2014年10月19日日曜日

Crude Oil : Still Slippery.

原油価格も正念場です。アグレッシブな下落を予測してショートで攻めてきた勢力の中には利益確定はもとより、ロングメイクに転じているところも増えてきているようです

CRUDE OIL DAILY

原油市場には詳しくないのですが、少なくともチャートを見る限りにおいては、まだまだロングメイクするイメージは見えてこないと思いますが、テクニカル要因以外の市場変動要因を知り尽くしている人たちの動きは要注目ですね。

一般には、シェール革命などで米国の輸入量が減少している事、世界景気の減速傾向で需要減が見込まれることなどが原油価格低迷の背景とされてきましたが、内実は中東情勢等の地政学要因にも関係した政策的な価格抑制もあった可能性が指摘されています。真相は全くわかりませんが、もしそういう要素があったのだとすれば、今後どこかで非常に大きな値動きがある可能性がありますね。

大きな反発か更なる続落か・・・・
例えばイスラム国の強さの背景は彼らが既に複数の油田を抑えている事があります。当然国際情勢から正面切って彼らと取引する国々は限られているはずですが、裏取引に関しては色々な情報が乱れ飛んでおり、リスクさえ取れば原油は相当な低価格での入手が可能とも聞いています。そうなれば多くの産油国も価格を下げないと売れないという状況であることは想像できますね。

単純な受給要因では冬の暖房需要で原油価格にはサポートされやすい訳ですが、今年は既にかなりの低価格まで来ているだけに11月以降の原油価格は大いなる注目に値すると思っています。