2012年8月5日日曜日

Draghi is Dr.Algi ⇒ No Better Than Hatoyama.

先ずはEURUSDのHourly Chartから。強烈な乱高下の瞬間を捉えていますが、これはECBのNo Actionと言う結果を受けたEURの乱高下です。
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EURUSD Volatility at ECB Announcement

















説明するまでも無く、市場はECBが間断なく追加緩和を発表すると読んでいたために梯子を外された格好となった訳ですが、その背景にはECBのDraghi総裁が一週間前に行った演説がありました。

Draghi told an audience of business leaders in London that the ECB would "do whatever it takes to preserve the euro" and added, "believe me, it will be enough."

確かに相当力強い内容です。特に最後の部分は目を引きますね。

これで市場は、今回のECBでも追加利下げか追加の周縁国サポートスキームの発表を織り込みに行っていた訳ですが、結果はゼロ回答とも言える内容だったためにチャートのような乱高下が起きた訳です。

これではDraghi総裁の"Believe me"発言は、鳩山元首相が沖縄基地問題でオバマ大統領に語ったと言う"Trust me"発言と何も変わりませんね・・・ 約束先行でNon-Deliveryと言う事です。

先週はこれでダメージを受けた市場が、米雇用統計まで改善していた事で更なる追い討ちを食らった格好でした。

最後にDeliverしたものが治癒ではなく苦痛だったと言う意味で、DraghiさんはDr.Algi(苦痛博士)とでも改名したら面白いのですが・・・