDCAD↓1.0951   1.1090     -139  -1.27% 

通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ CAD(6回),GBP(2回),USD(2回)
下落通貨 ⇒ JPY(3回),AUD(3回),EUR,CHF,NZD,USD

Scotland独立阻止でGBP反発ですが、何よりも経済順調のCADの強さが際立っていますね。

The Final Round Rush : How They Finished the Week.

2014年9月19日(金)北米市場の最後の4時間での主要通貨動向です。

   通貨ペア    終値   始値  変動(pips) 変動(%)
1.GBPCAD↓ 1.7833 1.7888   -55   -0.31% 

2.CADJPY↑  99.57    99.28   +29   +0.29% 

3.NZDCAD↓ 0.8889  0.8913  -24   -0.27% 

4.AUDCAD↓ 0.9777  0.9799  -22   -0.23% 

5.EURCAD↓ 1.4050  1.4081  -31   -0.22% 

6.CADCHF↑ 0.8589  0.8571  +18   +0.21% 

7.USDCAD↓ 1.0951  1.0972  -21   -0.19% 

8.USDJPY↑ 109.06  108.95  +11    +0.10% 

9.GBPUSD↓ 1.6284  1.6300  -16   -0.10% 

10.GBPCHF↓  1.5321  1.5334   -13   -0.08% 

通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ CAD(7回),USD(2回),CHF
下落通貨 ⇒ GBP(3回),JPY(2回),NZD,AUD,EUR,CHF,USD

CADは終了間際まで買われていた感じですね。

2014年9月14日日曜日

Review of the Week.(Sept.8th - Sept.12th.2014)

2014年9月8日(月)~9月12日(金)の週の簡単なReviewです。

1 Key Events.

 ①英国
  Scotland独立問題
  ⇒前週末のYouGovの住民調査で51vs49で独立派が初めて優勢に。
  ⇒今週のYouGove調査では52vs48で独立派がさらに優位に。
  ⇒直近のBetterTogetherの調査では逆に52vs48で独立反対派が優位。
  ・BOE Carney総裁
  ⇒Scotland独立の場合のContingency Planは出来ている。
  ・7月鉱工業生産⇒+0.5%(予想+0.2%,mom),+1.7%(予想+1.3%,yoy)。
  ・7月製造業生産⇒+0.3%(予想+0.2%,mom)、+2.2%(予想+2.1%,yoy)。

 ②米国 / カナダ
  ・米新規失業保険申請件数⇒9月6日の週は315千件(予想300千件)。
  ・米8月小売売上高
  ⇒+0.6%(予想+0.6%,mom)。
  ⇒Ex-Autoは+0.3%(予想+0.3%,mom)。
  ・加7月建築許可件数⇒+11.8%増(予想▲5.0%)
  ・加8月住宅着工件数⇒192千件(予想195千件)。
  ・加7月新築住宅価格指数⇒±0%(予想+0.2%)

 ③欧州圏 / スイス
  ・欧州圏9月Sentix投資家信頼感指数⇒▲9.8(予想1.4)
  ・ECB Visco政策委員(伊中銀総裁)
  ⇒低インフレの長期化による中長期インフレ期待の不安定化
   を回避する事が最優先課題
  ⇒低インフレの背景はエネルギー価格の低下、EUR高止まり等
  ⇒ECBは必要な追加措置を躊躇しない
  ・欧州圏第2四半期就業者数⇒+0.2%(qoq)。
  ・欧州圏7月鉱工業生産⇒+1.0%(予想+0.7%,mom)
  ・独7月貿易収支⇒+eur22.2bioの黒字。
  ・スイス8月失業率⇒3.2%(unch)。
  ・スイス8月CPI⇒+0.1%(予想±0%,yoy)。

 ④日本
  ・第2四半期GDP⇒▲1.8%(予想▲1.8%,qoq)。
  ・8月工作機械受注⇒+35.6%(yoy)
  ・8月消費者信頼感指数⇒41.2(予想42.3)
  ・7月第3次産業活動指数⇒±0%(予想+0.2%,mom)
  ・安倍首相+黒田日銀総裁の昼食会合
  ⇒黒田総裁が景気の好循環の継続を強調
  ⇒日銀の物価目標達成が困難と判断すれば追加施策を用意

 ⑤中国
  ・8月貿易収支⇒+$49.8bioの黒字(予想$40bio)
  ・8月PPI⇒▲1.2%(予想▲1.1%,yoy)。
  ・8月CPI⇒+2.0%(予想+2.2%,yoy)。

 ⑥豪州 / NZ
  ・豪7月住宅ローン件数⇒+0.3%(mom)。
  ・豪8月NABビジネス信頼感指数⇒8に下落
  ・豪8月雇用統計
  ⇒失業率は6.4%から6.1%に低下
  ・NZ第2四半期製造業活動指数⇒▲1.9%(qoq)
  ・RBNZ(NZ中銀)8月金融政策決定会合
  ⇒金融政策据置きOCR金利を3.5%に維持
  ・RBNZ Wheeler総裁
  ⇒過去の引締めの効果を見極める時間が必要。
  ・NZ8月製造業指数⇒56.5(予想56.0)
 
2 金融市場

 ①株式市場 / 債券市場
  ・株式市場は週後半に調整圧力が上昇
  ・債券市場は下落圧力。長期金利は上昇へ
  ・例外的な動きの日経平均は5日続伸で16千円が視野に
   週の終値は週の終値は15,948.29円(先週15,668.68円)。
  ・Dow→$16,987.51、S&P500→$1,985.54、Nasdaq→$4,567.60。
  ・週次ではDow→▲0.9%、S&P500→▲1.1%、Nasdaq→▲0.3%。
  ・米10年債利回りは、2.61%(先週2.46%)。
  ・米30年債利回りは、3.34%(先週3.23%)。

 ②商品市場
  ・商品市場は低迷継続
  ・原油価格は、バレル単価で$92.18(先週$93.47)。
  ・金価格は、オンス単価で$1,230.35(先週$1,268.46)。

 ③為替市場
  ・米ドル堅調路線継続
  ・コモディティ通貨の下落が加速
  ・欧州通貨は対コモディティ通貨では反発
  ・円安継続ドル円は107円台へ週内2Big Figure上昇

Stocks : A Bit Cautious Here.

日経平均は黒田発言等で1万7千円を目指して驀進中とも見えますが、他の主要市場はかなり調整ムードです。
DAX30 DAILY

FTSE100 DAILY
DOW DAILY
S&P500 DAILY
NIKKEI DAILY





















































頑張れ日本株と言う状況ですが、株式市場全般には調整局面入りとの予想もかなり増えてきています。

一方で債券市場も価格下落、金利上昇の流れが出ていますが、株式市場と債券市場の潮流はどちらが定着していくのか注目ですね。

GBP : At the Mercy of the Scotland Referendum.

Scotlandの英国からの独立問題に多くの金融市場がかき回されています。株も債券も為替もですね。
GBPUSD DAILY
チャートでも確認できますが、先週末の世論調査では慎重論を抑えて初めて独立賛成の意見が優勢になったとため、GBPは週初からGap-Downして取引が始まりました。

その後は徐々にGapを埋めに来るような小幅反発を見せているのですが、複数ある事前調査の中でも独立の賛否は僅差で割れている状況ですので、大激戦のまま住民投票を迎えることは間違いなさそうです。

市場の反応の程度については、一応以下のような見込みのようですね・・・

Bloombergの聞き取り調査の結果ですが・・・・

1 回答者の61%がScotland独立なら1ヶ月以内にGBPが対USDで
  5%~10%下落すると予想。

2 同36%が下落幅は2%~5%程度と予想。

3 GBPの下落が10%以上と予想するのは全体の3%程度。

4 独立が否決された場合は、68%の人々が2%~5%のGBP反発を予想。
  
5 同じく回答者の13%がGBPの反発を5%~10%程度と予想。

こういうのも大方外れるものです。とにかく目が離せませんね。

USDJPY : Quick Run-Up from 105's to 107's.

先々週に105円台だったドル円ですが、今週は106円台、107円台と駆け上がりました
USDJPY DAILY

4月以降の極端な長期膠着相場から考えれば、足元の動きは新鮮ですね。

110円突破は時間の問題という相場観が跋扈しており、ポジションも相当出来ていますので、一旦調整しそうな気配もあったのですが、安倍首相と黒田日銀総裁との会談後に、必要があれば追加施策の投入も躊躇しないという黒田総裁の発言も出たことで107円台に突っ込んでいく相場となったわけです。

これでドル円と日経平均がBoostされた格好ですが、その他主要国株式市場はむしろ調整色が強まっており、ドル円の反落と言うリスクシナリオは株や債券市場の波乱が引き金になる可能性もありそうですね。

EURCHF : Paying Respect to SNB.

先週のEURCHFですが、SNBの防衛ラインである1.20の下限を視野に入れつつも下攻め一服という値動きでした。
EURCHF DAILY

直近の5営業日のうちの4営業日が陽線と言うことですが、依然として1.20台を彷徨う展開は継続しそうです。

ECBの踏み込んだ緩和やScotland独立問題でEURやGBPが揺らぐなかで、SNBがCHFの上昇に神経を尖らせる状況がしばらく継続しそうですね。

9月18日のScotlandの住民投票の結果次第では金融市場が大荒れとなるリスクもあるので、そこが一つの正念場となる可能性もあるでしょう。

Stay Tuned..............

EURGBP : A Potential Powder Keg?

アジアの歴史も極めて複雑且つ日本も複雑な隣国関係に手を焼いていますが、欧州のそれも十分に複雑ですね・・・・

英国は諸事情あって欧州の一員と言う立場を重視しつつも統合通貨の採択等からは距離を置くと言う選択をしてきました。
 当初は本邦主力大企業からも英国に対して「英国がEURに参加しない場合は英国を撤退することも検討する」と言う圧力がかかるほど統一通貨EURへの期待や支持は絶大なものでした

期待通り強い通貨として誕生したEURは、グローバルな基軸通貨としてのUSDへの不安を背景に順調な推移を辿りますが、やがて欧州域内の問題の露呈などから値下がりを続け、やがて長期低迷の原因は、統合欧州というコンセプトへの疑念や矛盾であるという批判にすら晒されるようになります

英国経済は金融危機からの立ち上がりも早く、GBPも復調し、英国が独自性を維持してEURへの参加を見送ってきたことは正解であったと考えられるようになりました

皮肉なのは、その英国からScotlandが独立した場合、通貨をGBPとするかどうかは微妙な状況に有り、更にGBPを継続しない場合の選択肢の中にEURへの参加と言うオプションがある事です

第一に、Scotlandが独立するかどうかが微妙。
第二に、Scotland独立の場合に同国がGBP使用を継続するかどうか微妙。
第三に、同国がGBP継続を選択しない場合にEURを採択する可能性がある。

EUR参加を見送って正解だった英国経済が、事実上内部にEURを抱え込む格好になるのでしょうか? 恐るべき歴史のいたずらと言うべきシナリオではないでしょうか。

そういう目線で市場を見ていくと、9月18日のScotland独立を問う住民投票結果を受けて、どのような結果が出ても大きく動く可能性を秘めた通貨ペアの一つがEURGBPと言うことになるでしょう。
EURGBP DAILY

案の定、陽線にしても陰線にしても長目のロウソク足が出やすくなってきているように思えませんか?

チャートの左半分でEUR安GBP高のトレンドが一服し、そこから持続性のある方向感は掴みにくいレンジ内での攻防戦が続いてきました。

X-Dayは9月18日・・・なのかもしれませんね。

Commodity Market : Still Going South.

米ドル上昇基調の中で、先週はコモディティ通貨の下落が大きく、相対評価としては欧州通貨がコモディティ通貨に対して上昇する流れでした
EURAUD DAILY
GBPNZD DAILY

それにしても凄くないですか、このチャート・・・・・

EURAUDにせよ、GBPNZDにせよ・・・・

凄すぎますよね・・・・

この背景には、コモディティ市場そのものの絶不調というものがあります・・・

原油価格にしても、貴金属にしても調整以外の上昇は全く見られない状況です。

原油に関しては、これでグローバルな経済活動が順調だとか、景気が拡大しているとか、言ったら嘘だよねと言う状況ですし、貴金属に関しては、世界中がインフレの影に怯えながら実際にデフレリスクに直面している事が読み取れるような状況になっています

CRUDE OIL DAILY

GOLD DAILY
Paper AssetからReal Assetへ・・・とか、紙から現物へ・・・・などと持て囃されて、多くの投資家の資金を吸収したコモディティ市場も今や全くその面影なしといったところかもしれません。

Wall Street(投資銀行)と言うビジネスモデルの崩壊と言う事象とも無関係ではないのかもしれませんが、とても寂しい展開と言わざるを得ませんね・・・

Top FX Movers of the Week.(Sept.8th - Sept.12th.2014)

2014年9月8日(月)~9月12日(金)の週の週次ベースの主要通貨動向です。

    通貨ペア  週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
1.AUDUSD↓ 0.9041  0.9376  -335  -3.71% 

2.EURAUD↑ 1.4325  1.3811  +514  +3.59% 

3.AUDCHF↓ 0.8441  0.8730  -289  -3.42% 

4.GBPAUD↑1.7984  1.7414   +570  +3.17% 

5.NZDUSD↓ 0.8144  0.8327  -183  -2.25% 

6.EURNZD↑ 1.5898  1.5549   +349 +2.20% 

7.EURJPY↑ 139.09  136.09   +300  +2.16% 

8.USDJPY↑  107.36 105.08   +228  +2.12% 

9.NZDCHF↓ 0.7604  0.7753   -149  -1.96% 

10.EURCAD↑ 1.4367 1.4094   +273  +1.90% 

通貨ペアの分解結果は以下の様になります。
上昇通貨 ⇒ EUR(4回),USD(3回),CHF(2回),GBP
下落通貨 ⇒ AUD(4回),NZD(3回),JPY(2回),CAD

米ドル続伸の中クロス取引では欧州通貨がコモディティ通貨に対して反発しています。

The Final Round Rush : How They Finished the Week.

2014年9月12日(金)の北米市場における最後の4時間の主要通貨動向です。

    通貨ペア    終値   始値 変動(pips) 変動(%)
1.NZDUSD↓ 0.8144  0.8166  -22  -0.27% 

2.GBPNZD↑ 1.9959  1.9920  +39  +0.20% 

3.USDJPY↑  107.36  107.17  +19  +0.18% 

4.AUDUSD↓ 0.9041  0.9054  -13  -0.14% 

5.GBPJPY↑  174.60  174.35  +25  +0.14% 

6.EURUSD↓ 1.2955  1.2973  -18  -0.14% 

7.USDCAD↑ 1.1090  1.1075  +15  +0.14% 

8.NZDCAD↓ 0.9033  0.9045  -12  -0.13% 

9.NZDCHF↓ 0.7604  0.7614  -10  -0.13% 

10.USDCHF↑ 0.9336  0.9324  +12  +0.13% 

通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ USD(6回),GBP(2回),CAD,CHF
下落通貨 ⇒ NZD(4回),JPY(2回),AUD,EUR,CAD,CHF

週末前の米ドル需要も旺盛だったようです。

2014年9月7日日曜日

Review of the Week.(Sept.1st - Sept.5th.2014)

2014年9月1日(月)~9月5日(金)の週の簡単なReviewです。

1 Key Events.

 ①英国
  ・8月製造業PMI⇒52.5(予想55.1)
  ・7月住宅ローン承認件数⇒67千件(予想66千件)。
  ・8月建設業PMI⇒64(予想61.5)
  ・Scotland独立の動き。(9月18日に住民投票実施)
  ⇒世論調査は47% vs 53%で独立派が劣勢なるも僅差
  ⇒独立の場合はGBPではなく独自通貨採択の可能性
  ・8月サービス業PMI⇒60.5(予想58.6,mom)
  ・BOE 8月金融政策決定会合
  ⇒金融政策据置き。政策金利0.5%、資産購入規模gbp375bio。

 ②欧州圏 / スイス
  ・欧州圏8月製造業PMI⇒50.7(予想50.8)。
  ・欧州圏7月PPI⇒▲0.1%(予想▲0.1%,mom)。
  ・欧州圏8月サービス業PMI確定値⇒53.1(予想53.5)
  ・欧州圏7月小売売上高⇒▲0.4%(予想▲0.3%)
  ・欧州圏8月小売業PMI⇒45.7に低下
  ・ECB 8月金融政策決定会合
  ⇒政策金利引下げ(Benchmarkレート0.15%⇒0.05%)
  ⇒Depo金利も引下げ(⇒▲0.2%)
  ⇒広範囲のABS証券の買入れも発表
  ・スイス 8月SVME製造業PMI⇒52.9(予想53.7)
  ・スイス SNB Jordan総裁
  ⇒CHFは依然過大評価
  ⇒EURCHFの1.20がCHF高の許容限度である事は変わらず
  ⇒健全な金融環境を維持するためには手段は選ばない
  ・スイス第2四半期GDP⇒±0%(予想+0.5%,qoq)
  ・仏 Valls首相
  ⇒ECBはEUR下落に必要な行動を起こすべき
  ・仏 Hollande大統領
  ⇒欧州経済の停滞への対処はECBの役割
  ・独 Merkel首相
  ⇒ECB Draghi総裁に欧州財政健全化ポリシーの維持を確認
  ・独 Schaeuble蔵相
  ⇒短期的な景気浮揚策は長期的には逆効果
  ・独GDP第2四半期GDP⇒▲0.2%(予想▲0.2%,qoq)。

 ③中国
  ・8月製造業PMI⇒51.1(予想51.3)。
  ・8月非製造業PMI⇒54.4に上昇
  ・8月HSBCサービス業PMI⇒54.1に上昇

 ④米国 / カナダ
  ・米8月製造業ISM⇒59.0(予想56.8)。2011年3月以来の最高値
  ・米7月建設支出⇒+1.8%(予想+0.9%,mom)
  ・米7月製造業受注指数⇒+10.5%(予想+11.0%)
  ・米8月ADP雇用レポート⇒+204千件(予想+210千件)
  ・米8月雇用統計
  ⇒非農業部門新規雇用者数(NFP)⇒+142千人(予想+216千人)
    今年のデータとしては最悪月
  ⇒失業率は6.2%⇒6.1%に低下
  ・加 BOC8月金融政策決定会合
  ⇒金融政策変更なし。政策金利1.00%据え置き
  ⇒中立スタンス継続。
  ⇒時期変更の方向や時期はデータ、情報次第。
  ⇒第2四半期の回復は力強く、輸出や不動産にも底打ち感
  ・加 8月雇用統計
  ⇒雇用者数は▲11千人(予想+10.3千人)
  ⇒失業率は7.0%で横ばい。

 ⑤豪州 / ニュージーランド
  ・豪RBA9月政策決定会合
  ⇒金融政策据え置き。Cash Rateを2.5%に維持。13ヶ月目
  ⇒現状は緩和的と認識。
  ⇒貸出競争もあり市場金利が低水準に維持されている。
  ⇒中国の不動産市場とAUD高止まりが懸念材料
  ・豪第2四半期GDP⇒+0.5%(予想+0.4%,qoq)

 ⑥日本
  ・BOJ8月金融政策決定会合
  ⇒金融政策据置き。
  ・BOJ 黒田総裁
  ⇒円安ドル高は自然な動き
  ⇒消費増税の悪影響は段階的に消滅
   ただし住宅投資だけは回復やや弱い
  ⇒消費税率10%への引き上げは延期せず断行するべき
  ⇒量的緩和政策は財政懸念化とセットで機能
  
2 金融市場

 ①株式市場 / 債券市場
  ・株式市場堅調+債券市場下落(金利上昇)の動き
  ・日経平均は15,668.68円で越週(先週15,424.59円)
  ・Dow→$17,137.3、S&P500→$2,007.67、Nasdaq→$4,582.90。
  ・週次でDow+0.2%、S&P500+0.2%、Nasdaq+0.06%。
  ・米10年債利回りは、2.46%(先週2.34%)。
  ・米30年債利回りは、3.23%(先週3.08%)。

 ②商品市場
  ・商品価格は全般的に低迷
  ・原油価格は、バレル単価で$93.47(先週$95.87)。
  ・金価格は、オンス単価で$1,268.46(先週$1,287.06)。

 ③為替市場
  ・北米通貨(USD、CAD)とAUDが堅調
  ・欧州通貨(EUR、CHF、GBP)とJPYが下落
  ・ECBの利下げ後にEURが急落
  ・Scotlandの英国からの独立リスクからGBPも下落中
   9月18日(木)の住民投票がBig Eventに
  ・ドル円は105円台で越週。

EUR : Post-ECB Nose-Dive.

ECBは利下げを断行してきました。ABS証券の買入れにも踏み込んでいますので英米日の量的緩和とは一線を画してきた欧州も遂に事実上QE政策に頼る流れが加速している状況ですね。
EURUSD DAILY
EURJPY DAILY

EURUSDは1.31台から一気に1.29台に入ったというイメージ
で、
対円でも週前半の上昇から一転、大きく反落していた様子が出て
いますね。落ちそうで落ない通貨だったEURに新たな展開が始まった
という状況なのかも知れません
。今後も注視して行きましょう。

SNB : What Comes After Jawboning?

ECBの利下げによるEURの急落は注目のEURCHFを一層1.20レベルに近づける結果となっており、既にSNB筋から、スイス中銀として1.20防衛の覚悟は揺らいでいないという市場牽制発言も出始めました。
EURCHF DAILY

SNBの介入期待のロングポジションは既に相当積み上がっているはずですので、介入しても利食い場になるだけで、またダラダラ下げてくるという展開に成りかねず、実際にSNBが一番それを恐れているという状況かもしれません。

個人的には、EURそのものがベアトレンド入りしたとすれば、このクロスが大きく持ち上がる可能性は低いので、敢えてEURCHFで勝負をせずに、USDCHFあたりのロングで構える方が楽しいのではないかと思っています。まー正解はないのですが・・・

いずれにしても当分目が離せませんね。

USDJPY : Now Flirting with 105 Mark.

104円に乗せて9月に入ったドル円はあっさり105円台まで上昇しました。
USDJPY DAILY

ECB,RBA,BOE,BOJなど主要国の金融政策決定会合があったり、米雇用統計などの重要指標がったりと足元の値動きは少々荒っぽい展開になっています。

ドル円も金曜日の雇用統計後には104円台後半まで急落していましたが、105円台に戻しての越週となりました。

105円70銭水準まで駆け上がってから少し下げて、雇用統計で104円70銭割れまで約1円の下落をしてから105円を回復する展開でしたが、チャートの上昇基調は維持されており、今後も“放置すれば円安”と言う展開が継続するシナリオが有力ですね。

Scotland Independence Referendum Hurt GBP. : How Can They Pay Scot and Lot?

英国内のスコットランド、カナダのケベック州などには昔から独立を主張する勢力があり、住民投票も行われてきました。

今回の9月18日のスコットランドの住民投票がこれだけ材料視されるのは、いくつか理由がりそうですね。

1 ウクライナのクリミヤ半島の動きに似ている。

2 世論調査で民意が拮抗している。

3 スコットランドがGBPではなく独自通貨を持つ動きがある。

などでしょうか。

これだけの理由ではないにしてもGBPは随分売られてきましたね。
GBPUSD DAILY

GBPJPY DAILY
スコットランドだけにスカッとしないと言うのはダジャレになってしまいますが、ちょうど英語でも Pay Scot = けりを付ける と言う表現がありますので、Scotlandの問題とかけて使えそうですね。

Scot単独でもScot and LotとしてもTAXの意味があるようで、それをPayすれば決着がつくということですね。

Scotlandの住民投票は9月18日の木曜日に予定されていますが、結構大きなイベントになってしまいましたね。

注目しておきましょう。

Gold and Silver Join Central Banks : Looking For Inflation.

欧州もQE政策に舵を切る流れの中で、本当に世の中にインフレーションの影が感じられなくなっています。ハイパーインフレリスクを喧伝する勢力もなりを潜めている今日この頃という感じですね。
GOLD DAILY

SILVER DAILY
世界中の投資家が買っては投げる展開の続く貴金属ですが、QE政策で紙幣を刷りまくっても多くが恐れたインフレーションは生じないという実例が事実として認識されるに連れて貴金属市場も長期低迷時代に入っている感があります。

インフレファイターと言われた中央銀行の人々がインフレを待望する状況の中で貴金属も自らの価値を高めるインフレを待ち望んでいるという状況が続きます。

世の中には意外とこう言う皮肉な展開とか事例はあるものですね・・・

AUDNZD : Marching On.

いや・・・・このクロスですが、やはり快調に走っています。
AUDNZD DAILY

先週は前半に完全失速を思わせる局面があり、短期勢ではドテンショートに切り替えた向きもあったようですが、週後半には完全に再着火したような上昇トレンドが継続しています。

世間が物騒になってくると大きく下落する傾向があるので、諸般の情勢から大きなトレンドが出るなら下落方向という目線で見ていたものが完全に逆でした。

今後も少々の振り落としがありそうですが、レベルも時間もまだまだ上を向いていると考えて良いでしょう。

Top FX Movers of the Week.(Sept.1st. - Sept.5th.2014)

2014年9月1日(月)~9月5日(金)の週次ベースの主要通貨動向です。

    通貨ペア  週終値 週始値 変動(pips)  変動(%)
1.GBPAUD↓ 1.7412  1.7778   -366   -2.10% 

2.EURAUD↓ 1.3809  1.4066   -257   -1.86% 

3.AUDCHF↑ 0.8731  0.8570    +161  +1.84% 

4.GBPUSD↓ 1.6330  1.6601   -271   -1.66% 

5.GBPCAD↓ 1.7772  1.8056   -284   -1.60% 

6.EURUSD↓ 1.2951  1.3136    -185   -1.43% 

7.USDCHF↑ 0.9311  0.9179    +132   +1.42% 

8.AUDJPY↑  98.54    97.15    +139   +1.41% 

9.EURCAD↓ 1.4094  1.4286    -192   -1.36% 

10.CADCHF↑ 0.8554  0.8439    +115   +1.34% 

通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ AUD(4回),USD(3回),CAD(3回)
下落通貨 ⇒ GBP(3回),EUR(3回),CHF(3回),JPY

多くの材料を消化して、上昇したのは北米通貨と豪ドル
下落したのは欧州通貨と日本円と言う図式ですね。

The Final Round Rush : How They Finished the Week.

2014年9月5日(金)北米市場の最後の4時間における主要通貨動向です。

  通貨ペア   終値   始値  変動(pips) 変動(%)
1.GBPJPY↑ 171.60 171.34  +26  +0.15% 

2.GBPUSD↑1.6330  1.6307  +23  +0.14% 

3.EURGBP↓ 0.7929 0.7940  -11  -0.14% 

4.GBPCHF↑1.5205  1.5187  +18  +0.12% 

5.GBPCAD↑1.7772  1.7752  +20  +0.11% 

6.GBPAUD↑1.7412  1.7394  +18  +0.10% 

7.GBPNZD↑1.9605  1.9589  +16  +0.08% 

8.NZDUSD↑0.8327  0.8322   +5   +0.06% 

9.NZDJPY↑  87.50   87.45    +5   +0.06% 

10.EURNZD↓1.5549  1.5557   -8   -0.05% 

通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ GBP(7回),NZD(3回)
下落通貨 ⇒ JPY(2回),USD(2回),EUR(2回),CHF,CAD,AUD,NZD