2014年9月28日日曜日

NZD : Steep Decline and This is What They Want.

先週はコモディティ通貨が圧巻のUnderperformerでしたが、中でもNZDの下落が特に目を引きます
NZDUSD DAILY

当局者が、自国通貨高を牽制したり嘆いたりするのは珍しくなく(特に日本では長年当たり前の風景でしたね)、ニュージーランドの当局者がNZDは高すぎると唱えることに違和感はありませんが、そのトーンは半端ではない強さと切実さを感じさせるものです。

RBNZ(NZ中銀)のWheeler総裁のコメントを少しチェックしてみましょう。

The exchanged rate is unjustified and unsustainable.

The real exchange rate has not adjusted materially to the recent downward movement in commodity prices.

Global dairy prices have fallen by 45% since February 2014. Despite this, in August, New Zealand's real effective exchange rate was 1% higher than its February 2014 level.

Past experience suggests that when the New Zealand dollar begins depreciating from an unjustified and unsustainable level, the ultimate adjustment can be large.

正当化出来ない、維持不能な水準であり、商品市場の下落を反映していない。経験則で言えば、不当な高値圏からの調整が始まると相当大幅な下落となる・・・・・・

なんて・・・・当局者の発言としても極めて強い類だと思います。

ECBの緩和目的がユーロ安誘導であったことは、ほぼコンセンサスになっていますし、アベノミクスの柱の一つは円安でもありました。ドル高の背景は、FEDのTapering等の自国要因だけではなく、これら外部要因(他国要因)とのベクトルの一致という背景がある訳ですね

だからメガトレンドになる・・・・? マクロ系等も久し振りに大きなポジションを取りたくなるのも無理はないわけですね。