2014年9月21日日曜日

GBP : Before and After the Scotland Referendum.

先週のScotland独立に関する住民投票は、予想以上の一大イベントになりました

投票日に向けてじわじわと勢力を拡大してきた独立賛成派が、直前の一部世論調査では優勢になっていた為に一気にヒートアップした感がありましたが、最後は所謂浮動票が保守的な方向に流れたために独立は否決されて終了しました。

英国全体が経済回復も顕著で順風であった事も大きいと思われますが、実際に英経済が不調時に行われていたら全く違った展開になっていた可能性もあるのではないでしょうか
 個人的には、Scotlandの人々が独立問題に関してはほぼEvenにSplitするのだという事実に非常に驚きました

GBPですが、投票日に向けて売り込まれてきましたが、結果を受けて反発・・・・・ただし、大きな流れを転換させるところまでは戻りきれずに失速している感が強いチャートとなっています。
GBPUSD DAYLY

GBPUSDの日次チャートは、Gap Downしたところの窓埋めをしたけれど、そこから反落している形状になっています。

しかもイベント終了時に大きめの陽線を出して、次に大きめの陰線と長い上髭と言う組み合わせですので、基本通りの見方をすれば、これは売りシグナルと読めるパターンということになります。

GBPJPY DAILY

GBPJPYの日次チャートも凄まじい形状ですね。

最後は実体の短い陰線ですが、上髭の長さが尋常ではないです。ドル円の影響が大なのですが、ある水準から上の上昇が全て否定されたような形状ですので、このあと陰線が出るとしっかり売りが出るというイメージではないでしょうか。

Scotland独立は阻止されたものの、GBPに刻まれたダメージは相当大きかったと言う結論なのかもしれません