一体全体に救済スキームというのがどれだけあるのか、夫々がどう重複していてどう切り離されているのか? 全体としてどのくらい十分或いは不十分なのか? そもそも救済の前提条件である緊縮財政を該当国の有権者は受け入れられるのか?
全体像の把握があまりにも複雑になってしまったので一旦EURの売りはやめようと言う動きもあると思いますが、加えて日経平均が回復基調を維持して金曜日には一時1万円台を回復するなどのRisk Appetite修復ムードを受けてRisk-Off方向の戦略を縮小して来た勢力も多いでしょう。
ギリシャ情勢などを見ていて思うのは、全体像を複雑化して金融市場とクリンチしてしまえば、やがて勝手にショートカバーも入るので当局者達は今後も施策を細分化してタイミングと趣向を変えて逐次投入すると言う小技を学べたのではないかと言う気がします。
EURUSDはこの日次チャートのように上下動しながら市場にEURショートが溜まるとSqueezeする展開となっています。
EURUSD DAILY⇒為替市場とクリンチ! |
水準的には1.31の攻防がリトマス紙になりそうで、ここが抜けるとEUR売り再開モードとなり1.30も割ると少し走る可能性もあるでしょう。
EURは過去2年連続で5月にBreakdownしていて本邦勢は黄金連休中にヤキモキする展開だったのですが、今年もその辺りで大きな攻防があるような気がしています。
EUR........so deceptive.....now on defensive.!!