今週の金融市場は結局リスク回避色を強めて越週する結果となりました。過去2年間同様に日本の黄金週間にVolatilityが上昇する結果となったと言えるでしょう。
・欧州では景気失速感、内部協調の不協和音、週末のフランス、オランダの選挙結果への懸念
・中国では斑模様ながら勢いに欠ける経済指標や新たな人権問題
・米国では結局は期待を裏切る4月の雇用データ
等が材料になっています。
週足ベースでの主要通貨ペアの動向は以下の通りでした。
通貨ペア ↑↓ 今週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
①NZDJPY↓ 63.53 65.96 -243 -3.82%
②AUDJPY↓ 81.26 84.03 -277 -3.41%
③NZDUSD↓ 0.7955 0.8219 -264 -3.32%
④AUDUSD↓ 1.0175 1.0470 -295 -2.90%
⑤GBPNZD↑ 2.0293 1.9755 +538 +2.65%
⑥GBPAUD↑ 1.5872 1.5525 +347 +2.19%
⑦EURNZD↑ 1.6437 1.6090 +347 +2.11%
⑧NZDCHF↓ 0.7302 0.7456 -154 -2.11%
⑨CADJPY↓ 80.23 81.85 -162 -2.02%
⑩NZDCAD↓ 0.7916 0.8062 -146 -1.84%
やはり結構な変動幅ですね。これは終値ベースですので所謂値動きの上髭や下髭は考慮していません。実際の高値や安値で見ていくと値幅は更に拡大します。
通貨ペアを分解すると、上昇サイドではJPYが3回,USDとGBPが各2回でEUR,CHF,CADが1回登場しています。
下落サイドですが、NZDが6回、AUDが3回、CADが1回となっており、景気敏感通貨の崩落が目立った格好です。
また、後続が11位がEURJPYの下落(-1.77%)、12位がCHFJPYの下落(-1.76%)となっており、資源国通貨の下落と円高と言うリスク回避時に"お約束"の組合せだったと言う事がわかります。