2014年10月19日日曜日

Review of the Week.(Oct.13th - Oct.17th.2014)

2014年10月13日(月)~10月17日(金)の週の簡単なReviewです。



1 Key Events.

 ①英国
  ・9月CPI⇒+1.2%(予想;1.4%,yoy)
       ⇒Coreで+1.5%(予想+1.8%,yoy)
  ・9月小売物価指数⇒+2.3%(予想+2.3%,yoy)。
  ・9月PPI Core⇒+0.8%(予想+0.9%,yoy)
  ・8月ILO方式失業率⇒6.0%(予想6.1%)。2008年以来の低水準

 ②欧州圏 / スイス
  ・欧州圏8月鉱工業生産⇒▲1.8%(予想▲1.6%,mom)
  ・欧州圏周縁国の債券市場が急落(長期金利上昇)
  ⇒スペインの長期債入札の不調が引き金
  ⇒ギリシャ、イタリア、スペイン、フランスの債券市場が崩れる
  ・独10月ZEW景況感調査
   ⇒Expectation(期待)は▲3.6(予想+0.2)
   ⇒2012年11月以来のマイナス圏
   ⇒Current(現状)は3.2(予想15)
  ・スイス9月PPI⇒▲0.1%(mom),▲1.4%(yoy)。
  ・スイス10月ZEW景況感調査(期待)⇒▲30.7に急落

 ③豪州 / NZ
  ・豪9月NAB Business Confidence⇒5に低下(先月7)
  ・豪10月消費者インフレ期待⇒3.4%に低下
  ・NZ9月製造業指数⇒58.1に上昇

 ④日本
  ・与党自民党内に急速な円安への懸念
  ⇒日銀や内閣との意見交換を予定しているとの報道

 ⑤米国 / カナダ
  ・米9月小売売上高⇒▲0.3%(予想▲0.1%,mom)
              ⇒Ex-Autoで▲0.2%(予想+0.2%,mom)
  ・米Empire State(NY州)製造業指数⇒6.17に急落(予想20.0)
  ・米9月PPI⇒+1.6%(予想+1.8%,yoy)
        ⇒Coreで+1.6%(予想+1.7%,yoy)
  ・米敷失業保険申請件数⇒10月11日の週は264千件(予想285千件)
                  ⇒2000年4月以来の最低水準
  ・米FRB Beige Book
  ⇒米経済は”Modest to Moderate”な成長を継続
  ⇒雇用回復も堅調インフレは抑制されている
  ⇒幾つかの地区で楽観度が増大し、多くの地区で消費活動が増大
  ・米9月住宅着工件数⇒101.7万件(予想100.8万件)。
  ・米9月建設許可件数⇒101.8万件(予想104万件)。
  ・米Lockhart Atlanta連銀総裁
  ⇒雇用の状態は依然として正常化から程遠い
  ・米Bullard St.Louis連銀総裁
  ⇒FRBはQE終了の先送りも選択肢
  ・米Plosser Philadelphia連銀総裁
  ⇒FRBは利上げ開始の前倒しの準備へ
  ⇒欧州経済減速の米国景気への影響は軽微
  ・米Yellen FRB議長
  ⇒所得や富の格差拡大傾向を非常に憂慮。
  ・加9月CPI⇒+2.0%(予想+2.0%,yoy)。
         ⇒Coreは+2.1%(予想+2.0%,yoy)。
  
 ⑥中国
  ・9月CPI⇒+1.6%(予想+1.7%,yoy)
  ・9月PPI⇒▲1.8%(予想▲1.6%,yoy)

2 金融市場

 ①株式市場 / 債券市場
  ・前半は株式市場から債券市場への資金移動が加速
  ・特に債券市場が未曾有の大混乱
  ⇒米10年債利回りは、一時遂に2%割れ(1.868%)
  ⇒独10年債利回りは、史上最低の0.716%まで低下
  ⇒終盤は欧州周縁国市場が崩れて主要国債券市場にも売り圧力
  ⇒ジャンク債市場も大崩れ
  ・日経平均は14,532.51円で越週(先週15,300.55円)。
  ・Dow→$16,380.34,S&P500→$1,886.74,Nasdaq→$4,258.44
  (先週  $16,544.10               $1,906.13        $4,276.24)
  ・週次でDow▲1%、S&P500▲1%、Nasdaq▲0.4%。
  ・米10年債利回りは、2.20%に戻して越週(先週2.29%)。
  ・米30年債利回りは、2.97%で越週(先週3.02%)。

 ②商品市場
  ・原油価格は4週続落。但し週末には反発へ。
  ・貴金属も週末には小反発モード。
  ・原油価格は、バレル単価で$83.03(先週$85.31)。
  ・金価格は、オンス単価で$1,237.60(先週$1,223.19)。

 ③為替市場
  ・米ドル独歩高基調には乱暴な調整が先行
  ・原油価格の底割れを受けてカナダドルに売り圧力
  ・中国の追加景気浮揚施策への期待などで豪ドルは安定
  ・円とスイスフランの上昇圧力も週末にかけて弱まる展開