1 過去2年間のように今年も5月からリスク回避モードが急展開する
2 今年はこれだけ当局が手を打って来ているのだから三匹目の泥鰌はいない
概略はこういう感じになります。
2のシナリオでも一定規模の混乱は織り込んできている訳ですが、欧州の動向が懸念を増してきている事や何よりも金融市場の動向がリスク回避バイアスが中々引かない事を考えれば、今週からの動きが非常に重要になってくると思います。
個人的にはいずれにしても今週からは相撲で言えば一旦水入りというようなConsolidation的な動きとなると思うのですが、先週までのRisk-Off相場の持続力は予想以上でした。
一連のリスク回避に最も強い耐性を示し、リスク資産の本丸的な印象もあった米株市場もずるずると下げ続けてきました。
S&P500 ⇒ 昨年8月以来最大の負けっぷり。 |
MSCI World Indexと言う世界中の株式市場の総合指標も2012年の上昇を全て吐き出しました。今年発生した含み益の上昇分が全て失われたと言う事です。
リスク資産の現金化の進行は毎度の如くUSDやJPYへの大量の資金還流を引き起こしており、米ドルの総合的な強さを表すドルインデックス(DXY)も急騰してきました。
US Dollar Indexも大復活 |
これらの動きは中期的なトレンドを形成する事になりそうですが、今週からは一旦Consolidationか調整局面入りの可能性も視野に入れておくのが無難でしょう。
ドルロングやユーロショート、株式や資源国通貨売りなどは戻り局面でRe-entryする戦略が機能すると思います