金曜日に、東京の鯨と呼ばれる人物と会食しましたが、色々と面白い話を聞くことが出来ました。
彼も債券先物を扱う事が多く、一連のJPMorganChaseのオペレーションを主導したと言う"ロンドンの鯨"と呼ばれる人物の事や、そのオペレーションの方向や規模については大分前から彼の周辺でも話題になっていたと言う事です。
「嫌な予感がして心配はしていました」との事ですが、それが実現してしまったと言う事ですね。
今回の事象で深刻だと思うのは、JPMorganChaseがどうこうと言う一点攻撃にはならずに業界全体のシステミックリスクのように捉える風潮があることですね。流石はJPMroganChaseということでもあるのですが、PimcoのBill Grossが「それでもJPMが最もきちんと運営されている米銀である」と言う話をしているように、世間では”あのJPMorganChaseですらそういうことなら他は推して知るべし・・・”と言うようなイメージを持つケースも多いように思われます。
全貌は今後明らかになるのでしょうが、この東京の鯨氏もロンドンの鯨氏が引き金を引いた事象の動向を大いに気にしていました。
そう言えば90年代に北米で大きなポジションを持って自壊した人物はBig Footと呼ばれていましたのでしたね。市場が小さい場合はこのように頻度や規模が目立ってくると周囲から監視されたり、連携して大きな逆ポジションを張られたりという仁義無き戦いに突入するケースも多いので外国為替のような宇宙規模の市場ではない限りは分相応が無難なようです。
それにしても、東京の鯨氏との会食ですが、串焼きのコース+アルコールで二人で3千円ちょっとでした。これは東京の郊外の奥深さでしょうか・・・・? まさかデフレの兆候では・・無いでしょうけどね。