2014年9月21日日曜日

EURCHF : Feeling the Rise and Fall of SNB Breathing.

FOMCやScotland住民投票などと比べると注目度も低かったのですが、SNBが金融政策の維持とともにEURCHFの加減許容限度として1.20レベルを死守するというメッセージを改めて発しています

一方でEURCHFの反発は非常に鈍く、ひたすら1.20台で彷徨っているという印象が強いようです。
EURCHF DAILY

先週の終盤も大きな陽線の目立つ展開でしたね。

反発が弱いと言うのは、戻り売りが出易いという事なのですが、大きな背景の一つにこのクロスでのロングポジションが巨額に積み上がっているという事実がある事は想像に難くありません

テクニカルでもファンダメンタルズでもなく、SNBがスタンスを変更しない限り永遠に機能するという謳い文句で1.20を割る事はないという前提でEURCHFを買い下がるプログラム売買が相当広範囲に普及しているのです。今では個人証拠金FXの投資家達までもが、この手のプログラムを大量に走らせているようなのです。

1.22台、1.21台で買い下がり、1.20台に入ってからは更に買っているのですが、一向に反発してくれない状況下でSNBによる1.20の下限防衛を信じてHoldされているロングポジションは今や空前の規模に達している可能性もあるでしょう。

ここが割れると、阿鼻叫喚の損切りが出るのでしょうが、それで下がったところから介入するのがSNBとしては最大の効果が得られる戦略にはなるのでしょう。
 投機筋への配慮はしないというスタンスの当局も多いのですが、SNBもここからは非常且つ一層難しい舵取りや決断を迫られることになるのではないでしょうか。