先週は週初こそ豪ドルやユーロの反発などの調整的な動きが見られたものの、持続力無く殆ど月曜日中で失速する展開となりました。火曜日からは呆気なくリスク回避バイアスが復権して断続的にリスク資産が売られる展開となりました。
以下は為替市場における週を通した主要通貨ペアの動向です。
通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
①EURUSD↓ 1.2513 1.2774 -261 -2.09%
②USDCHF↑ 0.9596 0.9399 +197 +2.05%
③EURNZD↓ 1.6584 1.6882 -298 -1.80%
④NZDCHF↑ 0.7220 0.7095 +125 +1.73%
⑤EURCAD↓ 1.2877 1.3056 -179 -1.39%
⑥CADCHF↑ 0.9320 0.9194 +126 +1.35%
⑦CHFJPY↓ 82.97 84.01 -104 -1.25%
⑧EURJPY↓ 99.69 100.92 -123 -1.23%
⑨EURAUD↓ 1.2822 1.2978 -156 -1.22%
⑩AUDCHF↑ 0.9359 0.9247 +112 +1.20%
通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇サイド⇒ USD(2回),NZD(2回),CAD(2回),JPY(2回),AUD(2回)
下落サイド⇒ EUR(5回),CHF(5回)
これは非常に興味深い結果と言えるでしょうね。下落サイドがEURとCHFが5回ずつとなっていますが、要するに上昇サイドは他の主要通貨の2通貨に対する上昇と言う内容になっている訳です。
ギリシャのユーロ離脱懸念などからユーロが売られて、欧州から逃避した大量の資本が安全資産としてのCHFに向かっている中で、スイス中銀がEUR買いCHF売りでの市場介入や海外資本への課税措置の検討を仄めかして必死にCHFの急騰に抵抗していると言う図式が浮かび上がっていると言う事です。
非常に深刻ですね・・・・・